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恐山から、本州最北端の地へ。 [ツーリング]

 三途の川も通行止め

 

 
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 これは、良かった…んだよな?

 “三途の川”を渡らずに済んで…?

 つーか、今現在は、この橋は歩けないことになっているのでしょうね、保存のため。
 

 むつ市では、降雨による災害が発生しているらしい。私が走りすぎた時はなんともなかったとはいえ、災難に会われた方々のことを考えると、お気楽にその近辺の話でブログ更新するのもちと気が引けるのであるが、あくまで7月のお話と言うことでご容赦頂きたいm(__)m

 

 さて、恐山、恐山と、ビッグネームだから誰でも知っているとは思うんだけど、実際に足を踏み入れたことが無いから、どんな雰囲気でございましょうかと期待度Max? 

 写真では、“雰囲気”や“気配”などの「ニュアンス」的なものは感じ取れない。

 やはり、実際に己の身をその霊場におかねば。

 パワー・スポットには、実際行かないとそのパワーは得られませんでしょう。

 そしたらば。

 いきなり、三途の川を渡らねばならぬのか…

 これは、縁起の良いことなのか?なんか、悪い気しかしないけれども…

 恐山に至るためには、一度この世から解脱した身にならねばいかんのであるか。

 他の観光客さんに撮影をお願いしたのだが、笑っていいものやら神妙にすべきやら、なにやらビミョーな表情で写ってしまった。

 まぁ、三途の川そのものは通行止めで、その脇の舗装道路を走っていくわけだから、問題は無かろうな。しかもバイクでだし。

 

 
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 それにしてもやはり表情が硬い(これは、自撮り棒で撮ってるんだけどね)…

 縁起を担ぐ男なもので…

 なんか変なものが映ってたら嫌だなーと、写真を撮るのも少し躊躇していた私。

 三途の川を渡る橋の下には、湖に向かって木の杭で打たれた“道”が続いている…

 あの世へ渡る道?? 夜は絶対ここいらあたりはうろつけません。ヒトダマ見えそうで…

 

 それにしても、けっこうな人出。密にならぬように、人があまりいない通路をブラブラします。

 

 
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 写真は人少なそうだけど、トイレとか、お土産屋さんは狭いのもあるけどけっこう人が居たので、入るのはちと躊躇してしまいました。

 

 
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 建造物よりも、「地獄」を思わせる岩だらけの、硫黄ガス噴出口がそこらにある場所の眺めが印象的である。そこらに卵の腐ったような臭いが充満し、硫黄の臭いで「異様」な雰囲気である。

 ここでは、どんなに臭いおならをしても絶対にばれないぞ。

 …あ、音はわかるよ、音は。静かだからね。

 

 
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 うっそうとした太古から続く緑の密林を抜けてきた古代人が、突然こんな岩ガレキの場所に出たら、「ここは、地獄か?」と想像してしまったのかな、と思ったりする。

 なんか、浅間山の鬼押出を思いだした。鬼押出の方が岩が大きくてダイナミックだったと思うけど(なにせ行ったの、何十年も前の話なので…)、雰囲気、ね。

 

 
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 今現在でさえ、一番近い「人里」であろうむつ市から、かなりの距離である。歩きでこの山中を恐山の位置までこようと思ったら、現代人の足なら1日がかりの行程だろう。

 

 

 

 バイクでも「え~、まだ着かないのぉ~?~~?」と少し不安になるほどの距離だったし…

 

 
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 スマホカメラでは吹き出す水蒸気のようなガスがちと見えませんが、上の写真の黄色くなっている噴出口から、かすかに出てました。く、臭い~…

 少々ムカムカしてまいりました。

 

 道の奥まさしく「みちのく」そしてむつ(陸奥、陸の奥)という表現がぴったりはまるような場所に緑の枯れ果てた岩だらけの、しかも硫黄ガスが噴出し続けているような場所を最初に発見した人は、無事に家まで帰り着けたとしたら、皆に「地獄があった!おら地獄を見てきただ!!」と報告するだろうなぁー、なんて、日本昔話を創作したくなってしまう。

 

 
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 あ、地獄あった。 ……

 

 
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 やばいじゃないすか…

 硫黄、じゃなくて、硫化水素ガス、ですね、はい。

 この硫化水素ガスの噴出口が、古のお坊さん達には魔界との出入り口みたいに思えて、そこを抑えるため、というか、御祓いするためなのか、そこかしこに仏像などを立てて祈りを捧げてきたのでしょうか?

