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ピロリ菌除去 [コンディショニング]

 去年暮れの健康診断で、十二指腸にヘンな影があるというお達しを受けて、またまた胃カメラを飲まされる羽目になってしまった。

 50歳を過ぎると、行政の方からおせっかいにもちゃんと再検を受けたかどうか確認の手紙まで届いてしまう。

 どうせまた前回の様に、良性のポリープだろうとは思ったのだが、万が一、ということもあるので大人しく再検を受けることにした。

 結論から言うと、毎度ひっかかる“怪しげな影”はやっぱりただの良性ポリープだったので心配なかったのだが、胃カメラを飲まされる前に、ついでにピロリ菌検査もしてみるかとかかりつけ医がおっしゃるもので、どうせならばと診てもらう事にした。

 …案の定、ピロリ菌が発見されてしまった。

 

 なんでも、死ぬまでに日本人の8割はこの菌をお腹の中に住まわせるようだ。

 調査では、「胃がんの患者さんでこのピロリ菌が発見されない方は1%程度」、なのだという。と、なると逆に考えれば、ピロリ菌が胃の中にお住まいの人は、つまりは胃がんの発症リスクがとてつもなく高くなっている、という結論が導かれるわけで、今では、原因の№1だと考えられているそうである。

 そういう事なら、少しでも癌の発症リスクを抑えるためにも除菌しておいた方がよさそうだと誰でも考えつきそうなように私も判断し、治療を受けることにした。

 最近は保険も適用できるようになったそうなので、お医者さんも安心して(?)患者さんたちに勧めているのだろう。治療費も稼げるのだろうし…^^;

 はて、どんな治療を受けるのか…、と身構えていたら、1週間、朝晩とお薬と飲むだけだという。

 あぁ、そんなことで良いのか…と安心したのも束の間、飲まされる薬の量を写真で見せられたらちょっとゲンナリしてしまった。

 楕円形のカプセル状錠剤が4つ、円盤状の錠剤が2つ、あわせて6錠、毎朝毎晩、1週間も服用し続けなければならない。

 1錠、毎食後に一口ポンと飲めばいいんかな、などと考えていた私が甘かった…

 薬嫌いの私としては、それだけで鳥肌がたってしまった。

 正直、生まれてこの方1日トータルで12錠もの薬を飲んだ覚えは確かに無い。盲腸手術で入院した時でさえ、そんなに飲んだ記憶は無い。それを1週間も続けるの?

 しかも、人によっては下痢をしたり、味覚異常を訴える人もいるという。

 風邪薬を飲んだだけですぐおなかを壊してしまう私は、もーうおトイレこもりは確定事項である。

 まぁ、検査までしてしかもお医者さんに「やります」といっておいて、「薬の量が多いからやめます」なんて子供じみた理由など言いだせずに暗い気持ちでお薬を貰って病院を後にした。

 飲み始めてから2日間ぐらいは、全く何の変化も感じられなかったのだが、3日目の朝ぐらいからどうも便が柔らかくなってきたのと、量が増えてきた。きっとピロリ菌除菌薬の中に抗生物質でも入っていて、それが腸の方でも効き、腸内細菌が悪玉も善玉ものべつまくなし死んで出てきたのであろう。

 大便の6,7割は腸内細菌の死骸なのだそうだ。毎日これくらい死んでいるという事は、同じくらい毎日人の腸内の中で勝手に生まれ育っているのだろう。

 昔から腸はあまり強い方では無かったので、小さい事からトイレにはけっこう苦労した。というか、精神的に、外に出てトイレの無い場所で便意をもようしたらどうしよう、という強迫観念を持っていたので、お出かけ前にスムーズにトイレがすまないと非常に気持ちが悪い性格なのである。

 ということで、朝は、便意を感じなくても無理にトイレで出そうとするので便秘になったり、便意をもようそうと飲み過ぎたコーヒーのせいで、かえって外に出てからお腹の調子が悪くなったりということを繰り返していた。

 なんとかしたいなーと常々考えていた時、たまたま腸内細菌のことが書いてある本を読んで(光岡知足さんの本だった)、腸内には細菌がうじゃうじゃ住んでおり、悪玉菌と善玉菌がいて、悪玉菌の方が優勢だとなにかと悪さをするという事を知った。まぁ、以前から乳酸菌が身体に良いとかヤクルトの宣伝などは耳にしていたのだが、光岡知足さんの本を読むまでそれがどうしてなのか具体的に理解していなかったのである。

 光岡先生の本にはオリゴ糖を摂るとビフィズス菌が活性化し、お腹によろしいと書いてあったのでさっそく市販されているオリゴ糖の甘味料を購入しコーヒーなどに入れて飲むようにした。

