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セロトニン欠乏脳 [メンタル]

 どんなに身体能力が高くても、どんなに有効なトレーニングを積んで技術を磨いたとしても、実戦では、メンタルのレベル以上の活躍はできない、というのが私の持論である(つーか、誰でもそう思うだろ)

 たとえば、バッティング能力は、練習では百点満点の成績を叩き出すバッターがいるとする。

 しかし、“精神力”が70点のレベルしかない選手だったとすると、実戦での“緊張する場面”では、バッティング能力も練習時の「七掛け」の成績しか残せないはずだ。つまり、“練習試合”では打率5割の好成績を残したとしても、“公式戦”では3割5分しか打てないだろう、という意味である。

 それほどにスポーツ競技において「メンタル・タフネス」は武器になる、と想っている。

 …と、いうか、「メンタルが弱いのは、“足枷”になる」、と、表現した方がよいかな?

 メンタル強化、というテーマは、たぶんあらゆる分野の指導者(子育て中の親も)が必ず突き当たる壁でありましょう。

 どうすれば、強い精神力が身につくのか。

 

 メンタルタフネス、というより、常に冷静さを保つためには、つまり『クール』でいられるためには、脳内で「セロトニン神経」というものが非常に重要な役割を担っているのだそうだ。

 
セロトニン欠乏脳―キレる脳・鬱の脳をきたえ直す (生活人新書)

セロトニン欠乏脳―キレる脳・鬱の脳をきたえ直す (生活人新書)

  • 作者: 有田 秀穂
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 新書

 たまたまこの本を手に取って読んでみたらなんとなく気が引かれたので、購入して一気読みしたのだが、野球においても、ヘタなメンタルトレーニングの本よりもかえって重要な事が書かれているんじゃなかろうか、と感じて記事にしてしまった。

 「クールに状況判断する」ということは、野球というスポーツには特に大切だと想っているのである。

 競技野球の経験が無いながらも、子供が学童野球部に所属した関係で、7年間指導に携わり、コーチから最後の1年半は監督まで任されてきた経験上から感じるのだが、野球というスポーツは、落ち込み過ぎて消極的になっては当然いけないが、高ぶり過ぎてイケイケだけの状態、つまり、“ハイな気分”になってもミスが出やすく…というか、“ツメ”が甘くなって、「流れ」を“完全”に引き寄せきれないで攻撃が終わってしまいがちではなかろうか。

 ヒットが続いた時に、「うおぉ~ッ!」と嵩にかかって攻め込む、というより、相手の“弱みにここぞとばかりに付け込む”というイメージで臨んだ方が、とことん有利な展開に持って行けるような気がするのである。その為には、冷静に戦況を読む平常心が必要となるはずだ。

 つまり、クールさを演出してくれるという、脳内のセロトニン神経が鍛えられると、きっと、野球にも好影響を及ぼすはず。…ホントカヨ…(^_^;)ゞ

 

 では、なぜセロトニン神経というものが整備されると、クールになれるのか?

 その訳は…

 

 まずは、セロトニン神経とは何か?

 脳の中にある、脳幹の中心に、ノルアドレナリン神経やドパミン神経とともにある神経で、セロトニンという物質を合成し、神経の情報伝達に利用するから「セロトニン神経」と呼ばれているそうだ。

 … ほー… … f(-_-;)

 えーっと、難しい事は良く分からないので、本を読んでいただくのが一番誤解が無いと思うんだけど、セロトニン、とはモノアミン神経伝達物質視床下部大脳基底核、延髄の縫線核などに高濃度に分布しているトリプタミン誘導体の一種である。

 …だ、そうな。

 ………っと。

 学術的な話は全くわからないが、一般人にとって大事なのは、それがどんな働きをしているか、役割を担っているのか、という点、だろうが一応、およその流れを掴んでいただくために、本書から最低限の説明を抜粋しておきます。

 セロトニン神経のある場所は、脳幹のなかでも縫線核というところで、左右の脳が正中で縫い合わされた所にある神経核、という意味で、脳の中でも中心の中の中心に位置するそうで、生命活動の中心を担う働きがあるそうだ。

