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体幹トレーニング? [トレーニング・メソッド]

 最近、「体幹トレーニング」って、やっぱりとっても大事なエクササイズなんじゃなかろうか、なんて実は改めて想うようになっているもので、テーマとしてとりあげてみた。

 イマゴロオソイカ…?^^;

 いや、というか、言い訳がましいが、トレーニング効果というものは、実感できる程になるまでには「時間」がかかる。ポンピュンランや、シンクロ打法、真下投げなどは私はまさに「劇的」にその成果を実感できたので胸を張って記事にしたのだが、正直、「これは?どうだったの…??」というような、自然とお蔵入りしてしまったパフォーマンス向上理論・エクササイズもたくさんあるのだ。我が息子達の“時間”は、ある意味その犠牲となっている(^_^;)ゞ

 「体幹トレーニング」なるものも、実はけっこう以前からちょこちょことやらせてはいたのである。もうそろそろ1年ぐらいになるかな? そんでまぁ、良い区切りかなと記事にしようと思ったのである。

 それに、三男が所属するクラブチームでも、雨の日でグラウンドが使えない時などは合宿所などで念入りに体幹トレーニングを施していただいている。

 地味なトレーニングになればなるほど、その効果のほどをはっきりと体感できるものではないのかもしれない。紙を一枚一枚積み重ねて、気の遠くなるような時間をかけて“階段”のようなものを作り、それまで手の届かなかった高い樹木の枝に下がっている「おいしい果実」を得ようとするようなものである。もしその方法が「的外れ」なものであったならば、後1ミリで手が届く、という時に、その紙を積み重ねて作った階段がガサガサと崩れて失敗、やり方を変えてまたいちからやり直し、というケースもあるわけだ。

 特に、体幹トレーニングのような、基礎の基礎的エクササイズは、それこそその「成果」を感じ取れるほどになるまでには、かなりの時間がかかるでありましょう。どころか、あまりにジワジワと効くものであるため、『実感できるまで』には至らないものであるのかもしれない。

 しかし、だからこそ、健康な身体を長く維持するためには本当に大事なものであるのかもしれない。

 正直なところ、以前は「体幹トレーニング」ってったって、ようは、「腹筋」「背筋」鍛える話だよな、なんてあっさりと考えていたのだが、そのような“単純なイコール”は成り立たないエクササイズであるようだ。

 胴体にまとわりつく、腹筋背筋は当然として、肩甲骨周りの筋肉や腰回り、股関節周りのアウターマッスル並びにインナーマッスルまでの全てを鍛えるのが、体幹トレーニングの目的なのでしょう。

 つまり、どんなスポーツにも有効なトレーニングであるはずで、当然野球においても非常に役立つ筋肉を鍛える事ができるハズである。

 そんな事を“深く”考えさせられるようになったのがこの本。

「体幹」を鍛えるとなぜいいのか? (PHP文庫)

「体幹」を鍛えるとなぜいいのか? (PHP文庫)

  • 作者: 木場 克己
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2012/08/03
  • メディア: 文庫

 

 どちらかというと、サッカーの長友選手の影響で、サッカー選手のトレーニングとして注目されがちな気がしてたけれど、この本によれば、野球においても例えばピッチャーのコントロールが安定するとか、バッティングでも身体が流されなくなるとか、有効な成果が期待されるそうである。

 ただし、「体幹トレーニング」ブームの陰で、体幹を鍛えるべきエクササイズで、腰痛を訴えるケースも急増しているようだ。この本では、きちんとしたフォームでトレーニングすることがいかに大事かを力説している。

 三男が所属するチームでも体幹トレーニングは良く行われているが、子供によっては手抜きでは無いんだろうが、きちんとしたフォームを保てずにとんでもない姿勢でやってたりする。

 この本を読んだ後では、「この子、腰を痛めないかな? ?」なんて、心配になってしまう(^_^;)

 健康になるためのトレーニングで、不健康になってしまったらば元も子もない。ので、木場式体幹トレーニングでは、姿勢をきちんとすると同時に、運動前に必ずストレッチをしてから行う。

 この、ストレッチプラス体幹トレーニングのセットで、見違えるような効果が得られるようになったそうだ。

 流行りだからって、ただ漠然と写真だけを見よう見まねで体幹トレーニングを始める前に、もしくは子供達にやらせようとする指導者の方々も、一回この本を熟読してから実行に移ることをお勧めする。おそらく、効果が倍くらい変わってくる…かも、しれない?^^;ゞ 少なくとも、もしかしたらの怪我を最小限に食い止めることはできるはず。

 

 
 【体幹】とは、何か?

 

 この本によると、頭、両手両足を除いた部分、つまり「胴体である」ということなんだが、体幹トレーニングがメジャーになるまでは、「胴体の筋肉」のイメージは、どうしても腹筋、背筋、の二つに限定されていた。

 しかし、最近ブーム…を通り越して“常識”的なメニューになっている、「体幹トレーニング」という観点からすると、そのイメージは「背骨・骨盤に付着する筋肉全て」という感じになるのか、な?

