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青森県深浦町は、見所多し! [ツーリング]

 弘前城桜祭り見物ツーリング日記の続きになります。

 男鹿半島から続く海岸線を、青森県に向かって走るわけだが、秋田県との境にあるのが青森県深浦町。いや、見所多くて、地元の方には失礼を承知で言うが、意外でした。

 

 
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 「深浦町」という地名を知ったのは、NHKで日本中の「巨樹」の特集番組に北金ヶ沢の大イチョウが出ていたから。青森県の海岸線沿いにある北金ヶ沢の大イチョウを見て、「お、東北一周するなら通り道じゃん」と思って前々からチェックしていたのだ。

 その後、今回の桜見物ツーリングに出る直前、本屋で、隠れた絶景特集、みたいなのを掲載していたバイク雑誌を立ち読みしていたら、「日本キャニオン」という場所が、これまた「青森県深浦町」という住所にあることを全く偶然に発見してしまったのである。本屋から出て、SRに跨りながら忘れないうちにとスマホのマップでチェックしていたら、これまた海沿いの国道101号線から入ってすぐの所にあったので、「これも寄らなきゃ!」と加えてマーキング。

 よしよし、男鹿半島の後も、弘前入るまで立ち寄りポイントが増えたでぇ~とホクホクと出発していたのでありました。

 さて、日本キャニオン。

 『日本のグランドキャニオン』なるうたい文句であるが、さすがに、それは言いすぎだろう…とは思ったものの、しかし、他に似たような景観が日本にあるかと問われれば、「知らない、聞いたことも見たこともない」と言うしかない、奇観のひとつであると思う。

 
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 浸食によって山肌が崩壊して、凝灰石がむき出しになって白く見えるとか書いてあったが、地学的なことは全くわからないので、興味がある方は調べられたし。
 サイズが実感しやすいように、わざと展望台の手すり杭を入れて撮影してみたが、この白い壁が見えるのはここだけではあるけれど、でかい。
 山奥の渓谷で、突然現れた黒部みたいな巨大なダムを見下ろす感覚である。
 こういう石灰石みたいな白い岩が、例えば点在しているような風景ならばどっかにあったような気がするが、こんなに真っ白けな岩だらけのどでかい「一面」だけのワンパーツとして眺められるってのは、おそらくここだけじゃないのかなぁ。
 この白い壁の下の方には登山道があり、見上げることができるらしいので、そこに行けば、「グランドキャニオン感」が味わえるのかもしれない。
 ただ、この展望台に行くまでけっこう山道で距離があり、ちょっとした“登山”になってしまったので、ライディングシューズではちときつかった…
 が、まぁ、「一度は観ておいて損は無い」レベルの眺めだと私は思った。
 ちなみに、秋田側から侵入すると、「日本キャニオン」とか標識は出ておらず、小さく『十二湖』としか無いのでご注意。どちらかというと、点在する湖を散策するハイキングがメインなのかな?
 そして、弘前城公園の桜観賞以外では今回の旅の一番のお目当てである、イチョウの木としては「日本最大」と言われる「北金ヶ沢の大イチョウ」を目指し、日本のキャニオンを後にする。
 途中、「千畳敷」と書いてある標識が目立ったので、海沿いのパーキングに停車して眺めてみたら、これがまた良かった。
 
 
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 いやまぁ、こちらは「千畳」という表現は決して大げさではないだだっ広さ。これまた思わぬ絶景でございました。ここも色々な奇岩が多かったようなのだが、前の記事にも書いた通り、前日の500㎞一気走りが身体に影響を与え始めていて、走っている時は運転に集中しているからあまり気にならないのだが、バイクから降りるとちょっとばかりフラフラしているような浮遊感があり、そのフワフワ感が気持ち悪くて、更にムカムカしてくるみたいな悪循環の感じがあったもので、できるだけ座って深呼吸したりしておりました。ので、時間も押しており、日本キャニオン登山でもかなり体力を削られたので歩く気にもなれず、一通り眺めたら水分補給とトイレ休憩して、移動した。おそらく、頻尿を気にするあまりに水分をチビチビとしか補給していなかったので、脱水気味だったのかもしれない。ジレンマやなぁ~
 ゴジラ岩もそうだったけれど、ここも、次回は是非もう少しゆったりと時間を取って訪れたいと思いましたです。
 
