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プラス3年間 [野球徒然]

 三男が、高校の野球部に入部した。

 “野球”を、あと3年間は楽しめそうである。

 とはいえ、中学硬式野球の活動が終了してから通い始めた塾の先生から

 「ミラクルを起こしたね!」と、感動されたほど(つまり、合格は無理だと想われていたのだろう…か?)の、県下でも女子高を除けば間違いなく5本の指のうちには数えてもらえるほどの、男女共学校としてはおそらく県ではナンバー1であろう、「進学校」なのである。当然、部活動も、学業に対して“従”という立場は当然。

 ので、中学硬式のボーイズリーグでやっていた時の様に、「野球、野球、勉強して、また野球」というような生活から、「勉強勉強、放課後部活動(野球)して、また勉強」というサイクルにシフトしなければいけない。

 よくまあ合格できたと、家族全員、当の本人でさえおそらくビックリしていたようなので、全く入学後のことなど考えていなかったのだが、それでも一応、学校の方針が

 『文武両道』

 との建前らしいので、学業はもとより部活動、とりわけ運動部への所属を推奨するような文言のスピーチを、校長を始め入学式のマイクの前に立つ先生方から立て続けに聞かされた。

 私も若いウチは運動部で活動すべきだと想っているので、その方針には大賛成なのだが、はてさて、では何部に入ろうかという問題である。

 いくら文武両道を謳っているとはいえ、卒業生の3分の1が国公立大学に進むらしい“進学校”である。

 「文」をハイレベルに引き上げ維持しつつ、そのレベルに揃えられるように「武」も“努力しなさいよ”というニュアンスだろうから、授業の進度も当然早いだろう。

 なによりウチのカミさんが?十年前に卒業した高校OGでもあるので、優秀なのは良く分かる(^_^;)

 部活動が大変だからと、補習さえ受ければ赤点を消してもらえるような、兄が通った工業高校の様なわけにはいかない。

 それでなくてもおそらくギリギリの成績で合格できたのは身に沁みてわかるので、本当に気を引き締めて通学しないと、それこそ“補習補習”で部活動どころではなくなってしまう。

 この高校で一番練習時間が長いのは野球部とバスケット部という情報を仕入れていたもので、親としてはものすご~く、心配になってしまう訳だ…(-_-;)ゞ

 こんなブログをやっているし、小学校2年生から続けている野球をそのまま続けるのが至極当然だろう、と周りの方は思われるのかもしれないが、ブログでも何度も申し上げている通り、私は息子に一度も「野球をやれ」と言った覚えは無い。

 ただ、やる以上は「とことんやれ!」と言い続けてきただけである。

 ので、高校でも野球部に入れなどとは一言も三男には言わなかったし、それどころか、「空手でもやればいいじゃないか」と進言したぐらいである。

 今の世の中、物騒な人物が巷を徘徊しているし、そのスポーツのプロになるという意志でもあるならいざしらず、どうせやるなら護身術として役に立つかもしれない空手とか、柔道剣道の方が良いのではないかという、“親心”である。

 本人も空手部の活動を覗いてみたり、関心はあったようなのだが、結局のところ、小学校2年生から8年間続けてきた野球を選んだ。

 ボーイズリーグ出身の生徒が入ってくることなど滅多になかろうし、野球部としてはなんとしても欲しい「人材」と想っていただけたのかどうかはしらないが、野球部長・監督連名で、「今年の卒業生の野球部員の中に、国立大学に合格した生徒もおりますので、親御さんも安心して…」なんて内容が書かれた勧誘のお手紙が自宅に届いたり、練習の見学に行かないと、女子マネージャーから自宅まで電話があったりと、「たかが県立高校の部活動の勧誘でここまでやるのか?」と、カミさんと顔を見合わせて「?」な気分になったりもしたのだが、本人は満更でも無かったらしく、「まぁ、いいかな」なんて呟きつつ、にやけた横顔で入部届けを持ってきやがった(-.-)

 しかし、あまり期待され過ぎるとおそらく肩透かしを喰らうかも…^^;;;

 およそ半年間の“猛勉強”で、私が、野球というスポーツでなにより一番大事だと思っていた能力の「視力」は激減、メガネがないと黒板の文字も見えないようになってしまっていたし、なにより、次男と同じで軽度の「イップス」を患っていたので、正直、「野球」を続けるとなると、ちとかわいそうな状況になってしまうのでは…という心配もあったのである。