 当然、背骨・骨盤に付いている筋肉は、その反対側は肩甲骨や上腕骨につながっていたり、大腿骨にくっついていたりしているわけで、そう考えると、いわゆるインナーマッスルトレーニングの範疇に深く食い込んでいるのが、最近の【体幹トレーニング】なのでありましょう。

 今書店のスポーツコーナーでも、本棚のスペースをかなり占領している体幹トレーニング本ブームは、従来通りに腹筋や背筋をしこしことやっているだけではうまく鍛えることができない筋肉群が、人体の中には多数存在しているよ、そしてそれが実はパフォーマンスに重大な影響を与えてしまうんだよ、ということにアスリートたちが気づき始めた、ということなのではないでしょうか。

 つまりは、今現在のスポーツレベルが、そこまで突き詰めないとトップアスリートの仲間入りできない、というところまで来ているということなのかもしれません。

 体幹トレーニングがもてはやされてきたのは、ベンチプレスとか、バーベル担いでのスクワットとかばっかりやって、盛り上がるような大胸筋や、太もものサイズだけを重視したがる単純アスリートに対する警鐘でもあるのでしょう。

 

 はて、それではどこからどう鍛え始めれば良いのだろう?そしてどのくらい??

 ジレンマなのだが、息子達の野球能力向上のためにと色々なトレーニング法や健康法を調べてはみるものの、「時間」というモノには「限り」がある。

 全てをやらせてみるような時間は無いし、学業成績の方も気になるから勉強もさせなきゃならないし、家事手伝いも大事である。1日は24時間、上手に取捨選択し、いかに効率的に活動できるか。インターネットでもそうだろうが、あふれかえる情報に溺れてしまってはいけないわけで、いかに有効なモノかどうかを見極めなければならない。そして、その判断基準は何になるんだ、といえば、これは、全くの“勘”ではあるまいか。

 研究者なんかでもそうなんだろうが、この“勘”が鋭い人が、スポーツ界では「優秀なトレーナー」としてもてはやされる様になっていくのだ。

 “当たれ”ば能力が向上し、外れたら無駄な時間を過ごしてしまう事になる。まぁ、無駄と気付くだけでも無駄ではなかった、なんて昔は想っていたんだが、いやしかし、時の流れというものは非常に速いのである。悠長なことは言っていられない…と、私の様な歳になると焦ってしまうのだが、まだまだ成長過程にある息子達には時間はたっぷりある、という感覚になっているようである。

 成長過程にある、今が実は一番大切な時なんだがなぁ。速くにその事実に気がついた奴は一流の仲間入りができる可能性が増えるわけだ。もしも今、この気持ちのままで小学校1年生ぐらいの年代に戻れたとしたら、もしかすると俺でもプロ野球選手になれたかもしれない?^^;

 野球うまくなりたい、ピッチャーやりたい、4番打ってみたい、でも厳しいトレーニングはいや、しんどいのはごめん…では、「矛盾」しているのだ、ということに、息子達はなかなか気付いてくれない。

 そりゃ、自分が子供の頃だって、自ら進んで厳しい鍛錬に身を投じていたかと言えば「?」な部分はある。けれど、ピッチャーやりたいと思ったら壁に的を描いて「壁当て」投球練習を繰り返すとか、4番打ちたいと思ったらバットで庭木の葉っぱをボールに見立てて打つ練習を晩御飯食べた後に庭で延々とやってて、「宿題終ってるのかぁ?!」とか怒られたりしたものである。

 昔は、「ストライクを投げられること」「ヒットが打てること」が、一番嬉しい楽しい「遊び」であったのだ。

 今の子供は、“練習時間として”の「野球」が終わったら、家に帰ればイチに「ライン」、ニにゲーム、である。いくら野球モノだとしても、テレビゲームじゃ実戦には役に立たんぞ、息子よ(-_-;)…

 しかし、最近子供たちがはまっている「ライン」とかいう奴は、これは全くよくない傾向なんじゃなかろうか。とにかく、キリ、というものがない。みんなで雑談し続けているようなもので(だと想っているのだが、自分でやったことが無いので)、夕飯の時間だから皆お家に帰ろう、とか、何回かのやりとりで、その「話題」が終わりになる、という事が無い。雑談なのだから、次から次へと話題が変わるので、終わりが無いのに、電波さえ繋がる場所なら台所のテーブルでも自分の机でも、トイレに座っていてもいつまでも“雑談”し続けられるわけである。ので、ダラダラと携帯画面を見続けてしまうようになり、他のことに手がつかなくなる。

 ほっておけば、おそらく平気で何時間でもピコピョコやっているハズだ。それでこちらもお小言を言わざるを得なくなり、そこでまた親子げんかが繰り返され、嫌な雰囲気が家庭内に漂い始めていくのである。はぁ…m(__)m

