頻尿 [モーターサイクリストの健康]
最近、頻尿である。
オートバイのトラブル云々の前に、そのオートバイを動かす人のメンテナンスの方が、実は交通安全において重要ではあるまいか(^^;
エストレヤ購入を決めたのは11月下旬、納車になり早速実家帰省ツーリングに乗り出した時は既に12月になっていた。
まだ、けっこうあったかい日が多かったので、家族には車で行くようなそぶりで皆が出勤した後の金曜日に、誰も見ていない事を確認しながら悠々と出発した。
が、さ、寒い!
住んでいるのは海無し県。しかも、天気予報では「山沿いの地域の方は、降雪にご注意下さい」と言われたら気にしないとイケない地域である。山の方を廻りながら仙台に行こうと思っていたのだが、甘かった。
12月の山岳ツーリングは、寒いのである。
特に東北方面は。
走り始めてものの10分ぐらいで、尿意が襲ってきた。
出かける前にしっかりしてきたのに…
出発準備を始める前にも前もって一回、出しておいたというのに…
歳はとりたくないもんですなぁー(T_T)
日差しは暖かいはずなのに、風がこれでもかというくらいに冷たい!
ヘルメットと首の隙間、ブーツとズボンの裾の隙間、あたりから侵入してくる風が冷たい!! ハンドルを掴んでいる両手の上腕部、腿あたりも、5分も走ると服の上から冷たさが肌までシミジミ染みてくる…
時速50キロぐらいまではなんとかこらえられるが、60キロを越えると歯がガタガタなり始めるような寒気。これにはまいった。
およそ、道程はグーグルマップで下見済みなので、最初の「道の駅」までおよそ、50kmぐらい、最初の休憩はそこでと決めていたのだが、この50kmの長い事長い事。途中コンビニもないし、あってもコロナ騒ぎでな~んかトイレだけ借りるのも気が引けるし…
あと10分、道の駅への到着に時間がかかっていたら、おそらく、軽犯罪法違反を犯していたでしょう。
信号なんてほとんどなかったから、1時間ちょっとぐらいで着いたのだが、いやぁ、地獄の1時間でした( *´艸`)
しかも、山形から回り込んで仙台に入ろうと思っていたのに、見るからにやばそうな黒雲が、米沢あたりから北方面にモクモクと見てきた。
不安になり、給油に寄ったスタンドでおっちゃんに(つっても、俺より若いか??)ここから、山形方面、雪大丈夫かね?と聞いたら、思いっきり地元なまりで、おそらく、やめておいた方が良い、と言ってくれたんだということはわかったので、そこから方向転換、福島に抜けて4号線を北上することにした。
その間も、道の駅が来るたびにトイレ休憩。
尿意が怖くて、家を出てから、300㎞、8時間を、自分の体は水分無補給で突っ走ってしまったのでありました。
身体に悪いことこの上ない。もしも高血圧だったらちと危険かもしれない。
幸い、通常血圧は上が130前後、下は80台だから、まぁまぁこの歳なら良い方であろう。
しかし、ちょっとイライラしたり、忙しくて頭に血が昇って少しのぼせ気味になってるような体調の時に測ってみると、150を超えてたりするときもあるから、油断はできない。
オヤジの住まいに到着したときにもしも測っていたら、200越えてたかも…
すぐトイレに入って小を出したらば、「ギクッ」と思わず自分の口で呟いたほど、どす黒い、という表現に近い黄色(というか、黄土色?)になっていた…
あわてて、コップで2杯、並々の水を飲んだので、オヤジから「そんなに喉乾いてたんか?」と不思議がられてしまった。
装備が甘いんだよ、なんて、したり顔のベテランライダーの皆さま方。
いやいや、電熱グローブとかホッカイロ的なものは確かに一切使わなかったけれども、道の駅でトイレのたびに、イチモツを取りだすのが一苦労なほど厚着はしていたのでござるよ。
まず、パンツをはいて、丈短めの発熱するももひき、の上にさらにくるぶしまですっぽり隠れる長めのヒートテックの下、んで、5指ソックス、これは丈が短く、くるぶしが出てしまうので、その上に息子が野球で使っていたストッキング、これは膝までくるからありがたい。んで、また更にその上に普通丈の靴下をはく(つまり3重)そしてジーンズ、さらにその上にウインドブレーカーの下をはいていたのである。
上も、まず7分袖ヒートテック、んで、Tシャツタイプのヒートテック(私はなぜか、Tシャツタイプを着てから長袖を着るより、長袖の上にTシャツを着る方が、な~んか、胴体があったまるような気がするのである)、さらにその上にあごのすぐ下までくるハイネックのヒートテック、と、これまたヒートテックの三重奏であります。んで、丸首トレーナーを着て、仕上げはゴールドウィンのクソ重いライダーズジャケット、これはインナー付きで、パットもそこいらじゅうにつきまくっているやつで、乗車姿勢を取ったら、肩を回すのもおっくうなほど、ちょっと動きたくなくなるようなゴテゴテの重装備のものである。
これだけの装備をして、スタートしたのに、寒すぎた…。
よっぽど、レインウェアも出して着てしまおうかと考えたが、さすがにカッコ悪そうなのでやめておいた。
次の日、帰りのルートは海沿いを走る。
荒浜に出て、慰霊碑に手を合わせ、ひたすら6号線を南下。途中、東日本大震災による原発事故の爪痕を横目でにらみながら、6号線は海沿いなので多少暖かく、昨日よりはまだましな感じになったけどそれでもやはり尿意を気にしつつ、およそ道の駅三つに1回ぐらいの割合でトイレ休憩。
途中、道に迷いながらも、同じ県の大学に在学中で一人住まいの末っ子の、バイト先のコンビニに立ち寄って冷やかし、我家についたら夜の8時を回っていました。
当然、玄関からトイレに駆け込み、濃厚なのを放出、んで、お茶をがぶ飲み、家族は「お帰り」の一言で、バイクで仙台、どうだった、ともなんとも聞かれず、すぐに普段の生活に戻ってしまったのである。
仙台に着いてから、家族ラインでバイクで移動してる報告をしたら、一瞬驚きのコメントがさざ波の様に立ったのだが、すぐに無反応、帰ったときも全く質問無し。
存在感、無いなぁ…。
リターン初っ端の、1泊2日の帰省ツーリング、一番気になっていたのが自分の尿意であるが、実はそれ以上の心配な症状が、エストレヤに現れていたのだ。
続く
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