 受験勉強中は野球の“や”の字も持ち出さなかったし、受験が終わるまで、ただの一度もキャッチボールしなかったのである。

 しかも、野球野球の中学生時代、落ちまくっていた学業成績を引き上げるために本当に野球どころか“運動”の『う』の字も無い、全く身体を動かさないで机に向かい続ける生活だったのだ。

 正直、その身体の『野球能力』は、ほとんど“初期化”されてしまっているだろう(-_-;)ゞ

 まぁ、私の「やるならとことんやれ!」という“教え”がとことん身に沁みついてくれていたのかもしれない。

 中途半端では、得る結果は少ない。とことんやってみるから、得る結果も大きくなる。

 たとえ、それが芳しくない“結果”だったとしても、それならそれで、あきらめもはっきりつけられ、新しい道を目指そうと、切り換えもしっかり早くできるようになるハズだ。

 実際、親の私の心に寒々しい風が吹き抜けるほどに(^^;)それまでの野球野球の生活から学業最優先の道にスカッと方向転換、周りの評価を覆し(塾の先生に驚かれるほど^^;)、「良い結果」を出したわけだ。

 それだけに、高校では、心機一転、違うスポーツに身を投じ、新たな仲間と環境を求めても良かったのではないか…という気分は未だ抜けていないのだが、本人がやると決めた以上、こちらがどうこういう必要は無いので、ただ、勉学にだけ影響が無いようにと釘を刺すにとどめた。

 後は、“趣味”としてスポーツを楽しめば良い。

 私が、“とことん”息子達の「野球」に付き合ってきたのは、本人達が「プロ野球選手になりたい」と“宣言”したからだ。

 なにをやるにせよ、その道の「プロ」になるというのは並大抵のことではない。

 大人気ないと言われるかもしれないが、子供の頃の「幼き夢」だとて、「現実の厳しさ」というものも少しずつ考えてもらわないといけないとも想う。

 それこそ、他の全てを捨てて、一所懸命、努力に努力を重ねられるようでなければ、スポーツにせよなんにせよ、“それだけ”で、メシが食えるようにはなれない。

 こちらが黙っていても勝手に独りで黙々と練習をするタイプの子供だったら、こちらもやさしく見守ってあげようものだが、正直、「おまえ、よくそれでプロになりたいなんて言えるな?…」という生活態度だったもので^^;、徐々に徐々に“エスカレート”してしまった。

 しまいには息子達から「星“十”徹」などと非難され、次男など高校中ごろからは私と口もきかないような家庭環境になってしもうた(-_-;)ゞ…

 

 「プロになる」とはいかなることであるか。

 それに早い時期に気付いてもらうためにも、こちらも「とことん」付き合ったのだ。誰も息子達がプロ野球選手になれるかもしれない、なんて想っていたわけではなく、その“逆”なのである。

 そういう突き詰めた努力ができないのであれば、世間一般的に、学業をしっかりしてもらうしかないし、勉強もやりたくない、というのであれば、次男の様に大学なんか行かないで働けば良いわけだ。

 私は、勉強して良い大学に行くのも、野球などのスポーツで頑張って、特待生として進学するのも、同じく素晴らしい価値あるモノだと想っている。

 だけど、勉強したくない、スポーツ活動だっていい加減、では、それは将来、困るでしょう、と言いたいのでありますよ。

 言っておくが、当然、節目節目で「おまえ、本気でプロになる気、あるの?」という確認はしてましたが、いつまでたっても「ある」と言われてしまうので、こちらも手をゆるめませんでした。次男などは、「ない」と答えたら「じゃ勉強しろ」と言われるのが当然わかっていたので、「勉強しないための方便」に使っていたようにしか思えないけれど…

 さすがに高校生になってからは「プロになる」なんては言わなかったが、そのかわり「俺は大学なんか行かない」と、宣言されてしもうた…(-_-;)ゞ まぁ、大学進学すればいいってもんでもないし、自分で決めた道だから、それはそれでいいとは想いますけどね。大学行ったからって、もっといい会社に入社できる保証なんて無いわけだから。

 そういった意味では、自分で自分の進路を決め、大学四年間親の脛かじっていられる生活を放棄して独立したのだから、内心、大した奴だな、とは認めているのである。高校の卒業式では、なんと式次第の皆勤賞受賞者名簿の中に、次男の名前が載っていたし…。ようやったなぁ。