 そして、縫線核の周囲には、歩行、咀嚼、呼吸などのリズム運動を形成する中枢が配備され、人間だけでなく、哺乳類、爬虫類、魚類にも共通に見られる基本的な運動を司どっているそうで、この“リズム運動”というキーワードが、セロトニン神経を鍛えるのに極めて重要になってくるのであります(リズム運動については後述)。

 セレトニン神経の数自体は数万個で、約150億個ある脳全体の細胞から比べればマイノリティなのだけれど、脳全体の広い領域に影響を与える神経なのだそうだ。

 セロトニン神経は、1個の神経細胞から数万の(!)軸索(遠隔の神経に情報を送るケーブルのようなもの)が枝分かれして、広範な脳領域に結合するそうである。ただ、1個で万の単位を超える神経を相手にするので、細かな情報までは伝えることができないそうだが、ちょうどオーケストラの指揮者の様に、タクトを振ると各パートの演奏者がそれぞれの楽器を奏で、曲全体の雰囲気を作るのに似ているそうである。

 寝ている時はほとんど活動していないそうで、目覚めている間はずっとインパルスを出し続け、セロトニンを放出し続けるという。

 セロトニン神経の活動様式は、車のアイドリングに似ていて、エンジンを止めている時が人の睡眠している時に対応し、セロトニン神経もインパルス発生がほぼ停止状態ですが、覚醒すると、低頻度で規則的なインパルスを出し続けるようになるのだそうだ。つまり、車のエンジンをかけるとアイドリング状態になるようなものなのだそうだ。

 セロトニン神経とは、「快」を司るドーパミン神経と「不快」を司るノルアドレナリン神経の、両方をうまくコントロールし、交感神経と副交感神経のバランスをとってくれるものである、という。

 本書に解説されている内容を抜粋し過ぎるととんでもなく長くなるので、私の中で理解したことをわかりやすく言葉にすると、先程の車のたとえでは、車を高速道路を快調に走らせて、気持ち良くハンドル操作をしている時に、ますます気分を良くさせていい気になって鼻歌交じりにスラロームなんかさせちゃうような働きをするのがドーパミン神経、で、競争する様な気分で車を急発進させるためアクセルを急激に踏んだり、スピードが上がり過ぎて危険でしょう、と判断して急ブレーキをガーンと踏んだりするのがノルアドレナリン神経、と言えるのだろう…と、想う。

 そして、調子に乗り過ぎて高速道路でスラロームする様な真似をさせないようにしたり、エンジンの回転数が上がり過ぎて壊れたりしないためのリミッターであったりまた、回転が急に下がり過ぎてストールしてエンジンストップしないようにアイドリング調整してくれたりするのが、「セロトニン神経」の役割なのだろう。

 専門家ではないので、もし間違いな記述があったら、気付いた方は教えてくださいm(__)m

 まぁ、もっとわかりやすくいうと、たぶん、はしゃぎすぎたり、逆に落ち込み過ぎたり、緊張し過ぎたりするような感情の起伏の激しさをなだらかにしてくれる神経…なのかなぁ、と思った。

 つまり、『クール』を演出してくれる“神経”なのだ。

 …と、いう解釈で、間違いではないでしょう?

 本の中にで使われている言葉で、一番その働きを端的に表現していると思われるものは、『“こだわらない心”を演出してくれる神経』という一文だ。

 セロトニン神経が鍛えられていると、「勝つために最大限の努力を惜しまないが、結果が出なかったとしても落ち込んだりし過ぎず、気分を切り替えて、次への新しい努力をすぐに始められる」性格になれるのだろう。

 ちなみに、“ドーパミン神経”つーのは、「人間が生きていくうえで必要不可欠な本能行動に関係している」ものだそうだ。この神経が“暴走”すると、アルコール依存症や薬物依存症、摂食障害が起こったりするらしい。

 また、“ノルアドレナリン神経”とは、「不安やストレスをどのように処理していくかを判断してくれる」もので、この働きが強くなり過ぎると、ストレスや不安に対する反応がうまくいかず、キレたりヒステリーを起こしたりして、最終的にはパニック障害や不安障害などの“病気”的なレベルにまでなってしまうそうだ。