 そして、“日本最大”の、大イチョウ。
 迫力でした~。
 
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 樹齢は千年以上、と紹介看板には書いてありましたが、正確には300年以上、としか認定できないみたいですね。しかし、このでかさを自分で目の当たりにした感触では、4,5百年程度のお年寄りにはとても見えませんな。私としては、樹齢千年説を絶対指示させていただく。
 根元には祠もあり、人が住めそうなほどの空間も広がっていて、なんか、ジブリの映画に出てくるような神秘的な雰囲気。白い大きなオオカミとかが顔を出し、「黙れ小僧!」とか、叱られそうな…
 地元では古くから神木として崇拝信仰されていて、母乳の出が良くなる、という言い伝えがあるらしいよ。はー、なるほど、この垂れ下がった形が……似てるからか? ふむ。
 見ごろは、葉が黄葉する11月上旬頃らしいけど、そんな時期の青森には、とてもバイクじゃ行けないなぁ~。寒いよなぁ… 寒いとなぁ、頻尿がなぁ~…
  
 
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 ここは、テープの内側は進入禁止だったらしく、私は反対側から近寄っていたので気づかず、テープのところまできて初めて気づき、ばつの悪いことに地元の役場の職員さんらしい、公務員が良く着用している、上下綺麗な作業着姿の集団がイチョウの手入れに来ていたのだが、チラチラ私を見ている理由はこれか!と気づき、慌てて「あれ、ここ、進入禁止でしたか!?」と尋ねたら、課長さんらしき雰囲気の方が「あぁ、いいですよ、“今日だけ”違います!大丈夫です」とにこやかにおっしゃって頂いたので、恐縮してすぐテープの外に出たが、まんず、お優しい方々ばかりであった。恥の上塗りついでに写真撮影までお願いし、最後に弘前までの道順もお聞きしたのだが、全て快く笑顔で応じていただき、道順は、私のスマホのマップを操作しながら、数人であーでもない、こーでもないと真剣に検討して教えていただきまして、お忙しいところ、まっこと、感謝でございまする。
 深浦町の人情味の温かさが感じられるひと時でございました。
 謝謝!
 
 
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 あの時の皆さま方、もしもいつかこの記事をご覧になったとしたら、どうも、あの時のオヤジです、おかげさまで無事帰宅できました。その節は大変お世話になりました。またいつか、北金ヶ沢の大イチョウに会いに行けるよう、健康であり続けたいと考えております。再見!
 それにしても、イチョウ、大きすぎて、スマホ撮影だとうまく枠内に入りきらなかったなぁ~…ちと、残念。
 
 深浦町を後にし、さて、弘前城に攻め入る前、最後の絶景は、これは何と言っても
 岩木山!!
 