 社会に出るにあたっては、学業成績云々よりも、三年間休まずに通学できたという“実績”の方が、ある意味重要視されるべき能力だと言えるかもしれない。

 部員数百名近い「県立の雄」と地元で呼ばれる工業高校に進学した次男、プレッシャーからか入部早々イップスになり、ピッチャーどころか普通のキャッチボールも出来なくなり、バッティング練習でデッドボールをうけ指を骨折、キャッチボールも出来ない間、学校周りのアスファルトの道路を走らされ過ぎて今度は股関節痛と足裏痛になり、歩くのもしんどい状態に陥り、怪我故障の連続で、ベンチ入りどころか練習試合さえまともに出してもらえない状況でも、退部しないで最後まで野球部で頑張ったのは、大した根性だなぁ、とは想っているのだ、が…

 が、それを素直に伝えられないんだよね~…あの、反抗的で生意気な視線を受けてしまうと…

 

 三男君の方は、次男と違って、野球よりも学業に重きをおく高校生活、野球部の活動も、勉強で視力が落ち、メガネをしないと動けない選手でも気にならない…というか、メガネかコンタクト入れてる部員の方が多いのかな?もしかして…

 こんなことを言うと、先輩の保護者や顧問の先生方には大変失礼かもしれないが、「趣味」としてやるならとても良い環境であるように想う。

 指導者の方は当然「甲子園を目指す」とはおっしゃられるのだろうが、それはあくまで、学業をしっかりと対応できたうえでの『努力目標』である、とわきまえて受け取らなければいけなかろう。

 なにがなんでも甲子園、というのならば、他に選択肢はいくらでもあるのだ。

 だいたい、部員も、3年生6名、2年生3名、と、新入部員が入る前は9名ぴったりで活動していたらしい。

 …、あれ、高校野球って、ベンチに10人以上いないと登録できないんじゃなかったっけ…?どっからか助っ人頼んでいたのかな。

 とにかく、1名でも怪我や故障で欠く事ができない、という環境では、正直、過酷なトーナメントを勝ち進んでいくのはとてつもなくしんどい。

 今現在、新入部員の1年生は6名らしいので、とりあえずは3年生が引退しても9名は残る様であるのだが(つまり、現時点ですでに今年の夏以降のレギュラーが確約されているわけ^^;)、まぁ、活動状況の厳しさは切実で、確かに、わざわざ自宅まで手紙をよこしたり、電話までかけてくる気持ちもわからないではない。

 でも、「プロを目指す」「甲子園を“本気で”目指す」というのでなければ、ベンチ入りもできなさそうな高校より、必ず試合に出れる、という環境の方が、“野球を楽しむ”には何倍も良い環境なのは間違いない^m^

 ということで今では、“まさしく『放課後の部活動』”として、学校の仲間とともに楽しんでくれたら良いなぁ、と、想っている次第。

 ボーイズ時代は、中学校の部活動には所属できなかったので、放課後友人達がグラウンドの方へ歩いて行くのに、自分は反対方向の昇降口から独り帰宅するのがちと寂しかったらしい。

 

 独り欠けたら試合も出来ない、なんて、こういう小所帯の方が実は本当の「高校野球の活動」、というものを実感することができるかもしれない。

 とはいえ、全国では、その県でも有数の進学校でありながら甲子園にも出場する、というまさしく「文武両道」の高校もあるわけだから、勉強も、運動も、欲張って良い成果を得ることができれば最高の高校生活を送れる可能性があるわけだ。

 国公立大学に進む学力を有しながらも、「甲子園に出場したことがあります」なんてキャリアを面接で披露することができたらば、これ以上のカッコ良さがあるんだろうか。

 今年は京大からプロ野球選手が誕生したけれど、これなんかチト“行き過ぎ”じゃないとの言いたくなるほどのまさしく「文武両道」である。

 しかし…、「プロ」になる以上、求められるのは“実績だけ”で、出身大学の肩書じゃないからなぁ…まぁ、厳しいだろうなぁ。頑張ってもらいたいけど、も。

 ただ、野球素人の私から見ると、なんか高校野球関係者は皆、【甲子園】という言葉に囚われ過ぎているのではないかと感じてしまう。そら、NHKの全国放送で放映されちゃうんだから、“それ”を目指してしまうのもわかるんだが…

