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コーディネーション能力 [DVD]

 私は、「コーディネーション能力を高めるためのトレーニング」を野球少年の息子に施すことは

 【甲子園を目指すためのインフラ整備】

 だと思っている。

 私の、コーディネーショントレーニングにおけるバイブル的存在のDVD

コーディネーショントレーニング PART1 小学生編[DVD

コーディネーショントレーニング PART1 小学生編[DVD

  • 作者: 東根 明人
  • 出版社/メーカー: 明治図書出版
  • 発売日: 2006/12/01
  • メディア: DVD-ROM

 このDVDのおかげで、次男を中学野球部のエースにし、三男をチーム三冠王にしたと思っている。

 

 その訳は…

 

 『運動神経』とは、なんぞや。

 このテーマを突き詰めて考え抜いたうえで導き出された具体的なトレーニング、それが「コーディネーショントレーニング」なのだそうだ。

 このDVDの監修をしている、NPO法人日本コーディネーショントレーニング協会(JACOT)のホームページから、コーディネーションとはどういうことか、を紹介してみる。

 『 一般に、スポーツ選手について「あの選手は身のこなしが良く、運動神経が優れている」とか、「状況判断がいい」「ボールさばきが上手い」といった表現をします。子供達の動きに目をやると、バランスを取るのがうまい子や、リズムに合わせて身体を動かすことが得意な子がいます。このような人たちの動きに隠されているのが「コーディネーション能力」であり、この能力を高めようとするのが、「コーディネーショントレーニング」です。 』

 だそうである。

 野球というスポーツにおいて、例えばピッチャーなら、コントロールを良くしたいとか、ランナー牽制能力を上げたい、バント処理などの守備能力を上げたい、身体の動き方をスムーズにして、故障しない身体にしたい、結果的に球速UPにもつなげたい…

 バッターであれば、ミート率を上げたい、バントが上手になりたい、盗塁に関する能力を上げたい、野手であれば守備力を上げたい、送球のコントロールをあげたい、捕ってから投げるまでのスピードをあげ、スムーズにできるようになりたい、指示なのどの判断力をあげたい…

 等々の場面において、とても重要になってくる能力であると思う。

 ひところ、スピード重視、パワー重視の時代が続いたと思うが、しかし、いくらスイングスピードが速く、芯を食えば150mの場外弾を放てるパワーがあっても、バットにボールが当たらなければ宝の持ち腐れであるし、時速160キロメートルのスピードボールを投げられても、ストライクが入らなければピッチャーはできないし、チェンジアップなどの変化球も投げられないと、そのうち簡単に打ちこまれるようになってしまうだろう(パワーとスピードを否定しているわけではありませんので誤解無きよう)。

 そのようなことに皆気付き始めたのか、最近、プロ野球の世界にもコーディネーショントレーニングが取り入れられているようだ。

 私は、コーディネーショントレーニングとは、「スピードとパワー」を「結果」につなげるための「接着剤」のようなものではないかと想っている。

 コーディネーション能力が高いだけではやはりだめで、そこに「スピードとパワー」が備わって初めて「超一流のアスリート」と呼ばれる存在になり得るのだ。

 例えば、いくら“動体視力”が良くても、視覚情報を素早く判断する判断力、そしてその結果どうするかを瞬間的に峻別する決断力が無いと的確な動作を起こせないし、いくら正確で素早い反応をしてもピッチャーから放たれ自分に時速百何十㌔で向かってくる剛速球のコースに、正確にしかも“ジャストタイミング”で「バットという道具」を運べなければならない。

 いくら良い木材を使用しても、それをつなぐジョイント部の釘が脆ければ、安心して住める家は建てられないでやんしょ。

 超一流のアスリート、それは、頑丈でしなやかな肉体を想うままコントロールできる“運動神経”が兼ね備えられていなければ実現しない。

 しかし、皆簡単に一言で「運動神経が良い、運動神経が無い」なんていうけど、ほんじゃぁ、【運動神経】って、なんなの?と尋ねた時、おそらく、10人に聞いたら10通りの答えが返ってくるんじゃなかろうか。

 けっこう、多いと思うんだけど、運動神経=筋力、筋持久力、スピード、反射神経、と、考えている人。

 まぁ、スピード、反射神経、あたりはおおよそ近いものがあるのかもしれないけれど、重いバーベルを上げることができるとか、マラソンが強いとか、そんなあたりまで「運動神経が良い」という捉え方をしているお母さんって、多くない?