 表現の自由だかなんだか知らないが、とにかく、子供達に悪影響があることに間違いは無いのだ。これは、なんらかの規制を法的にかけていかないと、どんどん「歪んだコミュニケーションしか取れない子供」が増えていくばかりなのではなかろうか。イジメや自殺の温床になりかねないこのラインは、今では間違いなく社会問題である、と捉えるべきだと私は考えるのだが…。まだまだ、このラインというシステムをうまく使いこなせるほどに、若者たちの通信環境は成熟していない感覚がある。

 とにかく、ラインに費やすその時間を、そのまま素振りやシャドーピッチングにあてれば、すぐにでも1軍ピッチャー、クリーンアップを任される様になるはずなんだがなぁ……。

 「野球」は、好き、なのは、好きなことに間違いは無いのだ。が、なんというか、昔に比べるとその“熱”が冷めている、というのか、“根を詰める”気が無い、というのか…

 ありふれた言葉を使えば、「ハングリーさ」が失われている、という話かな。なんとしてもエースピッチャーに、とか、なんとしてもレギュラーに、という“ガツガツしたガッツ”が、ウチの息子達には見えてこないのである。まったくなぁー。

 おそらく単純に考えて、「野球の他にも、もっとおもしろいと感じるモノがたくさんある」ということなんだろう。野球が“最も”“一番”好きでおもしろくて、テレビゲームやアニメ鑑賞よりも素振りしていたい、走りにいこう、なんて「自発的に自主練する」子供をお持ちのご家庭が非常にうらやましい限りである。

 だからこそ、なるべく有効なトレーニングを探してやって、実戦で役立ち、グラウンドの上で活躍ができれば、自信が深まり、野球を更にスキになって、もっともっと自分で野球がうまくなる方法を探究してくれるようにならないか、なー…なんつーのが、私の希望的青写真、なんだが、ね。相手も“自我”のある人間、こちらの願いどおりにはなかなか…というか、ほとんど動いてはくれやしない(-_-;)ゞ

 ま、親としては、気付いてくれるまで、気を長くしてコツコツ諭し続けるしかないのでありましょうなぁ。でもなぁ、最近ブツブツとしつこいとそれだけですぐケンカになっちゃうしなぁ。

 親子関係というものは、どこもこんなもんで、仕方が無いものなんでしょうか。

 閑話休題。

 「体幹トレーニング」というものは、私の現在のイメージでは、“土台を作るための基礎工事”を自分の身体に施すようなもの、という感覚だ。良く、「土台がしっかりしないと、うまくならないぞ」的な指導表現は使われるが、その土台をしっかりするために、まずは基本の基本、基礎の基礎、「体幹」を鍛えておかないと、スピードを上げたい、パワーをつけたいとハードなトレーニングに取り組み始めたとたん、様々な故障や怪我をしてしまうのではないか、と想うのである。

 ちょっと厳しくしただけで、すぐに肩肘が痛い、股関節、膝が痛い腰が痛いとのたまいはじめる選手は、まぁ毎度たいてい決まっている。平気な子は平気なのに、どこからこういう“差”ができてくるのかなぁ、と観察しているのだが、パッと見、感じるのが「柔軟性の欠如」並びに「体幹が弱そうな雰囲気」、それと、なんとなくだが、「リズム感」も欠如しているような動きに観える。

 木場克己氏の体幹トレーニングは、必ずストレッチとセットになって紹介されているので、なるほどこのポイントからも故障や怪我の予防には間違いなく有効なんだろうな、というイメージは湧く。

 ウチの三男、「力強いスピード」には欠けるのだが、3度ほど熱中症で練習をリタイヤした以外は、守備でイレギュラー打球を顔面に当てた時しか練習を中断したことは無い。風邪…というかインフルエンザだったが、病気で休んだのも、そのインフルエンザにかかった時だけのはずである。熱中症になった時も、その直前に持久走的なトレーニングをこなした後だそうで、しかもかなり頑張って上位を走っていた時の話(本人談なので、信ぴょう性には欠ける^^;)であり、ただ単にノックを受けている最中とか、打撃練習中に熱中症になったりはしないようだ。

 今のところは、いわゆる成長痛だと思われるが、踵の痛みに悩まされたほかは、肘・肩・腰・膝・股関節といった、運動に関わる動作をすることによる痛みが発症するような故障をして練習を休んだことは無い。それに、踵の成長痛(?)に悩まされていた時でも、それを理由に練習を休んだことは、他の選手と違って今まで“一度も”無い。

 これは、ストレッチとインナーマッスルトレーニングのたまものであるのかなぁ、と想像する。もしかすると、寝る前に布団の上でやっている「ゆる体操」のお陰もあるのかなぁ^^;? その他、コーディネーショントレーニングやバランス向上トレーニングによる、「バランス能力」の高さも一役買っているのかもしれない。よくわかんないけど。