 なんでもオリゴ糖は、優先的に善玉菌のビフィズス菌の餌になるという。

 とりあえず試してみようと思ったらこれが私には劇的に効いた。

 最初の2,3週間はちとゆるいかな、という感じの「下痢一歩手前」ということも時折あったが、商品のラベルにも飲み過ぎると便が緩くなるぞと注意書きがあったので、まぁあまり気にせず続けていた。すると、不安定な時期を過ぎたら、まさしく「快腸!」人間に変身できたのである。

 それからは、安定して快適なお通じの身体になれた。

 あぁ、「オリゴ糖」をもっと小さき頃から知っていたら…。

 「お腹のこと」を心配し、ちょっと遠出するのをためらった時がなんどあったことか。遠足や修学旅行の前はけっこう憂鬱になった覚えもある。

 こういうことはなかなか相談しにくい事なので、けっこう、内心悩める人ではあったのだ。おそらく、姉兄も気付いてはいなかったはず。

 ので、もしも下痢や便秘を繰り返すかたは、オリゴ糖を試してみたらいかが?最初は不安定な時期があるハズだが、それを過ぎれば腸の調子が改善する可能性はある。誰にでも効くとは限らないだろうけど。

 それに、オリゴ糖にもいろいろな種類があるようだ。私は、「オリゴのおかげ」(発売元・塩水港精糖株式会社)という商品がなぜか一番良く効く。他の種類も色々と試してみたが、なぜかすっきりしないのである。もしも手に取ってみたオリゴ糖があんまり効果が無さそうでも、他の種類も試してみることをお勧めする。

 

 ところでピロリ菌の除去のお話だが、結論からいうと、私の胃の中からは一応いなくなってくれたようである。薬を飲み終えてから一カ月後に除菌が成功したかどうかの検査に行くのだが、これは呼気検査で、ウィダーの銀色の袋の様な容器に息を吹き込むのである。んで、また更に一週間後、その検査結果を聞きに行かなければならない。その結果、“陰性”と判断されたわけだ。

 薬を飲んでいる間、便がゆるく多くなったことと、確かにちょっと味覚がおかしくなった。なんとなくだが、食べ物が苦い感じがするのだ。が、それもなんとなく、なのでそんなに気にはならなかった。他に私の場合はちょっと身体のあちこちがむずがゆくなるような感覚があったが、まぁそれも「なんとなく」という程度。ピロリ菌除菌は私はさほど苦しまずに終了した。

 が、終ってからが大変であった。

 胃の調子が良すぎるのである。

 逆流性食道炎もあり、ちょっとでも食べ過ぎると以前は良く胸やけがしてむかむかして、あまり食が進まない時も多かったのだが、ピロリ菌除菌の後はあまり感じなくなった。一説によると、ピロリ菌を除菌すると胃酸が増して逆流性食道炎が悪化する、という人もいるらしいのだが、私の場合は胸やけ感をあまり感じないようになり、なぜか空腹感のみが非常に大きくなってしまったのである。

 ピロリ菌がいなくなった分、胃酸が増えて空腹感も増したのかもしれないが、とにかくお腹が減る。

 ので、ついつい食べ過ぎてしまい、なんと、今現在ピロリ菌除去前の体重から5kgも太ってしまったのである!それでなくても以前からメタボメタボとカミサンから攻められ続けているのに、50歳を過ぎて5kgの体重増はまさしく「自殺行為」である。

 最後の検査結果を聞きに行った時に医者に訴えたら、ピロリ菌を除菌すると確かに体重が増える人が多いと一頃学会でも話題に上っていたらしい。つまり、胃の調子が良くなるので食欲が増す、ということなのか?

 胃がんリスクは減ったのかもしれないが、今度は“別なリスク”が大幅に増加してしまったらしい。息子の野球部の保護者からも「最近、太ったね?」と言われ続けている。

 お医者さんによっては、ピロリ菌は日和見菌でもあり、別に胃がんの原因でもなんでもなく、胃が悪いからピロリ菌が悪さをするようになり悪化に拍車をかけるのだ、という方もいるようだ。

 もしかして、ピロリ菌は肥満がちな現代人を救うために増え始めていた「現代病対応種」なのかもしれないですなぁ。

 それはさておき、私の「腸」であるが、オリゴ糖より、ヨーグルトや乳酸菌飲料(ヤクルトとかジョアとか)を飲む方がなんかダイレクトに快便に効果的になったような感じだ。

 もともと自分の腸に住んでいたビフィズス菌がもしかしたら除菌の薬のせいで死んでしまい、他の善玉菌を摂取しないといけない腸になってしまったのだろうか??

