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ポスティングシステム [野球徒然]

 ついに、ダルビッシュ投手が「メジャー宣言」してしまった。

 う~ん… 日本プロ野球界の“興業”、という観点からすると、損失だ、と言えるのかもしれないが、ある意味、“成長”促進にもなるのかもしれない?

 その訳は…

 

 

 ダルビッシュ投手は、いわば2人分の投手。

 抜けたら、その分、二人ぐらいのピッチャーが一軍で活躍してくれないと日本ハムも困るだろう。

 斎藤の佑ちゃんも独り立ちしてくれるまで、多少の事は眼をつぶってもしんぼーして使わなければならなくなるだろう。

 しかし、ということは、今まで中継ぎ専門の投手にも、もしかすると先発登板の機会が増えるかもしれないということで、それがきっかけで一皮むけるピッチャーが現れるかもしれない。

 それは、若手選手の刺激にもなり、活性化につながるだろう。

 結果的に、「日本野球界の“長期的な”発展にはプラスになる」と想っているのである。

 なのに、即戦力が欲しいからと外国人の選手をポンポン獲ってくるようでは、マイナスにこそなれ、プラスにはなりにくいんじゃないのかなぁ。助っ人、という言葉があるように、日本プロ野球界で活躍することを目指して、というより、小遣い稼ぎというか、“腰かけ”程度の感覚しかないので、どうしても「感情移入」がしにくく、なかなか応援する様な気持にもなる選手がいないんだよなぁ。

 ジャイアンツの清武元代表兼GMが育成選手に力を入れていたように、全球団がそうなるべきではないだろうか。

 4年連続同一球団から新人王を出すなんて、これ、はっきりいってものすごいことのはずだ。おそらく、もう二度と達成できない記録なんじゃないのだろうか。

 私は、この記録は、ひとえに清武元代表と、原監督の「生え抜き選手を育てる!」という強い意志のコラボレーションの結晶であると思いこんでいる。

 なんだかんだいったって、そら、チームが優勝すれば嬉しいけど、もっともっと嬉しいのは、“生え抜き”の選手がレギュラーで先発出場して、1年間好成績を保っての優勝と言うのが、なによりファンにとっては最高のシーズン、となるはずでありましょう。

 トップバッターと4番打者は入団1年目の外国人、3番打者、5番打者はFAで獲得したこれまた入団1年目の選手、チームの最多勝投手も外国人投手で、先発4本柱のうち2本もFA獲得投手、抑えの切り札でさえメジャーから鳴り物入りで獲得したピッチャー、なんてことになったら、ファン心理として、どうなの?と思うでしょうが。極端な例だけど。

 一時期のジャイアンツがまさしくそんなところだったのだろうが、だから、これほどにアンチ巨人ファンが増えたわけだし、清武元代表の育成選手重視の戦略は、まさしくジャイアンツファンの獲得、そして日本野球界全体の発展を願っての行動であったはずだ。

 それを、またまた誰かさんの「鶴の一声(アホのたわごと?)」で踏みにじってしまった。ナベツネの考え方は、自分のテリトリーさえ栄えれば良い、いくら二酸化炭素を垂れ流して他の国が迷惑しようとも、自分の国の産業さえ守れれば良い、世界環境がどうなっても知るもんか、という発想となんら変わるところがないと思う。

 清武元代表が外れたとたんに、横浜から村田選手を獲得する、ソフトバンクから杉内投手は獲得する、ときましたジャイアンツ。はてさて、あと何人、金にものを言わせたチーム強化策を打ち出していくのでありましょうや?

 私は、これでもジャイアンツファンでいられる方々の神経がわからないのだ。

 外国人選手を獲得することが悪いとは想ってはおりません。

 違う国でプレーしてきた選手の意識に触れるだけでも、それはそれで良い刺激になり活性化につながるでしょうが、使い捨ての様な選手の獲得・起用方法には全く納得できませんなぁ。

 日本に骨をうずめる気で頑張ろうと考えている選手だけ採用するよう心掛けるようにしないと、なんか日本プロ野球の“品格”がいつまでもメジャーリーグの人材供給場のレベルで、ポスティングシステムで大金を得る代わりに欠けたポジションの穴埋めするためだけに“マイナーリーガー”を獲得しているだけの感じしかしないのである。

 年棒の額だけではなく、日本のプロ野球チームに、長く所属したくなるような体制を整え、アットホームな雰囲気を演出できれば、それが日本独自の『プロフェッショナル・ベースボールの品格』となるのではなかろうか。

 例え年棒は低くとも、故障や怪我で泣かないように医療体制は完璧に整えておくとか、日本に帰化しやすいようにするとか。

 例えば、年棒はメジャーに比べれば低くとも、プロ野球選手全員で「年金」のようなものを積み立てておき、同一チーム所属年数に応じて加算される様にして、日本に帰化して永住する気があれば、引退後も死ぬまである程度の補償が受けられるとかすれば、それがすごく魅力になるんじゃなかろうかなぁ。

 選手として活躍してくれたが、指導においても優秀な人材なら、コーチやそれこそ監督としても起用する。海外から獲得した選手とは言え、生え抜き同様の扱いが出来るような球団であれば、外国人の選手も、「money」だけでなく、もっと真剣に日本プロ野球に対して移籍する興味を強く持ってくれるんじゃなかろうか。

 まぁ、そんな“夢”はさておいても、お客さんに球場まで足を運んでもらえるようにするためには、ファンが選手ひとりひとりに親近感を覚え、応援したくなるような気分にさせることが必要なのは間違いない。

 そのためにも、チームで“叩き上げ”の選手をいかに増やすか、ということは非常に重要なファクターであると思う。

 何億円もかけてメジャーリーガーの「帰国子女(女はいないか)」選手をわざわざ獲得して、なんの働きもしてもらえないような失態を演ずるより、そのお金で「育成選手」を抱えよう思えば、シーズンで20人ぐらいは保持できないものか。

 「生え抜き」として成長してくれる人材を発掘することに努める方が、逆にチームのためになると思うんだがなぁ。育てて育てて一流選手にして、ポスティングでどんどん「外貨獲得」に励めば良いのだ。そのお金で、また沢山の「育成選手」を発掘すれば良いのだ。

 どこか、「ウチはドラフトや入団テストで獲得する選手以外は、他のチームでFA宣言した選手をわざわざ獲得したりしませんよ」というとんがった球団が現れないものか。そして、成功してもらえないものか。

 それが、楽天イーグルスであったらば…

 最高なんだがなぁ。そのぐらいの理想を掲げてチーム運営をしてくれるなら、2,3年ぐらい、最下位でも応援するぞ、俺なら。

 …4年連続以上最下位、とかになっちゃうと、…さすがにちょっと、いただけない、けど…


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