 
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 いやー、【津軽富士】の愛称も納得の雄大さ!
 地元の人は確かに誇らしい気持ちになれるであろう、まっことまっこと綺麗な山ですなぁ~ 写真にすると迫力が伝わらないが、直に観るとホンマ、ビッグ・エレガント、でした。
 次回は、桜祭りを見た後岩木山登山なんかできたら最高だろうなぁ、なんて思いましたぞよ。岩木山の頂上から見たら、弘前市や日本海がぐわわぁ~っとパノラマで見えるのではないかな。でも見た目にまだ残雪が多そうだから、さすがに桜の時期の登山はまだ厳しいのかな…? 誰かご存知の方、情報下され~。
 写真ではわかりにくいかもしれないけれど、この時、けっこう日が傾いていて、実はかなり焦っていたのであります。あれだけ深浦町の方に道順を教えていただいたくせにおそらく曲がるべきところを直進してしまい、いちいちバイクを止めてスマホを確認すればよいものを面倒くさがったせいで、道に迷い大きく迂回してしまったらしい。岩木山を右手に観乍ら走るはずが、いつのまにか左側に見え始めてきたので、慌てて「弘前方面」と出ていた小さな標識を頼りに左折したらこれがまたすさまじい林道のような道! 岩木山の裾野を走る道路で、一応、舗装はされていたが、落ち葉のような草カスがコーナーに溜まっていたりしてビビりました。どうしよう、もどろうか、パーキングみたいなスペースがあったらUターンするか…、なんて考えていたら、急に、動物園でしか見れないような、NHKスペシャルの秘境特集番組に出てくるような、イタチのような、ひょろながい胴体の丸顔の狐(?)のような、黄金色の毛色のふさふさしたでかい尻尾の生き物に遭遇、突然林から飛び出してきて、SRの脇を走っていたのだ!
 あれは、いったいなんだったんだろう?もしかして、「テン」とかいうものか?ネットで調べたら、見た目一番近い感じがするけれど、それにしてもけっこう、大きかったような… SRの半分よりも長さがあったように見えたのだが…??大人だとそのぐらいになるのかな?
 ほんとうに、神々しい感じがする不思議な生物だった。しばらくSRと伴走するように道路わきの草の上をしなやかなジャンプでピョンピョンと、イルカが海の水面から飛び出しながら泳いでいるような感じで、一緒に走ってくれたのだが、遊びのつもりだったのだろうか。そろ~り、とバイク停めて写真撮ろうとしたら、くるりと方向転換し、ぴよよ~ん、ぴよよ~んと優雅に森の中に去っていってしまった。もうちょっと、そこで待っていてほしかったがなぁ~。ホンマ、不思議な瞬間だった。しばらく惚けていたが、そのせいでUターンするかどうするか迷っていたのも忘れて、余韻を引き摺り乍らまた走り出したのだが、けっきょく、この道がもとのルートに戻る最短路でした。ちょうど、岩木山の麓をショートカットするような感じになっていたようです。きっと、あの生き物は、北金ヶ沢の大イチョウの木の精が、「いいんだよ、このまま行けば。このまま進め~」と、森の生物の姿を借りて、教えてくれたのではあるまいか。10メートルぐらい、伴走してくれたのだよ? うん、きっと、そうなのだ。きっと、北関東の山奥からわざわざ会いに来てくれたオヤジを憐れんでくれたのだろう。そう思うようにしました(笑) よっぽど車とか通らない道なので、ヘンな音を出しながら移動する“物体”が、珍しかっただけなのかもしれないけれど…
 それでもけっこうなタイムロス。なるべく明るいうちに宿に着いて、荷物を置いて、それから弘前城に向かおうと計画していたのに、途中渋滞になり、道にも更にまた迷って弘前市の住宅街をウロウロしてしまった。城下町は、敵の進軍をそらすために迷いやすいような道になっているらしいが、私は城下町というと、たいていその策にはまってしまって、道に迷ってしまう…。
 駐車場探すのも弘前城の周りの渋滞道路を二周近くしてやっとこさ停めやすいところを決めたりしていたので、キーをオフにした時には、完全に日没していたのでありました。
 
 
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 そんなこんなで無事、弘前城公園の桜にたどり着き、ピンク・ワールドを堪能させていただいたのですが、宿泊所に選んだ「快活クラブ」なる施設が、これまた…
 「快活クラブ」についての感想は、次回。
 それにしても、体調さえ問題なければ、秋田市のルートイン秋田土崎から男鹿半島、日本海岸線ルートを走り青森県深浦町から岩木山を回っての弘前市入りラインは、我ながらナイスなルート設定でありましたぞ。似たようなスケジュールをお考えの方は是非お試しあれ。
 再見!!
  
 

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