 もちろん私も、プロは無理でも、せめて甲子園出場チームの一員として、行進中の顔がNHKで放送されたらいいなぁ、なんて“夢”は確かにありました(^_^;)ゞ

 しかし、「甲子園」とて、たかが、「いち野球場の名前」ではないか。冷静に考えれば。

 同じ会場でばっかり“全国大会”をやってしまうから、なんかエスカレートしてくるんじゃなかろうかいな。

 高校球児にしてみれば確かに「聖地」なのかもしれないが、あまりに直接関係の無い広範囲の方々まで「聖地聖地」とたてまつり過ぎてるような気がしないでもない。

 甲子園を目指さないと、野球をやっている行為自体に価値が少ない、的な印象があるのは否めない。

 目指すのは、あくまで「全国大会出場」であって、「甲子園に行く」事ではないハズだ。まぁ、屁理屈であるけれど…

 どんな野球漫画も、結局は「甲子園、甲子園」のオンパレードだ。

 甲子園だけが、高校野球では無い、なんて本もあったけど、これも「甲子園」という言葉を意識するあまりに書かれた本である、とも言える。

 あまり“そこ”ばかりに野球というスポーツの魅力をフォーカスしてしまうと、かえって野球というスポーツ自体のおもしろさ、楽しさ、がスポイルされてしまい、意欲が萎えてしまう子供達も多いのではないか。

 あぁ、甲子園なんて、俺、無理、みたいな。どうせ行けないならつまんない、この高校、甲子園なんて行けそうもないし、それなら他のスポーツやってみようかな、という考え方も出てくるような気がする。

 NHKのニュースでも報道されていたが、昨今の子供の野球離れを観ていると、そんな心配をしてしまう。

 もっと、野球というスポーツ自体の魅力をアピールできるようにならないといけないのではなかろうか。

 そのニュースの中でのインタビューで、子供たちを指導する元ヤクルトの宮本さんが、「(指導者や関係者も)あぐらをかいてないで、こちらからもっと野球の魅力を伝えていかないと…」的なコメントをされていたが、まったくその通りであると思う。

 どうにも、野球の指導者たちは、「俺が教えてやってるんだ!」「野球をやらせてやってるんだ!」という上から目線の押しつけがましい発言・指導方法が目立つ。

 高校の野球部は、指導者のためでも、学校のためでもなく、「野球をやりたい高校生のためにあるもの」だろう。違うか??

 あまりに「甲子園」というブランドイメージが強くなり過ぎると、出場するために、他県から有望選手を引き抜いてくるなんて高校まで出てくるわけだ。「有望な選手に活躍の場を与える」なんておためごかしのその陰で、高校に自転車で通えるような近くの地元選手がはじき出されてしまう、ジャイアンツみたいな状況にもなっているところもあるだろう。

 それに、他県からも選手を“スカウト”でき、特待生を多く含む部員が百名近くいるような私学高校チームと、ウチの三男が入ったような、九人ギリギリで、怪我をしても代わりがいないような県立高校チームが同じ土俵で闘うなんて、他のスポーツからすると、例えばボクシングに例えれば、同じリングで、ヘビー級のチャンピオンと、フライ級の日本ランカークラスがトーナメント戦を戦うような今の現状は、不公平ではなかろうかな。

 このような状況が、“フェア”である、と堂々と胸を張って子供達に訴えかけることができるのか、高校野球連盟の方々は。

 最近の“若者”は、「フェアじゃない!」と騒ぎながらもその“場”にしがみつこうとするヤツより、さっと横向いていつのまにかいなくなってしまう、「冷めた」タイプの方が多いと想うよ。

 今の世の中、選択肢はいくらでもあるのだ。楽しいと想えないスポーツをわざわざ選ぶような若者は、どんどんいなくなると想った方が良いだろう。

 もしも大阪とか、有望選手が多すぎて才能が潰あってしまう、という状況があるのならば、これ以上地区を分けることができないようなら、前年優勝チームを出した地区は、代表校を2チーム出せるようにすればいいのだ。そうすれば、優秀な選手が多い、競技人口が多い地区の高校は、当然優勝する可能性が高くなるわけだし、出場機会を求めて、なんてわざわざ他県まで活躍の場を求めようとする子は減るだろうし、自分のチームがたとえ予選で負けても、来年のために自分の地区の代表チームを、優勝するまで精いっぱい応援し続けるだろうし。如何なもの??夏の大会が無理ならセンバツで選んであげるとかどうだろう?