 

 
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 この殺伐とした風景も、湖に向かうと雰囲気が変わってくる。

 

 
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 雨が降ると、硫黄がこびりついた石などの土砂を、少しづつ、少しづつ削り取り湖へ運んでいくのだろう、その細々とした流れ沿いに歩いて行くと、不思議な色合いの湖にたどり着く。

 

 
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 当日は霧っぽい曇り空でしたが、だからこそ、なんともいえないような“天上界感”?に浸れた。

 

 
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 山の上は雲に隠れて見えないのですが、その割に湖が硫黄の黄色で明るく見えて、それがまた、まさに「あの世」との境目に迷い込んだような不可思議感覚。 

 

 
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 いやぁ、これは一度は体験してみるべきだと思いました。ちょっとねー、言葉では説明しきれない。写真でも、今見直してみてもやっぱり、自分の眼で観た風景とは違う。

 

 
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 なるべく実際観たイメージに近づくよう、補正してみたけれど、ん~、晴れた日だと、この湖はどのような色合いで見えるのか…

 絶対、晴れた日にまた観に来たい、と心から願う絶景だと私は感じました。はい。

 つーか、「絶景」なんてありふれた表現したくないような、神々しさを感じる浜の風景なのです。「極楽浜」というネーミングは、ぴったり過ぎると思いましたねー。

 浜辺に座りこみ、しばらく湖面を眺め呆けていました。

 

 はっと我に返り、けっこうな時間をこの極楽浜で過ごしていたことに気付く。まだまだ走らねばならぬ~。

 慌ててバイク置き場に向かうも、なんとなくすっきりした気分で恐山を後にする。

 さて、お次こそ、今回の“リベンジ”ツーリングの第一目標、本州最北端の地である!

 

 また山道を走り、むつ市内に戻り、陸奥湾岸線に復帰。とはいえ、あんまり海は見えない…

 これからけっこうな山道っぽくなりそうだから、まだトリップメーター250㎞しか走ってなかったけどとりあえずガソリン満タンにしとこうと、スタンドへ。そこのお兄ちゃんに道を聞いたら、曲がるとこ間違うと、そのまま行くと行き止まりで、民家の庭に入っちゃいますから、標識間違わないようにねー、なんて、自分の体験談らしきことを教えてくれるもんだから、ちとビビっちゃって、曲がるとこ間違えてしまった。

 国道338号線を延々走り続けるつもりだったのに、最初の「大間崎方面」の標識が出ているとことで慌てて曲がってしまったが、ここは県道46号線だった…

 とんでもない山道に迷い込んでしまった。途中、SR停めてマップで確認して間違いに気が付いたけど、もうかなり入りこんじゃってたのでこりゃもういいや、と、下北半島をショートカットするようなワインディング・ロードをかっとばすことにした。時間も押してたから、とにかく明るいうちにホテルに入りたいし…

 ひたすら山道。

 そのうち、下りコーナーが増えてきたら民家が見え始め、海が見えてきて安堵。

 再び、国道338号線に合流したのであります。

 仏ヶ浦寄りたかったけど、けっこう歩くみたいだったから、次回の目標へ。

 あまりにも恐山で時間を使ってしもうた…[あせあせ(飛び散る汗)] 

 後はこのままひたすら北上。一路、本州最北端の地を目指す。

 典型的な漁村の風景を幾度も通りすぎ、大間町に侵入。

 「お~、大間だ、大間!!」と到達感に浸っていたのに、そこからが長かった~。

 けっこう、大間町って広いのね。

 商店が多くなり始めたら、走ってた道沿いで宿泊予定のホテル偶然発見。とすると、フェリー乗り場近いはずだから、そこから海方面へ、ちょっとグルグルしたけどなんとか「大間ターミナル」発見!

