SR400の実燃費 [SR400情報]
さて、SR400の燃費はいかほどか。
日本人なら意外と気にする人が多い実燃費のお話をしますです。ガソリン、高いもんねぇ~
燃費は、よろしければよろしいほど、精神衛生上もよろしい。
今回の弘前城公園桜見物ツーリング、総走行距離1,463.4㎞、総給油量42.45㍑、トータル燃費34.473498・・k/ℓ 、まぁ、約34.5/㎘になりました。
これって、良くない??
もうちょっと細かく、検証してみましょう。
youtubeの動画とかSR所有者のサイト覗いたりすると、大体、30k/ℓ越えて喜んでいる方が多いので、私の今回のツーリングにおける燃費は大変良好だったと喜んでもかまいませんよね?
参考に、カタログ数値を出しておくと、
国土交通省届出値 定地燃費値 40.7㎞/L(60㎞/h)2名乗車時
WMTCモード値 29.7㎞/L (クラス2、サブクラス2-2)1名乗車時
と、なっている。
定地燃費値とは、時速60㎞でプロのライダーが細心の注意を払いながらオーバルサーキットのような試験場を延々ただただ黙々と走り続ける、という走り方だろうから、いくら2名乗車としても、この40.7㎞/Lという数字を越えるのは、公道を走っている状況ではまず、不可能であろう。それに、体重何㎏の人が二人跨っているんだ?おそらく、私は1.5人分ぐらいあるぞ(78kg前後、今の所…)
定地燃費値は、参考になるようで実際参考にもほとんどしない数字なので、まぁ無視するとして、この「WMTCモード値」というのが自家用車のカタログに載ってる「10.15モード」みたいに、公道走行時の実燃費に近い環境で計測しているのだろうから、この数値よりも上回っていれば、これはもう満足していい数値であるはず。
いかに、私がトロトロ走っていたか、窺い知れようぞ(笑)
でもねー、そんな真面目に法定速度守ってたわけじゃないし、眺めの良い海岸線で、人通りが無さそうな区間ならば「一発免停」覚悟の速度で走ってたし、燃費レースをやってるような走り方は一切しておりませんぞ。渋滞してない道路なら、少なくとも法定速度プラス15㎞/時以上はほとんど出してたし、もしくは車の流れに沿って走りました。
決して、唯我独尊、多くの車を従えてダラダラ先頭を一定速度で走り続けるような真似はしません。
ガソリンスタンドのレシート一枚、紛失してないよなぁ?
レシートを頼りに、記憶を辿る。
まず、4月22日早朝に自宅を出発、スタート時オドメータは983.5㎞。国道400号の山道を通り、49号線に合流し、新潟県に入り海沿いの国道113号線に入り、途中から国道345号線に。村上市でランプ点灯したので、最初に現れたGSで給油、この時点で走行距離は340㎞ちょうど。渡されたレシート観たら給油量が8.63㍑しかなかったので「嘘だろ?」と内心思ったが、タンクキャップを閉める時、「あり、ちょっと少なめしか入ってなさそうな…」気がしたので、おばちゃん、控えめに入れてくれちゃったのかな?
いくらなんでもリッター39.40㌔は燃費良すぎだろ。定地定速走行燃費なみじゃないか。ここまでのルートは、前半はほとんど山道で、スタート自体が山からで、いくら下り気味の道路が多かったとはいえさすがにこの燃費はありえなさそう。後半は海沿いの気持ちの良い直線道路ばっかりではあったが…
秋田市で泊まり、次の日の23日は男鹿半島一周、能代市で給油ランプ点灯、で、即給油。
前回給油からこの時、走行距離302㎞、で、給油量は9.80㍑。リッター30.82㌔。うん、やはり前日のスタンドではやっぱおとなしげなおばちゃんが控えめにいれてくれていたのだろう。この日ぐらいの燃費がまぁ、“並”なのだろう。
それでもまぁ、世間一般的には良い方なのか?この数値は。
ちなみに私は、店員さんが持ってるボールペンをお借りして、その時のトリップメーターの数値をゼロに戻す前に渡されたレシートにイチイチチマチマ記入しているのだ。マメでしょう?