 そして、具体的にやらせ始めてからもう1年ぐらいになる、「体幹トレーニング」もひとつの支えになっているのかもしれない。…あくまで、感覚的なお話、だけど。

 もう、野球の技術的なことで云々とアドバイスできるような事が無くなってしまったので、今ではとにかく怪我をしない、故障しないためにどうするか、というポイントに絞って、私の情報収集癖は偏ってきている^^; …高校生なんかはそれさえもう聴く耳も持たないけど(-_-;)ゞ

 とにかくまぁ、体幹トレーニングの本が書店の本棚をかなり占領しているわけだが、その中でもやはり多いのは、サッカーの長友選手のトレーナーでもある木場克己氏の本だろう。私めも5冊ほど所有しているが、まぁ内容的にはどれも似たり寄ったりである。

 木場氏の体幹トレーニングの特徴は、先程の本を紹介した時も触れたが、ストレッチとセットでプログラムされている点であり、これは非常に理にかなっているのだろう。とにかく、トレーニングとは、競技能力向上の他、怪我・故障防止のために行われるべきであり、トレーニングによって関節を痛めたり、筋肉自身を痛めつけてしまったりしては本末転倒な話なのだ。

 木場氏の体幹トレーニング本の中でもこりゃいいな、と想ったのは、チューブを使って体幹トレーニングをする「体幹力チューブトレーニング」というモノである。

「体幹力」チューブトレーニング

「体幹力」チューブトレーニング

  • 作者: 木場 克己
  • 出版社/メーカー: 新星出版社
  • 発売日: 2012/10/05
  • メディア: 単行本

 この本には、紹介されているトレーニングを行うためのチューブが付属している。

 あらためてお店に行ってチューブを買うのも意外とおっくうなものであるが、こうして本に付けていてもらうと、そのチューブを手にしているとついついページをめくりながらトレーニングしようという気にもなる。

 “積読”派の自称おやじアスリート諸君、少しでもその重い腰を上げてトレーニングしたければ、こうしてわざわざ本の中で紹介されているトレーニングをするための器材をつけている本を購入し、活用してみたらいかがかな? 少なくとも、私はのせられて^^;しまったぞよ。

 まぁ、どうやって体幹を鍛えるのかは、他のどんな本を買っても一応は一通りトレーニング法が載っているので、間違いは無いでありましょうけれど。だからもうすでに何冊か持っている、という方は、それで十分のハズである。が、もしこれから初めて体幹トレーニングの本を購入して試してみようと考えているのであれば、先程紹介した

「体幹」を鍛えるとなぜいいのか? (PHP文庫)

「体幹」を鍛えるとなぜいいのか? (PHP文庫)

  • 作者: 木場 克己
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2012/08/03
  • メディア: 文庫

 をまず読んで、「体幹トレーニング」の注意点、効果、やり方を一度確認してから

DVD付き カラダをリセット+体幹力UPのコアトレーニング

DVD付き カラダをリセット+体幹力UPのコアトレーニング

  • 作者: 木場 克己
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 2012/05/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 これは、DVDビデオ映像での解説付なので、誤ったフォームでしないように視覚的に確認できる意味で良かったかと想います。んで先程も紹介した

「体幹力」チューブトレーニング

「体幹力」チューブトレーニング

  • 作者: 木場 克己
  • 出版社/メーカー: 新星出版社
  • 発売日: 2012/10/05
  • メディア: 単行本

 プラスアルファのエクササイズをチューブを使って行い、「体幹力」をレベルアップしていく…というより、チューブを使った方がかえって簡単にできるメニューもあるので、初心者にはこちらの方がもしかしたらお勧めかも?トレーニングで使うチューブも付いてるし。

 いずれにしても、私はこの三冊があれば、必要にして充分であると想います。他のトレーナーさんの本も何冊か持ってるけど、今ではもうほとんど読み返してません^^;

 

 はてさてでは、なぜに体幹を鍛えるのか。どうして今、「常識的」トレーニングになったのか。

 まず最初に思いつく“効果”が、「スタビリティの向上」というものだが、さて、“スタビリティ”とは、何か??

 車だと、「車体の剛性」という意味で使われているようだけど、人間の身体であれば、まぁ、平たく言えば、「安定性」「安定感」ということなのだろうが、体幹の安定性を高める、となると、いわゆる【軸】というものをしっかりとさせる、という効果が期待される、ということなのだろうと自分では解釈している。

 身体が安定しないと、位置がぶれる。“定点”が決まらないと、自分から他のモノ(人)までの距離もぶれてしまい、距離感、というものもズレて正確に掴めない、のではないか。

 外野からのバックホーム、おおよそ大抵ほぼキャッチャーが取れる範囲に返球できる選手と、ミットが届かないような暴投をけっこうな頻度でしてしまう選手との差は、もしかするとこんなところにあるのかもしれない。

