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Kawasaki エストレヤ [オートバイ]

 購入を決めてから知った、バイクの名前。

 

 それぐらい、まさしく「一目ぼれ」でしたねぇ。

 

 およそ、自分の中にある「オートバイ」というもののデザインの理想形、とも言える佇まいであった。 しかも、バイクを所有していたら、絶対つけたいと思っていたサイドバッグまで着いてくれちゃってるし…

 

 ヤマハFZ250フェーザーに乗ってたくせに何を言ってるんだ!、と、ヴィンテージバイクファンの方々にはつっこみを頂きそうだが、もともと、中型バイクの免許を取ろうと決断したのは、同じヤマハのSR400に乗りたい!と考えたからなのだ。

 

 高校生で原付免許を取ろうと思ったのは、同じ陸上部の友人が中型免許を取り(そいつは原付は高校入学と同時に取っていた)、ホンダの名車、銀色のCB400(たしか、F、だったか?カウルはついてないやつ)を親から買ってもらいやがって、部活のない休日は、乗り回していやがったのがうらやましかったからだったが(今思うと金持ちだったよな、あいつ…確か親は社長やってるとか言ってたもんな…)、大学生になって中型を取ろうと最終的に決断したのは、キャンパスの駐輪場にしぶく停まっていた、SR400(だと思う、500では無かったよなー?)が、えらくかっこよく見えたからだ。ジーンズにジェットヘルを抱えた名も知らない学生が、ショルダーバッグを斜に掛け直してひらりと跨り、キックでエンジン始動している姿が、なんか、映画のワンシーンを見ているようで「かっこえぇなぁぁ~~」とよだれを流さんばかりにジロジロ眺めていたものであった。

 大学で入部していた部活の同級生で、親が機動隊で白バイ乗ってて、自分もバイク好きの友人に、「あれ、なんてバイク?」と聞いたら、「SR!」とだけ教えてくれてから、頭の中に「SR」という響きがこだまし続けるようになったのだ。

 

 一生懸命バイトをし、すでに社会人になっていた兄に頼み込んで借金をし(親は原付でさえ認めようとしてくれなかったので、お金など出してくれるわけもなかった)、一刻も早くSRに乗りたいので、中型免許が欲しかった私は、部活の合宿を、そのバイク好きの友人のKawasakiFX400のケツに乗せてもらって抜け出し、教習所の卒検を受けに行ったりしたものである。その教習所では、確か、オートバイの卒検を月に2回ぐらいしかやってくれなかったので、その日を逃すとまた半月先になってしまうのが嫌で急いだのだが、当然、部活の同期から大、大、大ヒンシュクを買ってしまい、しばらく部活の中で小さくなっていた思い出も、まぁ、今では微笑ましい。

 絶対SRに乗るぞと兄に更なる借金をせがみ(露骨に嫌な顔をされながら)、?十万円をポケットにねじ込んで、当時まだ“赤い男爵”とでかでかと表示していた看板のすぐ下に、「ヤ〇ハオートセンター」と、でかでかと付け加えていた店があったので、SRはヤマハなんだから、ここで買うのが良いんだろうと思って飛び込んだその時、真っ先に目に映ったのがフェーザーだったのだ。

 もう40年も前の話なので良くは覚えていないのだが、とにかくFZ250フェーザーが出た直後、それも、先週か、先月か、ぐらいに販売開始なったばかりの頃だったはずで、道路側の最前列にピッカピカの黒いやつが飾ってあったのだ。

 まだまだ血の気の多い若い(幼い?)時代。

 4気筒DOHC16バルブ、当時、自主規制値上限の45馬力のスペック、16,000回転からのレッドゾーンタコメーターのデザインにノックアウト。

 お店のお兄ちゃんも、「SRなんか、年取ってからでも乗れるよ!こういうのは、今のうちだぜ!」のノリのりのお勧めで、大学生の私はSRなんかどっかに吹き飛んでしまったのでありました。バイク好きの友人たちにも自慢できそうだったし…ね(^^;

 

 KawasakiFXの友人からは非難の眼差しで見られたような気がするが(そいつはヤマハRZ350も“セカンドバイク”として所有していやがった・ただし、警官の息子だったので、金持ちでは無かった。小遣の全てをバイクに捧げるほんとーのバイク好き、白バイ乗りのオヤジの理解も大きかったようだが)、他の友人たちからはおおむね好評、乗らせろ乗らせろとたかられたけれど、慣らし運転が終わり1か月点検が終了するまで絶対触らせなかった事は覚えてる。

 

 前置きが長すぎたが、つまり、もともとは、空冷シングルファン、だったのである。

 ので、Kawasakiエストレヤに食指が動くのも至極当然なのであった。

 

 250㏄だけど、貧相なシルエットではなく、そのエンジンサイズをとくに小さく感じさせないような車格感があり、斜め後ろからみると、“陸上女子”の様に、しなやかで筋肉質な肢体を眺めているようなセクシーさがある(表現がエロオヤジっぽい??)。他のメーカーには無いように想えるその「鉄筋感」は、そこはやはりKawasakiのバイク、てなものなのかな?

 SRにもかつて250㏄版が存在して居たのだが、あれはどう見てもビギナー女性ライダーの入門機的なイメージしか沸いてこない、まぁ、なーんか「貧弱」な感じがあった。

 エストレヤは250㏄専門として開発されたのか(他のグレードの排気量、無いよね?)、デザイン的に本当にグッドだと感じて一目ぼれしました。

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 いかに店員さんからの誘惑を断ち切ろうかと身構えて入店したのに、どころかこちらが質問攻めにしまくっていた。

 それでもまだその時は購入する気まではなかったのだが、家に帰ってからもバイクのお姿が脳裏から消えてくれない。

 もしも、明日他のお客さんに売れちゃったらどうしよう、なんて考え始めたらもうダメダメである。

 

 三日後ぐらいに、今度は「商談」に行っていた(笑)。

 

 と、言うことで、30年ぶりのオートバイのオーナー、まさしく典型的な“リターン”ライダーとして、復帰を果たしたのでございまする。

 

 さっそく、実家である仙台まで、オヤジの住まいに泊めてもらう一泊ツーリングに喜び勇んで出かけたのでありました。

 が。

 いろいろ寄り道しながらの往復600㎞のミニツーリングで、エストレヤちゃんに思いもよらないアクシデントが発覚してしまうことになる。

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