なぜかこういうことをしておかないと気が済まないし、忘れたりすると、「まずった~」という気分を引き摺りながら延々走り続けたりする。だから精神的に追い込まれたりするんだよなぁ…、スカッと、忘れたものは仕方ない!と割り切って切り替えれば良いのは、わかっちゃいるけど、やっぱり、“性格”というヤツは変えられないのだ。“心”は変えられると、松岡修造大明神はおっしゃってるけどなぁ。
言いたいことはわかるけど、どうやれば良いのかは、ちょっと曖昧だなぁ。
能代市で給油後、青森県深浦町に入り海沿いの国道を走り、岩木山をぐるりと巻いて弘前市。次の24日は国道7号線から105号線に曲がり、山の中を南下。ここいらあたりもたいがい山道であった。この日は秋田県仙北市角館町で給油。337㎞で9.31㍑、燃費は36.2㎞/L、と、初日を除けば区間最良記録。田沢湖のすぐ下を通る山道のワインディングをけっこうなペースでくねくね攻めてきた気分だったのだが、意外と良かった。
13号線に入り、そのままひたすら国道を南下。真っ暗になる頃、天童市から48号線に曲がり、今度は山形県から宮城県へ跨る山道を走る。暗くなると標識が読みにくいので、前走車に離されまいとくっついていったのだが、煽られてるとでも思わせてしまったか(ごめんなさい)、かなりのハイペースで振り切ろうとするかの如く進んでいくので、必死の夜間レースになってしまった…
「違うんだぁぁ~、俺は暗い夜道が怖いだけなんだぁぁ~!置いてかないでおくれえぇぇ~~!!」とヘルメットの中で叫ぶも聞こえるはずもなく、無情にもアクセル全開気味で振り切ろうとされていた…ような気がした。ちょっとお値段高めそうな、かっこいいセダンっぽいお車でしたが。
下り道になろうかとする頃、そのうちトラックとかの数台の車に追いついて、やっと一息つけましたが…。それにしても、48号線、交通量少ねぇ~っ!
まぁでも、この「爆走」で、少し早めに到着できたかも。
この日は仙台のオヤジのアパートに急きょ泊めてもらい、次の日の、ツーリング最終日25日はお袋さんの墓参りをしてから(実はこの墓参りが、私の人生を変えたかもしれない)、仙台宮城インターチェンジから初の高速道路長距離走行チャレンジ。
およそ時速80㎞~90㎞で走行、時速70㎞ぐらいのよっぽどのろい軽トラが前走ってて、よっぽど追い越し車線ががら空き状態でなければやらない追い越しでも、100㎞はおそらく越えない程度(緊張でメーター見とれんわ)でトコトコクルージング。
SR購入時にどうなることかと気を揉んだ「シングルの鼓動(振動)」ですが、ん~、高速道路を実際200㌔ぐらい走った感じでは、今ではまぁ、なにをそんなにビビッてたんかなぁ、という感想に変わりましたかな。
いやまぁ、高速走ってる最中は痺れて気にはなってるんだけど、バイクを降りてしばらくたってしまえば、振動が気になるからもう二度とSRで高速なんか乗らない!!、なんてほどの気分には全くならない、という感じである。
大体、ヤマハFZ250フェーザー乗ってた時も、高速走ればけっこうな振動がハンドルから発生しており、SRよりもよっぽど“硬質”で、イヤ~な後味の痺れが掌に残ってたような…?? もう30年以上前の話なのでうっすらとしか記憶しておりませんが…。
それに比べりゃ、SRの“振動”は、降りりゃ忘れてしまうし、前も書いたように、「食べ始めたら後悔するほどの激辛カレーの辛さ」は、喉元過ぎればまたその辛さを求めたくなってしまうような気分の自分がいるのであるが、それと同じように、なぜかまたムズムズとSRの振動によるその「痺れ」を感じながら、ツーリングに走り出したくなっている自分がいるのである。…最近やっぱ、M系かなぁ。
東北自動車道の国見サービスエリアで早めの給油。299㎞で8.50㍑、燃費35.2㎞/L。
最後、高速を降りて、自宅近くの行きつけのガソリンスタンドで最後の給油をしてから、帰宅。
締めは204㎞で6.21㍑、燃費32.85㎞/L。う~ん、ほとんど高速道路を走った区間が意外と燃費悪かったのかな?とばしたつもりはないから、高速が一番燃費が良いのでは…と想像していたのだが、これはちょっと意外であった。
動画で良く、「幻の六速」なんて表現を使う方がいるが、確かに、高速を走っていると、「六速があっても良かったんじゃないか?」と感じる。
時速90㎞でエンジン回転はおよそ4,100回転前後かな?逆に4,000回転ぴったりにすると、速度計で、90の目盛りより、針の太さ1本分ぐらい下がっている感じに見えるから、87,8㌔ぐらいだと思う。
ちょっと頑張って時速100㌔まで出すと、おそらく4,700回転前後。
5,000回転で時速110㎞手前。106、107㎞ぐらいかな?105は越えてる感じ。