 まぁ、野球に限らないとは想うけど、プロを目指せる一部の選手であるというのなら話は別ですが、純粋にアマチュアの世界であるならば、『野球の技術力アップ』のおもしろさ、を、もっと実感させてあげるような指導でないといけないと想うのだ。

 プロを目指す、というのならば、当然「勝ち」にこだわること最優先だろうが、アマチュアの場合は、技術力のアップを心掛け、その結果として「勝ち」を引き寄せる、というイメージだろう。

 想ったコースにストレートが決まった喜び、ライナー性の打球を打ち返せた時の感触…

 こてこての根性論者の野球経験のある指導者が、「甲子園、甲子園!!!」とがなりながらてかてかと日焼けで黒光りするおでこに汗を滲ませてバット振り回してホコリまみれになっているうちに、振り向けば誰もいない、という状況になりかねない。

 だからこそ、そのような状況下でも、しっかり勉強をこなしながら汗まみれでグラウンドでも頑張ってる高校生がいるチームが、甲子園に出場するためだけに組織されたようなチームに勝ち、出場するという快挙には、もっともっと高い評価を与えるべきだと想うんだが。

 高校側も、なんでもかんでも甲子園出場、じゃなくて、勉強をしっかりやり、なおかつスポーツも頑張ってやるのは、非常に素晴らしく、崇高な努力であるのだ、これからの社会は、そういう人材が求められるようになるのだ、という部分を強調して子供達に指導すべきである。決して、高校野球やってるのに甲子園を目指さないなんて情けない、的な発言に終始すべきではない。

 まさしく『文武両道』を目指そうとする、健全な高校球児を増やす努力をした方が、「高校野球」というジャンルの発展に寄与するのではないかなぁ。それでなくても公共放送のNHKさんが全試合放送で対応するわけなんだから、余計強調しやすいのではないかと想うんだが。

 そうすれば、善良なご家庭の常識的な親御さん達も、安心して「野球部に入れば?」とどんどん勧めてくれるようになるんじゃないかいな(^_^;)ゞ

 私の出身地の甲子園常連私立高校の野球部員などは、授業は午前中だけ、弁当食べたら練習着に着替えてバスで野球場に移動して練習するそうである。しかも、授業中はほぼ爆睡している、と、その高校に行った友人から聞いた事がある(?十年前の話だけど…)。

 これが、“健全な高校球児”と言えるのか?まるで“セミプロ”じゃん??

 プロ野球に進めれば幸せだが、怪我や故障したら“フツー”の高校生に戻らなければならない。

 甲子園には県代表、として出場するのに、そのチームの半分以上の部員が大阪出身の、東北の高校野球部とは、なにが“県”代表なのか。

 “フェア”じゃねーだろ、どう考えたって。

 そういう現実には、規制を掛けるようなポーズはとっているのかもしれないが、そのうちうやむやになってない? 

 結局のところ、高野連は見て見ぬふりになってるような気がする。どころか、私には、報道においては、越境してまで甲子園を目指す姿勢を賛美するような風潮さえ感じられてしまう。

 高校生を、興行成績アップの“商材”としか考えていないのではないか、と問われても、反論できるのだろうか。

 無理を承知で提案するならば、サッカーなどの一部、二部のようなリーグ制の様に、高校野球界も“私学リーグ”と、“公立校リーグ”にわけて闘う大会があっても良いのではないのかなぁ?

 年一回の夏の甲子園は、まぁ、ある意味“お祭り”だから、今まで通りの“オープントーナメント形式”でも良いとは想うけど、春の選抜あたりにもっと工夫をこらせないものなんだろうか。

 セミプロ化しているような私学高校野球部に、国立大進学希望の部員もいる県立高校野球部が挑むという事は、日本の国内フライ級チャンピオンが、ラスベガスでアメリカのヘビー級世界チャンピオンと闘わされるような状況であると想った方が良い。

 スポーツで重要視されるのは、“フェアプレイ”の精神だと、高野連のお偉いさん方も良くスピーチされているのではないかいな。

 全く同じ条件でプレイできるスポーツなど無いのはわかっている。

 だからせめて、真面目に勉強も頑張っている選手においては、その文武両道ぶりをもっと褒め称え、他県からもあさましく選手を引っ張ってくるように、手段を選ばず甲子園出場のみを重視するような風潮は、いかがなものかと牽制する姿勢だけでも、高野連はもっともっと明らかにすべきではなかろうか。