 う~ん、ひとつ改善しようとすると、新たな課題が発生するというのは、どうにも野球のバッティングのようである。

 とにかく、ピロリ菌を除菌して、糖尿病や血管の病気に見舞われたら元も子もないので、真剣にダイエットを考えなければならない今日この頃の私なのでありました。

 ……

 

P.S.  ところで、前回「サイドスロー」について語ってみたい、なんぞと書いておきながら最近野球の話題に付いての更新が無いとお叱りを受けそうだが、「横手投げ」を語る前になんとウチの三男君、「イップス」にかかってしまったようで、サイドスローでピッチングができなくなってしまったのであるm(__)m…

 とにかく、フォームが急にバラバラになりストライクが入らなくなってしまった。どころか、半分近くキャッチャーが捕れないようなボールを投げてしまうようになってしまったのであります。コントロールが生命線の軟投派ピッチャーが、ストライクが入らないのではどうしようもない…

 キャッチボールでさえ近い距離は、半分くらいショートバウンドさせてしまう。傍から見ているとなんかボールが指にひっかかっているような感じ。距離が離れてくると普通に戻るのに…??

 まぁ、今現在では、上から投げる分には近い距離でももう大丈夫になったので、普通に野球をやるには問題なくなったのだが、とにかく余計なことは言わないように目につかないようにとしばらく息子の野球の活動には関わらないように努めていたので、なんか記事更新もする気が無くなっていたのである。守備位置もまたまたさらにコンバートされてサードから外野になっちゃったし…(T_T)モウコレイジョウウシロニサガルポジションハナイゾ…

 なんでもイップスになると、ポジションも外野にした方が良いらしい?セカンドのポジションについた時だけ暴投してしまう選手とか、セカンド送球は普通なのにピッチャーに返球ができなくなったキャッチャーとかいうメジャーリーガーもいたらしい。つまり、100%メンタル上の問題なのだろう。もとメジャーリーガーの田口荘選手もイップスになり、外野に転向して成功した過去があるそうだ。

 おおよそ、もとのポジションから替えてあげた方が良いのは間違いないらしい。練習の時はサードからファーストへの送球はそんなに問題なかったような気がするのだが、短いトスとかは少し精度が悪くなったような気はする。なんにせよ、“気分転換”にもなるのだろうし、指導者の方も配慮して下さったのだろう。

 とにかく、イップスとは不思議な現象である。とくと腰を据えて考えてみたいテーマではあるが、とても繊細な問題であるハズなので、このブログが息子の目に付く可能性もあるので今は触れるのはよしておこうと想っている。息子達が野球を卒業したら、このブログの締めくくりとして書いてみるのが良いかもしれない。ウン。

 それでも自主練習では、しばらくバッティング練習だけはつきあってきた成果か、打撃成績が向上し、なんとか最近の公式戦ではここ数試合、外野で先発メンバーに選んでもらえるようになってきた。久しぶりに公式戦の先発メンバーに選ばれた試合では、9番(レフト)ではあったが、三遊間を破るヒットで出塁し上位打線につなぎホームに帰り得点、次の試合も同じく9番レフトで先発、先取点を獲ったものの1-0のままこう着状態のゲーム展開中の2打席目、左中間にタイムリーヒットを放ち、貴重な2点目の追加点をもたらした。二試合連続ヒットでいずれも得点に絡み、チームの勝利に貢献できた。

 次の試合ではチームは負けてしまったが、先制点となるスクイズを決め、小技の性能もなんとかアピールできている。

 やっぱ、打撃の良い選手はなんとかどっかで使って貰える可能性が高くなるのは間違いないようである。ただし、まだまだ外野の守備はおっかなびっくりの感じが……まぁ、仕方ないよなぁー。練習試合を除いたら、外野守ったのなんて小学校2年生の時、インフルエンザでレギュラーが数名ダウンした時仕方なく、ライトの守備につかされた時以来だもんなぁ。

 定位置のポジションが確保されている“レギュラー”からすると、まだあちこちと動かされて、“準”レギュラーといった感じの息子ではあるが、なんとか試合に出れるようにと素振りだけは自主的にシコシコ続けているようだ。

 まさしく、“瀬戸際”のプレイヤーである^^;;;

 せっかくサイドスローに転向させて貰い、ピッチャーとして延命のチャンスを監督から頂いたのに、期待にこたえられずピッチャーの夢は破れ、内野手のメンバーからも外れ、なんともはや親としては情けなく、指導者の方々にも顔向けできない気分ではあるが、とにもかくにも最後の最後にギリギリ、「9番でレフト」というおそらくラストチャンスを頂けている。

 ので、なんとかチームの勝利に貢献できるように気合を入れ直してもらいたいものである。

 ボーイズ時代も残りあとわずか、歯を食いしばって、石にかじりついても、しがみついて頑張れよぅ、息子よ。もしどうしてもピッチャーがやりたいのであれば、今外野のうちに遠投で肩を強くしておいて、高校野球でチャレンジしてみればいいさ。ね。

 とにかく、『“今”を頑張らなければ“次”も無い』というのは間違いない。次の試合のことを心配したところで、今の試合を負けてしまえば元も子も無いのである。

 今この時はこのチームで、全国切符を得るために自分が何をすべきか、何ができるかを真剣に考えて、努力を重ねてもらいたいと願う今日この頃でありました。


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