ここまで回すと、やはり振動は厳しい。異世界に入り込んだような痺れ感に襲われる。
1台追い越すために車線変更している間ぐらいは気にならないけれど、1分、2分…と気合を込めて風圧と戦い続けていると、「やべー!」とうめきたくなるぐらい、ステップに載せている足の裏、ハンドルを握る掌、そしてタンクとシートの境目あたりに当たっている太ももの内側あたりがビリビリする。
私は、5,000以上の回転域は、ちと、長時間維持する気力はわかなかった。
風圧も当然厳しいが、これは、性能の良いシールドを装着すれば軽減できるかもしれない。もしも6速ギアがついていて、全体的に500回転ぐらい落とせれば、SRの高速道路走行能力は劇的に向上してくれるのではなかろうか、なーんて“夢想”してしまうのである。
だがまぁ、ギアを増やせば、高速燃費は良くなるだろうが、当然ギア・ボックスが重く大きくなるのだろうから、かえって一般路での燃費は悪くなってしまうのかなぁ?当然、エンジンも新設計するようになるんだろうし。
でも一般道路でもバイパスや郊外の国道でつい「幻の六速」にシフトアップしてしまうことがやけに多いので(当然上がらないよ?)、やっぱり、下道でもけっこう六速を使いたくなるシーンは多そうな気がするが…私は、もしも六速ギアがあったらば、もっともっとトータル燃費を向上させる自信があるぞヤマハさん。…とはいえ、SRはもうファイナルなんだよなぁ~ー…
無い物ねだりをしてもしようがないので、今現在のSRで燃費がもっとよくなるように走るしかないわけですが、もしかすると、私のシフトアップのタイミングが燃費に好影響を与えているのかもしれない(自画自賛)。
当然、無駄にアクセル全開になんかはしません。
私は、およそスタートの時、だいたい3,500回転から4,000回転ぐらいの間でシフトアップを行う。例えば、4速で時速60㎞あたりで3,500~3,600回転ぐらいのはずだが、そこでシフトアップするとちょうど5速の3,000回転ぐらいでクラッチが繋がる。そこから加速するのがおそらく一番アクセル開度が少なめで済むような気がする。
なぜかと言えば、SRのエンジンは3,000回転でトルク値が最大の2.9kgf/mが出るように設計されているからだ。
当然、一番トルクが出ているところで加速するのが一番効率が良いはずだ、と考えているので、そんなあたりで地道に燃費を稼いでいるのではないかなぁ?まぁ、専門的なことはプロから言わせると「?」と感じられるのかもしれないが、まぁ、大きく間違ってもいないのではないか?
そしてとにかくポンポンとシフトアップしてすぐ5速に入れ、あとは、3,000よりエンジン回転数がよほど下がらない限り、ほとんど5速オンリーでずぼら運転を決め込んでいる。シフトダウンの目安は2,000回転で、それよりも下がりそうだと感じた瞬間にギアを落とす。まぁ、当然車の流れ次第ではあるけれど。
それでもバイクの軽さなら、4輪の加速に滅多に負けることは無く、車の流れに沿って十分走れるはずだ。
でも、高いギアで、低速からアクセル回した時のエンジンからする「トタトタ」音が気持ち良いので、ワザとハイギアでそうしたりしている事もあるのだが、もしかしてエンジンにはあまりよろしく無いのかな?
まさかノッキング起こすような真似は、極力しないようには努めているが…前走車があまりにぎくしゃくスタートで、スタート後すぐアクセル離しただろおまえ!というような焦る運転されてしまうと、たまにやっちゃうけど…
高速道路合流時は当然、目いっぱい回しますよ。レッドゾーンまでは行ってないとは想うけど、6,500回転以上は間違いなく回しているはず。
たまには回さないと、エンジン吹けなくなるぞ、とか高校生の頃バイク屋のおっちゃんから脅かされた記憶があるしなぁ。
ただ高速の車線に入ったら大人しく一定速度で走りますけど。
ということで、「燃費」で振り返ってみた今回のツーリング。同じSR乗りの方に、なんか参考になったでありましょうや。いずれにしろ、同じ距離を走るなら少しでも経費は浮かしたいもの。そのためにも好燃費運転に努めましょう。地球環境にも優しいし、それがもちろん安全にもつながりますし、皆さま、そんなにムキにならずにアクセルワークを穏やかに狭い日本、走りましょうぞ。全国のツーリングライダーが、世間様から白い目で見られずにすみますように。そのうち、ガソリン車販売禁止どころか、すぐに乗るのも禁止!とかなりかねないような気がするし…
なんとか、100歳までツーリングライダーでありたい。
再見!
2021-05-20 22:15
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