 これら、人間に取って重要な働きをしてくれる神経なんだけど「働きすぎ」て、“暴走”しちゃうとかえって人を病気にしてしまう気難しい二つの神経を、“うまくコントロールしてくれる”ものが、セロトニン神経なのだろう、と思った。

 なんて、人間の脳というものは複雑怪奇にできているものなのか。

 セロトニン神経が衰弱すると具体的にどうなるかというと、不安や恐怖、興奮を抑えられなくなり、キレやすくなったり、うつ病になったりするらしい。また、パニック障害にもなりやすく、スポーツ選手ならば、スランプ状態にもなりやすいそうだ。

 

 ただ、この本の中で、著者の有田秀穂氏は、セロトニン神経を中心に心の問題を考えているが、セロトニン神経だけで心を論じるつもりはまったくない、とおっしゃっている。

 心の状態を表現するには、ドーパミン神経(文章内ではドパミン神経)、ノルアドレナリン神経、そしてセロトニン神経の三つともに非常に大切であると説明している。

 『 … ドパミン神経は、快の情動、ポジティブな気持ち、性や食への欲求などを演出し、色に例えると赤に相当します。ノルアドレナリン神経は、不安、ネガティブな感情、ストレス反応などを演出し、色に例えると、青に相当します。セロトニン神経は、これら二つの神経を抑制して、舞い上がりもさせず、不安にもさせずに、平常心を演出するもので、色に例えると、緑に相当します。これら三つの神経系が相互に影響し合って、心の色が形成されると考えられます』

 という。なぁるほど、神経系の働きを色で例えると、ものすごくわかりやすい。脳ミソにするりんと入り込んでくる文章でした。

 『 この本では、セロトニン神経を鍛えることを目指してきました。最高に鍛えられた人としては、高僧が考えられます。このような人の心の色は、エバー・グリーンでしょう。一つの理想の色です。

 ところで、三色がちょうどよう混合した色と言うのは何色なのでしょう。光の混合であれば、無色透明ということになるでしょう。意欲もあり、不安もあり、なおかつ、平常心が持てるという状態になります。すべてがバランスよく混ざり合っている状態こそ、“無”の色なのかもしれません。世俗の中で無色で生きられれば、それが求める心の姿と言えるでしょう。 』

 別のページで、著者は、無の境地、についてこのように言及している。

 『 … セロトニン神経の活動は、状態に依存して変動し、それが海馬の情報処理機能に影響を与えます。うつ病の人はセロトニン神経の活動が弱まっています。そのため、海馬での記憶情報処理を抑制するセロトニン神経機能が健常人よりも低下しています。それは、注意する必要のないような事でも気になる(記憶に留めてしまう)ということにつながります。逆に、座禅の呼吸法によってセロトニン神経がどんどん鍛えられますと、些細な事には動じないこころが養われることになります。これが高じてくると、あらゆる感覚入力を一切注意することなく受け流せる状態、すなわち無の境地に到達すると考えられます … 』

 私は、武道でもそうだろうが、スポーツにおける達人、超一流と呼ばれるアスリートは、この“無の境地”というものが不可欠なんじゃないのかなぁ、と漠然と想像している。

 意識することなく、反応してくれる身体、というものが、絶対、スーパープレイには欠かせないハズだ。

 ゴルフなどでは「ゾーンに入った」なんて表現されているけど、それも【無の境地】の別表現なのだろう。

 手塚一志氏も上達道場「ピッチングの巻」という著書の中で、最終的に到達したい理想は、「無の境地」である、と表現している。

手塚一志の上達道場―ピッチングの巻

手塚一志の上達道場―ピッチングの巻

  • 作者: 手塚 一志
  • 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本

 ピッチングを上達させるために、「知識を使って…(例えば、ピッチングのメカニズムを知り、評価し、修正する知恵を養う)」「意識付けによって…(例えば、理想のピッチングを実現するために身体の使い方を想起する)」「感覚重視で…(これは本人にしかわからない。おそらく、無の境地に一番近いポイント)」「イメージを活用して(例えば、理想のピッチングの全体像を思い浮かべる)」「動作誘導を用いて…(例えば、一日10㎞の走り込みと50mのダッシュ30本をノルマにするとか、シャドウピッチングをするとか)」など、様々な取り組みを経て、最終的には「気がつけば無我夢中になって打ち取っていたという域に達する」というかたちに持って行きたい、という。