 筋力や、筋持久力、筋収縮のスピードは、あくまで運動神経の良さを「発揮するための道具」であって、“運動神経”自体では無いのである。

 そんなの、わかってらい…という人は多いんだが、それでは、運動神経を良くするためのトレーニングって、わかってるんだろうか?

 延々とダッシュを繰り返させたり、遠投をさせたり、トレーニングバットで300回素振りをさせたりすることが、果たして、運動神経を良くする?

 それは、筋持久力、や瞬発力、パワーをつけるためのエクササイズであり、けっして、「運動神経を発達させる」のが目的ではない。そら、身体を動かすわけだから、いくらかは“運動神経”なるものも良くなるのであろうが、効率は“非常に”悪い。

 「運動神経を鍛える」という観点からすると、一番効率が良いのは、私はコーディネーショントレーニングだと思う。

 コーディネーション能力においては、“運動能力”を7つに分析している。

①定位能力…相手やボールなど動いているものと自分の位置関係を正確に把握する能力。特にボールゲームでは欠かすことのできない能力。

②変換能力…状況の変化に合わせて、素早く動作を切り換える能力。右へ曲がろうとしていたのを急に左へ曲がろうとしたりするように、変化に速やかに対応する能力。

③連結能力…関節や筋肉の動きをタイミングよく同調させて、身体全体をスムースに動かす能力。器械体操やフィギアスケートの連続ジャンプなどが好例だが、野球でいえば、バッティングやピッチングの「タメ」などと言われる特有の動作には非常に関係してくる能力だと思っている。

④反応能力…合図に素早く反応して、正確に対応する能力。スタートの合図や相手の動きを素早く察知して動く能力。野球でもろに影響してくるのが、盗塁でしょう。

⑤識別能力…手や足、用具などを精密に動作する能力。ボールやラケット、自転車のハンドル操作など。私は、ピッチャーのコントロールの良し悪しは、この能力がダイレクトに影響していると考えている。この識別能力を鍛えるメニューをとことんやらせてきたが、次男、三男とも、コントロールは抜群、ちなみにピッチャーをやっていた時は、フォアボールは1試合平均で約1個であった。

⑥リズム能力…動きを真似たり、イメージを表現する能力。「タイミング」や「テンポ」といわれる能力で、これがないと動きがぎこちなくなってしまうそうだが、私は、あらゆるスポーツにおいて、根底的にまずはこの能力を発展させておくべきではなかったかと今では考えている。人間には、ミラーニューロンというのがあって、眼で観た選手の動作を、自分で同じようにトレースできる働きがあるそうだが、これが発達していると、特定の動作習得のスピードが圧倒的に速くなるのではなかろうかと想うのだ。だから、これからコーディネーショントレーニングを取り入れようとされるならば、まずはなにより、「一番最初に」このリズム能力を高めておくべきだ。トレーニング効果が現れるスピードが格段に速くなるはずである。

⑦バランス能力…不安定な体勢でもプレーを継続する能力。スキーやスケートでは特にこの能力の優劣がパフォーマンスを左右するそうだが、この能力を高めるには、別記事にするつもりだが、「ゆる体操」というものは効果抜群ではなかろうか。バスケットやスキーには即効的に効果がでるようである。これはまた別の機会に。

 はてそれでは、いつ頃このトレーニングをやらせるのが一番良いだろう。

 速ければ、速いほど良い、ということも無いような気がする。

 特に小学校3年生から中1ぐらいまでが有効だろう。

 これは、ゴールデンエイジ、という考え方からしても理にかなっているハズだ。

 人間の神経は、生まれた時が一番発達して、歳を取るごとにどんどんその成長スピードが鈍る、と言われるが、だからといって焦って「早すぎる時期」に始めても、良い事は無いと想うのである。

 まだハイハイしかできない赤ちゃんに、速く歩かせたいからと無理に支えて歩かせようとしたりすると、かえって大きくなってから運動能力に問題が出る場合もある、という。

 あくまで、自分の力だけ、で運動能力を習得していくのが一番子供にとっては良いそうだ。

 だから、このコーディネーション能力を高めるトレーニングも、運動神経を鍛えたいからと速く始め過ぎても、やる子供本人がある程度“意識的”に動けないとすると、あまり効果が出にくいのではないか、と心配するのである。