 ノーコン投手を悩ませる、プレートから18.44m先にあるホームベースではあるが、逆にいうと、ピッチャーは、ホームベースという“基準”があるからこそ、アウトコース、インコース高め低めと、バッターが打ちにくいコースに投げ分けられるようになるともいえるのだ。

 投球する角度が、水平方向にたったの「一度」ズレるだけで、インコースを狙って投げたボールが、ホームベース上を通るあたりで、ベースの幅一枚分ぐらいコースが狂ってくるものらしい。つまり、バッター側へ狂えばデッドボール、アウトコース側へ狂えば、インコースのストレートでつまらせてやろうとキャッチャーが考えていたはずの、アウトコースのストレート狙いのバッターは待ってましたいただきっ、とばかりに打ち返してしまうわけである。

 それほど繊細な感覚が求められるピッチングという作業である。体幹が弱く、投げようとしている最中に頭の位置が2,3センチぶれて、ぐらぐらするだけでコントロールに大きな悪影響が出てしまう、というのは想像に難くない。

 変化球を投げられると決まって上体が前に突っ込んでしまい、フォームを崩され、自分のスイングをさせてもらえないバッター。これも、体幹を強化すれば、モーションのスタートをギリギリまでこらえられて、なんとかファール線いっぱいに入る打球を打ち返すことができるようになるかもしれない。

 スポーツとは、身体を動かすものも、弓道やライフル競技の様にできるだけ動かないでいるものならかえって、軸、もしくは重心・中心がフラフラしないように、がっちりと確立されていないと、正確な動きがでず、競技成績が向上してこないのかもしれない。ましてや、バットやボールの様な道具を使うような球技では、その“身体のブレ”が道具を介するたび、何倍にも加算されてしまうのではなかろうか。こうなると、ど真ん中の絶好球!と、力んだ結果、その力みで上体が突っ込み、腕がブレ、バットのスイング軌道がブレ、ボールがむなしく外野フライになってしまって、満塁のチャンスだったのにスリーアウト、チェンジ、とため息を誘うような終わりになってしまうのではなかろうかいな。

 全くの想像的“勘”なのだが、コーディネーショントレーニングでいえば、「定位能力」というエリアにかかってくる要素なのかなと想っている。「定位能力」を“フル”に活用するためにも、基点をはっきりさせるため、体幹をしっかりと鍛えておく必要があるのではないか、という解釈を今現在の私はしている。

 体幹がしっかりしていないと、自分の意識としての軸、重心が常にぶれているような形になり、結局、「定位能力」の発達も鈍る、ということなのではないか。つまり、運動神経を発達させ、最終的に競技能力の向上を図るために行うコーディネーショントレーニングも、体幹が整えられていないと、その効果が現れにくくなるのじゃなかろうか?

 体幹トレーニングを取り入れてから、怪我が少なくなり、パフォーマンスも向上したという長友選手。サッカーも、野球以上に高い「定位能力」が求められるスポーツだそうである。体幹を鍛え、「軸」をしっかりさせることができれば、プレーにも良い影響が出てくるのは自明の理。

 …なんだけど、なかなか、鍛えようとしないんだよなぁ。地味で苦しく、派手さがない、のが、その最大の原因なんでしょう。おもしろくないんだよね。体幹トレーニングってさ。息子はほっといたら絶対、自分ではやろうとしない^^;

 紹介した本にはたくさんのメニューが紹介されているけれど、全部やってたらそれだけでトレーニング時間が終わってしまう。さて、では、野球というスポーツの能力の向上の為には、いったいどのエクササイズから取り入れていくのがよろしいのか。

 私は、野球においては、腰回り、太もも周りと鍛えるトレーニングが一番効果的なんじゃないかと考えている。

 それはまぁ単純に試合を観ていて、いいなぁと感じる選手はおおよそが、ムチムチしたお尻と太ももを兼ね備えているからだ^^; けっこう細身に観える選手でも、近くで見るとお尻や太ももにはしっかりと張っているような見事な筋肉が付いているのがわかる。

 だから、大臀筋、中臀筋、大腿二頭筋、内転筋、大腿四頭筋、あたりに関わってくるメニューは、最優先でこなすのが効率が良いんじゃないのかなぁ、と想っている。そら、腹筋や背筋も大事だろうが、体幹トレーニングのエクササイズではほとんど、それらの筋肉も強弱はあるにせよ同時に鍛えられるようなので、まぁ、トータル的にはあまり“偏り”は気にしないでよろしいんじゃないでしょうか。

 杉内投手がインタビューで「これがピッチャーには一番大事だと想う」と語っていたのが、軸脚でバランスを取り片方の脚にチューブを引っ掛け、体側に開脚していくというトレーニングだ。