 スポーツにおける動作には、当然、スピードが求められてくるシーンが多いわけで、特にバッティングなどはプロ野球の世界ではピッチャーがボールをリリースしてからキャッチャーミットに収まるまで約0.4秒しかないのである。それなのに、「アウトコースか、インコースか、え~、アウトコースならこうしてインコースだったらこうして、う~んとストレートならこうだし変化球なら…」なんて考えてたら、ヒットを打つどころか、バットを振りだせもしないだろう。

 人間が眼から情報を得て動作にフィードバックできる最短時間は約0.2秒だと言われている。つまり、ピッチャーがボールを投げてから0.2秒以内に、投げられたボールのコース、スピード、ストレートか変化球かなどを判別して打ち方を決断し、動き始めなければならないのである。

 もう、これは、“動作”では無く『反射』の世界だろう。

 つまり、頭の中は限りなく「無の境地」に近い状態で無ければ、対応できないハズなのである。「読み」という概念もあるが、それはコース、球種をあらかじめ絞って、“動作の方向”をおおまかに決めているだけの話だから、実際ボールが狙い通りきたとしてもやはりそのボールに対して反応しなければいけないわけで、逆に思い通りに来過ぎると「よっしゃあぁっ!!」とばかりにホームラン狙い過ぎて「力んで」しまい、つまり「平常心」が保てず凡フライ、なんてケースもままあるハズだ。

 好打者ほど、ど真ん中は凡退しやすい、というのは、やはり、「打てる!ラッキー!」とかいう雑念が、脳細胞からの指令の中に瞬間入りこんでしまうからであろう。

 また、読み通りのボールばかり来るわけではないのだから、「読み」以外のボールがきたらファールで逃げるとかボールならバットを止めるとかの対応はしなければいけないだろう。それができないと、いくら「読み」が良くたって3割打者にはなれないのではなかろうか。 

 伝説の好打者である川上哲治氏は「ボールが止まって見える」とおっしゃったそうだが、 ボールが止まって見える、と言う状態も、実はボールを見ているわけでは無く、ただ無心に、身体が最高の状態でボールを打つことが出来た時の心の透明さ、つまり、「無の境地」をあらわしているのではなかろうか、と想うのだ。だって、実際問題、ボールが止まるわけ無いんだから。

 ボールが止まって見えた、のは、「脳細胞の中だけでの自分の感覚」であるのだ。

 動いているボールは意識せず、心の中でイメージしている、“自分がヒットを打つはずのボールの姿”だけが意識されていたのではなかろうか。つまり、打つ瞬間は、きっと“無我の境地”だったはずだ。

 ので、強引な感じはするけど(これ以上、うまく説明できそうもないので)、このセロトニンという物質が不足しないように努めなければならない、らしい。

 が、過ぎたるは及ばざるがごとしで、この物質が多過ぎても健康には悪いらしく、サプリメントの取り過ぎで最悪死亡事故も過去にあったらしい? 人工的にサプリメントとかで摂取するのは非常に危険なのだそうである(詳しくは本を読んでくださいね~)。

 あくまで、普通の食事の中から、自然に取りこまれるようにするのが一番身体に良いそうだ(このサイトのグーグル広告に、良くサプリメントでちゃってるけど…とにかく、本書を読んでから購入するか自己責任にて決定すべし。本サイトは責任を持てません)。

 んで、セロトニンという物質は、原料は必須アミノ酸であるトリプトファンであり、バナナ、大豆製品(納豆など)、チーズなどの乳製品に多く含まれているそうで、またそれを脳内へ取り込みやすくするには、炭水化物中心の食事が良いという。