 渡辺昇一氏も、「知的生活の方法」という本の中で、あまりに早熟な読書について懸念を現しているのだが

知的生活の方法 (講談社現代新書 436)

知的生活の方法 (講談社現代新書 436)

  • 作者: 渡部 昇一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1976/04/23
  • メディア: 新書

 『 …大人の読者を予想して書かれた大作家の文学は、かえって若い青年には不適なところがあると言えるかもしれない。ほんとうはわかりもしないうちに卒読した作家のことを、「ああ、あれは読んだよ」と言って片付けてしまうのは、子供の時に、不適切なキリスト教教育を受けて、「ああ、キリスト教はあんなものだったよ」と言うようなものだからである。ここに名作をあまりに若い時に読む危険がひそんでいる。 … (太字は私)』

 これはあくまで文学の世界での話であるが、私は、スポーツ界にも当てはまる感覚ではないかと想う。

 良く「燃え尽き症候群」などと騒がれているが、なぜ、好きで始めたはずのスポーツなのに、成人もしないうちに「飽き」てしまって、意欲を失くしてしまうのか。

 あまりに難しすぎる要求をしすぎて、「早過ぎる時期から」「挑戦させ過ぎた弊害」だろう。

 うまい指導方法の一つとしていつも上げられるのが、「ちょっとだけ難しい事に挑戦させてみる」というテーマがある。「ちょっとだけ」難しい動作ならば、今までよりも「ちょっとだけ努力」すれば短い期間でなんとか出来るようになる可能性がある。すると、そこでひとつの“満足”、達成感を得られるわけだ。

 「モチベーションを維持するため」には、この「達成感」を得て「満足する」というファクターはものすごく重要である。

 だが、大人に取っては“ちょっとだけ”という感覚でも、もしかすると子供にとっては“とても越えられそうもない高い壁”に感じられている要求である場合が往々にしてある。私は、この野球指導における「ジェネレーションギャップ」が、選手のメンタルにおいて非常に問題であると想っている。

 そういう「高い壁」に挑戦させ過ぎてしまうと、いつまでも“成功体験”を得られない状況が続き過ぎてしまい、そのうち、意欲をなくす、モチベーションが下がる、そして“疲れて”しまう、最悪そのスポーツからのリタイア、という結末に陥ることがあるのかもしれない。

 イチローは、インタビューで「満足はするべき。どんな小さな成功でも、ちょっとした満足であろうとも、満足すれば、次へのモチベーションが高まる」と述べていた。私は、この話を聞いた時「あぁ、なるほどな、イチローがこれほど長く成功を続けていられる理由にはこんなこともあるのか」と想ったものだ。

 つまり、運動神経を良くしたいので、できるだけ子供のうち早いうちに始めなければと、コーディネーション能力を高めるトレーニングを、そのやりかたじたいをあまり良く理解できない年代からさせようとしてももしかすると“逆効果”になりかねないのではなかろうか、と言いたいのであるよ。

 小学校3年生ぐらいなら「楽しんで」笑いながら取り組めるメニューだとしても、3歳児には「とてつもなく難解なエクササイズ」であるかもしれない。

 それに、本当に必要なタイミングになって、「あぁ、その運動は、前にもうやっちゃったよ」と、“飽きて”しまっていては真剣に取り組もうとしないだろう。

 私の感覚では、小学校2年生までは、私はただただ、無心に「遊ばせる」ことがなにより一番の運動神経を鍛える方法だと想っている。もちろん、「外遊び」である。テレビゲームは、運動神経を鍛える、という観点からすると、百害あって一利なし、である。

 3人の息子を育てた経験と、7年間に及ぶ学童野球の指導者体験からすると、コーディネーション能力を高めるトレーニングが有効になってくるのは、おそらく小学校3年生ぐらいからだろうと確信する。早い子でもせいぜい小学校2年生の後半ぐらいからであるはずだ。

 そのぐらいからは、まぁまぁ、飽きずに集中してそこそこ楽しんで取り組めるようになっているようだ。

 若い(幼い?)選手を指導するうえで、なにより一番問題視しなければならないのは、私は「飽きてしまう」という“感覚”だと想っている。

 学童野球の指導者時代、私がトレーニングメニューをちょくちょく変えるものだから、「それでは子供がうまくできるようにならない、もっとじっくりと取り組ませるべきだ」とおっしゃる野球経験者の方もいらっしゃったが、同じメニューを繰り返していると、小学生、飽きるのである。飽きると、どうしても惰性でエクササイズをこなしがちになり、効果がどんどん落ちてしまうと思う。