 『「体幹力」チューブトレーニング』で紹介されていたメニューによると、リング状のチューブをくるぶしの上ぐらいの位置で両足にかけて、腰幅ぐらいの足幅で直立する。んで、胸の前で手をクロスさせバランスを取り、片足で軸を作り反対側の脚を床から浮かせて、体側にギリギリと開いていく、というメニューである。この時、頭の位置をずらさないように、上げていく脚の反対側に上体を倒していかないように注意する。やってみるとわかるが、バランスを取るのがけっこう大変なうえ、何回かやると、腰の脇のちょっと下当たりのお尻の筋肉当たりが「キューっ」と痛くなってくるように効く。また、軸足の内転筋あたりもかなりカチカチに堅く緊張しているのがわかる。

 中臀筋、内転筋をダイレクトに鍛えるには最適なエクササイズではありますまいか。

 加えて、バックブリッジという、大腿二頭筋(ハムストリングス)と大臀筋を鍛えるメニューもやっている。これは、仰向けに寝て、膝を90度に曲げて、床に付いている肩から膝まで身体が真っ直ぐになるように腰を浮かし、その姿勢から片方の脚を真っ直ぐに伸ばして反対側の脚だけで身体を支えるというメニューである。これも、正確なフォームを気にしながらやると、ものの10秒ぐらいで腿の裏側やふくらはぎをつりそうになってしまうほど、非常に負荷の強いエクササイズである。

 ウチの息子は以上二つのメニューを一日おきに交互に風呂上がりにこなしている。どうも、筋トレというモノは、毎日行うより、間に一日休憩を入れた方が効果があるような気がしているので、同じエクササイズを毎日行わせるようなことはさせておりません。

 ところでその効果ですが、体幹トレーニングを具体的に始めてから、ピッチングをした時、指導者から「球、速くなったなぁ?」と言われたり、ライトオーバーの打球が増えてりしているような…? 感じはあります。ただまぁ、それが体格向上によるものなのか、筋力がついたことによるものかがはっきりしないので、「体幹トレーニング」“だけ”の効果があった、とははっきりと言えないのがつらいところ。

 そのトレーニングをさせていなかった時と比べようがないので、なんとも言えないのであります。ただ、少なくとも「何も変わっていない、同じレベル」ということは無いので、ある程度の効果は現れている…とは想いたいですね。はい。

 今まで色々なトレーニング法や器具を紹介してきたけれど、勘違いして頂きたくないのだが、誰もダルヴィッシュになれるわけではないし、ボルトのように世界記録を出すスプリンターになれるわけではない。

 「1位になれない」と、すぐダメなトレーニングだ、能力の無い指導者だと騒ぐ保護者も多いのだが、人間にはやはり、「持って生まれたモノ」という事は絶対にある。「持って生まれたモノ」という表現がミもフタもない、というのならば、「成長スピードの個人差」と表現を置き換えた方が良いかもしれない。いくら能力の高い指導者がいたとしても、成長スピードの遅い子供たちだけしかいないチームを任されてしまえば、一年という期間しか与えられないのでは、甲子園まで行けるようなチームにできるわけはない。

 打撃練習をすることにより、打率を1割上げるためについやすトレーニング時間は、半年で達成できる選手もいれば、3年かかっても達成できない選手もいるわけだ。しかも、相手ピッチャーも打たれまいとトレーニングしている訳で、ボールのスピードもどんどん速くなっていくし、変化球のキレも増し、コントロールも良くなっていく。それにも対応し続けていかなければいけない。

 私は、運動能力というモノは、下りのエスカレーターを逆に登っていくようなものだと想っているのだが、そのステップに止まっているだけでは、相対的にはどんどん運動能力レベルが下がっていくだけだ。上の階(レベル)に上がるためには、その下りのエスカレーターのスピード以上の早さ、つまり「更なる努力」でステップを上がり続けるしかないのである。

 チームの練習時間だけしか野球をしなければ、同じ練習をしているライバルとは差が付くはずもない。同じフロアに一緒に留まっているだけである。「運動能力」というものは、下りのエスカレーターのスピード以上に早く登ろうとする努力を積み重ねないと、自分より上のフロアにいるライバルとポジションを争う位置にたどり着けるはずも無い。ましてや怪我で練習できなくなれば、奈落の底に落ちてしまう。

 どんな選手にも、一日は24時間しかない。これは、どうしようもないことだ。だからこそ、ライバルよりも一分一秒と無駄にせずにいかに努力をし、追いつき追い越すのか、という“気持ち”がなにより大事になるのだが…ねぇ。

 いくら速く登ろうともがいても、階段を昇る脚力スピードの限界は、これは悔しいかなどうがんばっても“個人差”があるのもどうしようもない事実だ。親がギャーギャー騒いでもそら、そのような遺伝子しか息子に与えられなかったのだから、息子を叱るのは本末転倒、自分の責任も半分ある。

 ……、一番問題なのは、息子が本当に精一杯の努力をしているかどうか、である。

 100%の努力をしても上の階(ステージ)に昇れないのか、というポイントは注意深く観察しておく必要はあるだろう。息子に対して、せいぜい50%の努力しかしていないのに「俺には無理~」とか言っている、ような気がしてしまうのは、俺だけか? 親の欲目?? 日本全国半分ぐらいの野球少年のお父さん方もそう想っていらっしゃるのではなかろうかf(^_^;)??