 断っておくが、プロを目指そうとする高校球児を否定するつもりはさらさらないので、誤解なきよう… その“夢”を実現しようとする努力は、非常に尊いものであると想う。もしかすると東京大学入るより、ドラフトされる方が『狭き門』なんだろうし。ある意味りっぱな『就職活動』だ。

 ただそれは本当に一部の球児だけの話であるわけで、そのスポーツの“存在意義”とでもいうのか、「捉え方」が、例えば「オリンピックを目指す」ような他のスポーツ界とは、異なった雰囲気が漂いすぎているのではなかろうか、と想うのだ。

 はっきり言えば、「甲子園出場」=「プロのスカウトの目に留まる」というイメージが強すぎて、甲子園という名前が、プロへの登竜門であるかのような響きに感じられる。

 あくまで試合に勝とうと努力するその先に、全国大会出場という栄誉がまっているわけで、プロ野球選手になれそうな選手がいるチームはどこどこかな、なんて興味は、決勝戦が終わってから騒がれる話であるべきだろう。

 どうも甲子園の報道を観ていると、どの選手がプロに行けるだろうか、どのプロ野球チームがドラフトするだろうか、という話題に終始するケースが多いような気がするのだ。一回戦、二回戦で敗退したチームで残念がっているのは、プロ野球を目指す選手だけではないし、優勝したチームの喜びは、その中のドラフト有望選手、だけのものではないはずだ。

 

 実際、三男の高校よりも優秀な進学校が、この春の県大会で準決勝(ベスト4)まで進出した(ちなみに長男の母校である)。

 残念ながら関東大会出場まであと一歩で夢破れてしまったが、新聞紙上を大いに騒がせていたわけだし、そういう好例もあるわけだから、できるだけ欲張ってはもらいたい。ただし、肩の力は抜いて…まずは学力をしっかりさせてから、ねー(^_^;)

 文武両道、言うのは簡単だが、行うは難し。

 二兎を追う者は一兎も得ず、という、厳しい故事成語もあることを忘れてはならない。

 人間のキャパシティには“今現在における限界”というものは間違いなくあるわけだから、いきなり背伸びをしてもつんのめって転んでしまいかねない。

 もちろん、将来に【上限】を早々と設定してしまってはいけないのもわかる。ウン。

 この建物には三階までしか無い、と、入り口で決めてしまっては、それ以上には昇って行けなくなるわけだ。

 一段一段、確実に昇って行きましょう。そして、五階でも、十階でも、自分で作って昇っていけばいい。

 何事も、“挑戦”だ。

 できるだけ、大きく育て、若人たちよ。

 

 もう技術的な云々を息子に言う事は無いし、当然練習につきあうこともまずなさそうなので、岡目八目、弱者の野球の立場から、学童、中学硬式時代の思い出を絡めながら、甲子園常連私立高など、すでに「プロ野球選手養成所」の雰囲気があるような今の日本の高校野球界、「“甲子園出場”だけが高校野球ではない、“野球”」、と、いうものを、息子の活動を眺めつつ、想う事を徒然に書いていけたら、と、考えております。

 あと三年ほど?^m^?、よろしくお願いいたします。


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掲示板の功罪? [野球徒然]

 たまに“掲示板”とやらにアクセスし、そこにとんでもない内容のお話が載ってたりして愕然としたりする。

 まぁ、自分からわざわざ訪問する事の無い所なのだが、たいてい、他の人から「すげーこと書いてありますよ」とかいう“情報”をいただいてしまって、ついつい検索してしまうのである。

 そして、相変わらずの低俗なうわさ話的な箇条書きの羅列に辟易し、「やっぱ、視なきゃよかった」という結論に至ってサイトを閉めるのである。

 しかし、この“掲示板”というシステム、もう少しなんとかならないものかいな。

 

続きをどうぞ


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ポスティングシステム [野球徒然]

 ついに、ダルビッシュ投手が「メジャー宣言」してしまった。

 う~ん… 日本プロ野球界の“興業”、という観点からすると、損失だ、と言えるのかもしれないが、ある意味、“成長”促進にもなるのかもしれない?

 その訳は…

 

続きをどうぞ


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