 

 
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  ここが、北海道へのドリーム・ゲートかぁ~。

 ついに、ここまで来れた… 「夢の北海道」はこれからだというのに、なんとなく、ホッとできました~…(笑)

 雪山登山で、頂上アタックの前日に、行けるところまで進み雪を踏んで道を作っておく、ような気分と言えば、わかってもらえますかねー(^^;

 薄暗くなってきたから、ホテル入る前にとにかく最北端の地、大間崎へ急ぐ。

 が、最北端の碑の前についたら暗くなり始めちゃったので、曇ってたし写真は次の日しっかり撮ろうと考え、お土産屋さんで記念品を買い求めてホテルへ。

 さて、次回、本州最北端の碑のご紹介。

 再見!

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tai-yama

大間から函館は1便/日しかないのでちょっと使いづらかったり。
恐山行ったこと無かったり。硫化水素の匂いとは・・・
草津の国道292号線と同じ感じなんだろうな~。
by tai-yama (2021-08-14 19:04) 

再見ライダー青三

 えーっと、今は朝7時と、午後2時の1日2便出てますね、函館まで。時刻表貰ってきたので間違いないかと。お盆の15日までは午後5時の臨時便も出て1日3便になるみたいです。
ここから渡るとすると、大間で泊まって次の日朝7時便で渡る感じですかね~。tai-yamaさんなら真夜中に出発して午後2時便に間に合わせるかもしれませんね(≧▽≦)
 草津の国道292号線、表から入ると有料でしたよね?私いつも六合村の方から営業車で侵入してました(笑) 真冬もその道使ったら、雪でスリップして動けなくなり遭難しかけましたけど…
by 再見ライダー青三 (2021-08-14 21:20) 

ぼんぼちぼちぼち

寺山修司氏の熱烈なファンなので、恐山には昔から興味がありやす。
ガス、臭いのでやすね。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-08-14 21:37) 

再見ライダー青三

すみません…寺山修司は「ポケットに名言を」という文庫本をさらっと呼んだ記憶しか無くて…
 ネットで調べたら、青森県の出身だったのですね。
 恐山は、ラジオの番組で、その脚本家だった、という情報で間違いないですかね。
 恐山、ホンマ、「温泉の香り」を満喫できます。
by 再見ライダー青三 (2021-08-14 23:15) 

さる1号

どんなに臭いおならをしても絶対にばれないとはかなりの硫化水素の匂いなのですねぇ^^;
音の問題は臭いのはほぼスカしだから・・・^w^
by さる1号 (2021-08-15 08:40) 

ごろすけ

大間のフェリー乗り場まで行ってフェリーが停まっていたら
乗ってしまうかもしれませんね(笑)
by ごろすけ (2021-08-15 11:47) 

再見ライダー青三

さる1号さん、どうも!
 いやまぁ、周り見渡して誰も見えなければ、派手な音出しても聞こえることは無いと思いますよ、おそらく… 試してみましたから(笑)
 
ごろすけさん、どうも!
 実際、朝7時便に乗って函館日帰り上陸してみるか!?とかなり悩んだんですけど、中途半端になりそうだし帰りのスケジュールがきつくなりそうだから諦めました。
 …でもねー、今のこのコロナ状況じゃ、次のツーリングいつ実行できるやら…家族の視線も気になって…(*_*;
 思い切ってとりあえず一回フェリー乗っちゃった方が良かったかなぁー…うーん…
by 再見ライダー青三 (2021-08-15 13:40) 

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