 一つのメニューにじっくりと取り組む、というやり方は、成長し、自分でそのトレーニングが必要だと気付き、効果を理解したうえで、よくよく『納得したうえ』で開始しないと、絶対、三日坊主で終わってしまうはずだ。

 “強制的”にやらせるトレーニングは、ある意味、「だらけさせない」「飽きさせない」という工夫がなにより大切だと確信する。

 良い指導者、優秀なトレーナーと呼ばれるための最大の条件とは、どれだけ多くの「有効な」トレーニング、エクササイズメニューを持っているか、適切に提示できるか、目先を変えて新鮮な気持ちで取り組ませることができるか、であると想う。

 元日本代表サッカーチームの監督だったオシム氏は、その素晴らしい指導力で日本国民から尊敬されていると感じるが、「おもしろいトレーニングを産み出す天才」と呼ばれたそうである。

 スポーツ番組で、プロ野球の練習で行われていたコーディネーショントレーニングをみていたサッカーJリーグ出身の解説者が、「オシム監督のトレーニングに似ている」と感想を述べていたのを聴いて、なるほど、さもありなん、と考えたものである。

 Jリーガーなど、そのスポーツを極めたといえるレベルの、プロと呼ばれる人たちの集団でさえ、トレーニングにおいては、「おもしろい」というファクターはとても重要なわけだ。ましてや、小中学生にやらせるメニューが、30分間走と300回の素振り、千本ノックだけ、では、とても『運動神経』は刺激されず、「前向きな意欲」など持てないのは当然である。

 多くの指導者がやらせているのは、スタミナと根性、をつけることを重視したトレーニングなのである。

 もちろん、私もこてこての根性論者であるから、否定するわけではなく、それも“時には”必要だと信じているんだが、それだけではいけない、と言いたいのだ。というより、“それ”が成長過程にある選手には、“メイン”になってはいけないのだ。

 特に小学生のうちのトレーニングは、“スタミナ根性”トレーニングはあくまで“従”であり、“主”は、神経系のトレーニングにすべきだ。当然、基本的な技術訓練も必要だと想うけれども、やらせかたも問題だ。

 ひとつの動作を身につけさせるためにといって、延々とその動作訓練だけさせてはいけない。“子供”は、同じことをながながとやらせればやらせるほど、徐々に意欲が減退し、その動作習得効率は加速度的に悪くなる、と想った方が良い。

 7年間の学童野球の指導経験上の勘だが、たぶん、ひとつの動作習得トレーニングを30分やって得た効果と、同じ練習を2時間ぶっつづけでやったら、その効果が4倍になるか、というと、決してそんなことはないと感じる。せいぜい、倍ぐらいが関の山ではなかろうか。

 私の感覚では、30分以上同じ練習を繰り返しても、かけた時間ほどの差は子供達の動きには現れてくれなかったと想う。長くても、せいぜい、一人当たりは15分程度で区切るべきだと想っている。

 そのかわり、毎度の練習で必ず一度は取り組ませるようにしておけば、間違いなく徐々にできるようになってくる。一度の練習で何とかしよう、と、“焦って”は、いけないのだ。他にもどうにかしたいという課題はあるハズで、それを順繰り順繰りやらせていけばよいのだ。気分転換にもなり、「飽きる」という最悪のモチベーションダウンもかなり防げるはず。

 「人間の」集中力の限界は良くても45分間、という学者さんもいらっしゃるが、「小学生」が集中力を維持できる時間は、私の感覚では平均15分だ。

 もちろん学年にもよるが、15分より長い子は、かなり集中力がある子、それより短い子は、落ち着きのない子、という基準を私は自分なりに設定して、指導に当たっていたものである。

 小学生だと、15分を過ぎると、おしゃべりやイタズラが増え始め、かなり集中力が薄れてくるハズ。およそ、15分ごとにメニューを切り換え、1クール45分ぐらいで休憩を入れながら、がらりと練習メニューを変える(例えば、守備練習からバッティング練習に切り替えるなど)というやり方を取っておりました。そのわかり、切り換えはきびきびさせ、ダラダラして用意をしようとしない子などはかなり厳しく怒鳴りつけてはおりました。