 精一杯の努力をしていると感じるのならば、当然、それ以上のモノを求めては絶対いけない。が、そうでないとすると、どこまで親がアドバイスすべきなのか、またどのように“気付かせ”ればよいのか、という問題がこれまた難しい(;一_一)ゞ…

 ほっときゃいいのか?ほっときゃ、必ず、子どもは自分で“気付く”のかいな。“気付け”なかったら仕方ない、と笑ってすますのが、親の務めなのだろうか。

 「問いかけ」れば成長してくれるのか、信じてりゃいいのか、ただ「認めて」やればいいのか、余計なことは言っちゃだめなのか、褒めりゃいいのか、でもやっぱりきついこともたまには言ってやった方が本人の為なのか……

 精一杯の努力をしているか。野球だサッカーだ、はたまた芸術だ、勉強だとなんだかんだ言っても、一番大事なのはその点だ。野球のレギュラーになる、とかいうのはあくまで「精一杯の努力」が身を結んだ「結果」であり、親としては、その「プロセス」こそが子供を“認める”べきポイントなのである。精一杯の努力をしたが、「良い結果」につながらなかったとしても、その結果自体は“親としての評価ポイント”ではない。

 精一杯の努力をしていないとすると、その原因はどこにあるのか。

 口うるさい親父が悪い、だからやる気を失くすんだよ、と言われればそうかもしれない。が、じゃあ、何も言わなかったら、息子は勝手に練習熱心になって上達のステップをトントンと登っていってくれたのか?放任主義でいれば、ほんとーに名選手が育つのか?今はやりのサッカー指導者のように、「問いかけ」続ければ「気付いて」くれるのかなぁ?(ウチは“問いかけ”てもまともな答えが戻ってこないぞ…(;一_一)ゞトイカケカタガワルインダヨ~ッ(T_T))

 

 親が無関心なことによって、素晴らしい素質のある子供がうまく集団の中で成長できない、野球というスポーツから(こういう話は野球に限らないだろうが)脱落してしまった、という“実例”を、私はけっこう視てきてしまった。

 “過干渉”と“無関心”の境目は、許容範囲があるようで、実は立てた刃の上をバランスを保って“綱渡り”をしているようなものなのではなかろうか。おおよそ、子供を名選手として育てたご家庭の親は、「良く観察してあげながら、無関心を装いなさい」、ような事をのたまう。が、実はそれは非常に繊細でファジーな表現である。ほどよい親子関係とは、いったい、どこにあるのか。

 想うに、「子供の資質」によるのだ。ちょっと“干渉”して上げた方が安心して伸びる子もいるだろうし、ほぼ“放任”してやったほうが反発して頑張る子もいる、ということなのではなかろうか。また、親子が生活する“環境”にも影響されるのだ。同じ子供でも、環境によっては干渉すべきところが出てくるはずだし、手を出さないで放っておけば勝手に良くなってくるケースもあったはずだ。つまり、【子育て】は十人十色、千差万別、一人一人それぞれの環境に一番良い“親子の距離感”があるのだ。そこにはまるかどうか、というのが成功するか否かの違いになってくるような気がする。どこかの誰かさんの“幸運な成功例”なんて、そのまま参考にはできないのだ。

 【親】と、【子】、一対一、その関係には、その関係と同数の“答え”がある、はず。

 その“最適な親子の距離感”をいかにして探し当てるのか。

 「答えの本」が無い親としては、“精一杯に”悩み続けるしか無いのでありましょう。

 こういう話は、「メンタルな問題」であり、“非常に”、ひじょ~に、難しくややこしい問題でもあるので、これはまた改めて論じてみたい。

  

 とにもかくにも、厳しいトレーニングをしたからといっても、必ずトップに立てるとは限らない、が、ただ、いつも徒競走で4位か5位に終ってしまい、おしいところで賞状をもらい損ねていた子供が、ポンピュンランのトレーニングを施すことによって、なんとか3位に入って運動会で生まれて初めて賞状をもらうことができた、なんていう事はあるはずだ。

 私のブログの中でかなりポンピュンランを紹介していたのだが、実際、三男が学童野球をやっている時、最初は同学年で6人いた中で5番目の脚の遅さ(つまりビリから二番目、しかもビリの子は、一般的な子供たちから見ても足の遅い子であった)だったのが、ポンピュンランのトレーニングを施したら、学年どころかチームでトップ、ベーラン一周のタイムを計り始めて7年間のべ30人分以上の記録の中でも歴代2位のタイムをたたき出せるようになった、という事実もあるわけで、それで私はこの「ポンピュンラン」はすごい!と想っているわけである。

 ただ、誰にもこの「ポンピュンラン」が有効である、というわけは無いだろう。もしかしたら、他のトレーナーが推奨する走り方の方が、この子の「限界スピードの成長」を引き出してくれるかもしれないのである。