 そして、セロトニン神経を鍛えるには、各種の「リズム運動」が有効らしい。

 自転車こぎ、水泳、ジョギング、エアロビクス、チューインガムを噛むのも良いのだそうだ。もちろん、ウォーキング、呼吸法、はては、太鼓をたたいたり、念仏を唱えたり、フラダンスを踊るのも良いらしい。

 「一心不乱に」継続して同じリズムで延々と行えるものが最適なんだそうだ。

 大事なことは、無理無く継続できること。

 一番いいのは、座禅を組んでゆっくりとした呼吸法を繰り返すことらしい。

 大きく横隔膜を上下させるような呼吸を、延々と繰り返す、これが効果的なのだそうな。

 座禅で悟りを開いたお釈迦様などは、このセロトニン神経を限界まで鍛え抜いた方なのではないか、とも書いてありました。なるほど~。

 そして、リズム運動でセロトニン神経が活性化されるのは、5分くらいから効果が表れ、ピークは20分から30分だそうです。だから、30分ぐらい無理無くできる運動が良いのでしょう。

 ただ、長くやればいいものでもないようで、あまり長くやり過ぎると、疲労物質でセロトニン神経が逆に弱められたりする場合があるらしく、疲労困憊になったり、むずかしくてストレスがたまるものは逆効果だそうです。単純で、やさしいことの繰り返しを30分以内で終えるのが原則。

 そして、なるべく毎日継続すること。思いついたように1週間に一度だけやるとかでは、ほとんど効果が現れないそうです。

 また、「一心不乱にやる」ことが大事らしいので、ヴィデオを見たり、音楽を聴いたりの「ながら」はいけないみたいですね。

 その「動きだけ」に気分を集中しながらやらないと効果が出ないのかもしれません。

 きっと、30分間、ただ黙々と素振りをさせると、セロトニン神経を鍛えるのに有効なのかもしれない。野球の練習にもなるし…^^;(…そうかなぁ?)

 また、夜更かし、朝寝坊などの、生活リズムを崩すことが一番いけないそうです。

 いくらリズム運動をやっても、深夜までテレビゲーム、朝食も摂らずに昼まで布団の中…では、ますますセロトニン神経が弱っていくばかりだそうですよf(^_^;)

 セロトニン神経が弱り切っている人は、早寝早起きして、朝日を浴びるだけでも効果があるらしいですから、まずそういう生活習慣を見直すところからやらなきゃいけないんでしょうが…

 ……実は、それが『一番難しい』んだよなぁ…(-_-;)ゞ

 セロトニン神経の働きについては、まだ科学的に実証されている部分が少ないらしく、いろいろと賛否両論あるみたいだけど、でも、この本の中にも書いてある通り、テレビゲームのやりすぎとかが少年達の健全な発育に害があるという意見は私も間違いないと思います。

 それに、ヨガや太極拳が健康に良い良いという意見はかなり市民権を得ていると思うけど、じゃぁ、なにがどうしてどのように健康に良いの?と聞かれた場合に、はっきりと明確なデータをもとに、科学的な解答を出せる人が何人いると言うのか。

 いろいろな意見はあると思うが、実際にやってみて、効果があればそれが一番なのだ。まずは、実行あるのみ。

 私も、閉所恐怖症と言うか、パニック障害気味なところがあるので、エアロバイクを軽い負荷で30分間実行して「リズム運動効果」を試しているのだが、まぁ、確かに続けている間は徐々に体調が良くなっている様な気はする。

 ただ、これが有田秀穂氏のいうところの、「リズム運動」によって“セロトニン神経”が活性化されたおかげでの体調の良さなのか、ただ単に全身運動による、血流の改善による気分の良さなのかまでは調べようがありません。

 確かに、やめるとなんとなく気分がどんよりと落ち込んでしまいがちになるような気もします。

 セロトニン神経のおかげか、ただ単なる“エアロビクス効果”なのかはわかりませんが、一日30分、一心不乱に軽い運動を続ける、というのは間違いなく健康には良い事は確かですよね~^^;

 後は、個人の好みの問題でしょう。新書版の本に対して科学的にどうだこうだと重箱の隅をつつく様な論議は全くもって不毛な話。

 全て、「仮説」なんだ、と思って読むのが「精神衛生上」もよろしいようで。


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