 でもまぁ、“時折”は、延々と「あるノルマを達成するまで続けさせる」というやり方も絶対必要だと想いますよ。集中力が無くなっても、プレイをこなしていかなくてはならない、というシーンは、実戦上、必ずあるから。それも、大事な“経験”であるはずです。でもそれは、くどい様ですがあくまで「メンタル持久力」をつけるために行われるべきで、技術習得練習としては、非常に効率が悪い、という認識のもとに行われるべきである。

 

 ところで、実は野球ほど、日本で栄えているメジャースポーツの中で「コーディネーショントレーニング」が効果的な種目は無いのではなかろうか。

 というより、『野球をやること自体が素晴らしいコーディネーショントレーニングになる』と想うのだ。ルールが非常に難解で、瞬間的な判断を求められるシーンが非常に多い。

 バント練習ひとつとってみても、ピッチャーが投げたストレートをバットをうまく運んでフライにならないように勢いを殺してグラウンドに転がす、これを実現させるためにどれほどの「運動神経」を使用しているのか分からない。

 教育書に、「野球をすると頭が良くなる」と、勉強の合間の気分転換にキャッチボールを勧めていた本もあったっけ。

 ただのキャッチボールだって、コーディネーショントレーニングでいうところの「定位能力」「識別能力」を目覚ましく発達させてくれるのである。

 ただし、それだけやっていたら、「飽きる」のだ。

 同じ練習を延々繰り返させているだけでは、間違いなく成長は鈍る。

 これは、コーディネーショントレーニングのメニューの作り方でも特に注意されているポイントである。

 毎日やらせるメニューでも、パターンをせめて二種類ぐらい作って置いて、1日おきに交互にやるようにするとかして、刺激を変えていくように気をつけるべきだ。

 例えば、持久力をつけるという目的のトレーニング、としてなら、昨日はグラウンド10周もさせたから、今日は自転車こぎにして、明日はサーキットトレーニングをさせようか、というように。

 メニューを変える、それだけで、実は「コーディネーショントレーニング」になっているのだ。「コーディネーショントレーニング」自体、ちょこまかとメニューとか、約束事を変えて(例えば、今まで足し算をしていたのを引き算に変えるとか、じゃんけんで勝ったら逃げる、というルールを、次は勝ったら追いかける、というルールに変えてしまうとか)やるのが非常に大切なのだと解説されていた。

 子供達は、“あらゆる角度”から鍛え上げないと成長が偏るのだ。

 私は、練習メニューも、食事のメニューと同じであると想うのであります。いくらカレーが好きだからって、毎日カレー食べてたら飽きるでしょ。イチローも、最近はあまりカレーを食べなくなったって言ってたしなぁ。

 とにかく、ウチの息子達が野球部で活躍できている理由の、間違いなく一つであるこのDVD

コーディネーショントレーニング PART1 小学生編[DVD

コーディネーショントレーニング PART1 小学生編[DVD

  • 作者: 東根 明人
  • 出版社/メーカー: 明治図書出版
  • 発売日: 2006/12/01
  • メディア: DVD-ROM

 お勧めです。続編もあります。

コーディネーショントレーニング PART2 親子編[DVD]

コーディネーショントレーニング PART2 親子編[DVD]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 明治図書出版
  • 発売日: 2007/07/13
  • メディア: DVD-ROM

 こちらの方は、親子で取り組める内容になっていますよ。

 ところで、運動神経の発達、というテーマにしてしまったので、どうしても小学生が対象の話し方になってしまったが、このコーディネーショントレーニング、大人にも非常に有効らしい。だが、やはり、大人に施す場合は、「運動神経を発達させる」という意味合いよりも、「サビ落とし」という感じになる。

 運動神経の発達のためにコーディネーショントレーニングを行うなら、私は、小学校3年生から中1の間が最も有効である、と声を大にして訴えたい。

 繰り返しになりますが、小2ぐらいまではとことん“外遊び”をさせてやり、それから専門的なコーディネーショントレーニングに入るのが理想であるはずです。私は、孫が生まれたら、是非この理論を実証してみたい。…息子が承認しそうもないけど…(-_-;)

 バッティングと同じで、「タイミング」というものは、子供の成長においては非常に大切なモノであると想うのだ。

 長くなってしまったので、コーディネーショントレーニングの実際のメニューは、また別の記事で考えてみたいと想っております。


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