 それに、「ポンピュンラン」がウチの息子に合っていたからといっても、それを続けていけばボルトのようにいつか世界記録が出せるようになるかといえば、それは当然無理なのは誰でもわかるはずである。

 今、三男は中学硬式野球に進んでいるが、やはり中学生で硬式に進んでくるような子は、学童時代は4番でエースだったとか、トップバッターでキャプテンだったとかいうレベルの選手が多く、脚の速さはチームで「並よりちょっと速い程度」になってしまった。

 それでも、曲がりなりにもけっこう先発メンバーで試合に使って貰えるのは、やはりある程度の走力、というものも考慮されているのも確かだろう。いくらヒットがそこそこ打てていても、練習試合ですら「盗塁」のサインを出せないような選手では、どうしても起用のチャンスも減ってくるだろう。もしもポンピュンランというトレーニング方法に出会わず、脚が最初の様に遅いままであったなら、もしかしたら一度も先発で使って貰えなかった恐れもあるのだ。

  徒競走なら、いつも4位、もしくは5位で賞状をもらい損ねていた子が、練習を重ねることによって3位になって表彰台に登る事ができるようになった…つまり、野球で言えば、その「走力UPトレーニング」で、九つあるポジションのうちの一つを得ることができるようになったと言えるケースもあるのではないか、という事を言いたい。

 ただまぁ、「盗塁」という作戦は、何も脚の速さだけが問題なのではなく、リードの仕方、スタートの切り方の方が実は成功のカギを大きな割合で握っていたりする。記録を観れば、100メートルタイムの遅い選手の方が盗塁成功率が高かったりする場合も実際あるわけだ。それは、「脚の速さを向上させるトレーニング」では関知できない部分あるので、指導者の方に気づかせていただくしかない。

 “努力”と“気持ち”の持ちようで、「脚が速い選手である」と“想わせること”はできるのだ。ファーストランナーでいるとき、次打者が内野の間を抜くヒット。その打球を処理しようとした外野手がファンブルしてボールをそらしている、その「一瞬のスキ」をついてセカンドベースを一気に走り抜けてサードベースを陥れる。それだけで、たとえ脚の速さ自体は遅くても「あいつは走塁能力が高いなぁ」と皆考えてくれるようになる。

 そういう意味では、野球というスポーツは、やり方によっては色々と指導者にアピールできる競技であるのだろう。ただ、指導者の好みもあるから、どうこうしても使ってもらえない、という不合理さは感じる選手もいるだろうが、もしそうなら、影の努力を続け、例えば高校に進んでから希望のポジションをゲットし、見返してやるという事もできる。そういう反骨心を養うほうが、かえってそれからの人生に役立つだろうし。

 「体幹トレーニング」も、それをやったから“必ず”ホームランを打てるようになるとか、球速が時速20㌔もあがる、とはっきり言えるような効果がすぐに現れるか、と言われても、それを証明する方法は無いので困るわけだが、結果として、怪我をしない、故障しない選手である、スローイングが安定してきた、打撃で、緩急に対応できるようになってきた、などなど、能力の底上げができているようなら、「体幹トレーニング」のおかげであろう、と、信じて続けるしかないわけだ。後は、自分自身のフィーリング、でありましょう。

 

 …ところで、なんだが、今体幹トレーニングが重要視されているわけは、もしかして子供の姿勢が悪くなって、脊柱を支える筋肉群が、昔の人に比べると弱まっているせいがあるんじゃなかろうか?

 背は高くなって、栄養状態も良いから「見栄えの良い筋肉」がついていて、いいガタイになっているようでいて実は、背骨を支える筋肉=体幹のインナーマッスル(深層筋)は逆に衰えている選手が増えているのではないのか。

 姿勢をピッと伸ばしてイスに座っているだけでも、ものの5分もたつと背筋や肩周りの筋肉が強張ってきて、なんかものすごく疲れてしまうのが実感できるはずだ。

 昔の人は、授業中や食事中は、机やテーブルに肘をついてたりしたら、先生や親からとんでもないお叱りを受けてしまっていたはずだ。実際やってみれば分かるが、食事の間、背筋をしゃんとして座って食べているだけで、食後は非常に肩や腰まわりの筋肉が張っているような、疲労しているような感じがしませんか。

 立っている時や座っている時、姿勢を良くするため、背筋をぴしっと伸ばしているだけで、私はあらためて「体幹トレーニング」なんてしなくても済むんじゃないんかなぁ、と想ったりする。

 だから、学校の先生にも頑張ってもらって、もっと厳しく子供達の姿勢の取り方を指導して頂ければ、もっと有能なスポーツ選手が増える…ような気もするんだけど、どんなもんでしょうか?(^^ゞ

 近頃体幹トレーニングが脚光を浴びているのは、子供達の姿勢が悪くなって背骨を支えている筋肉群の発達が遅れているせいもあったりするのか^^;?

 息子の授業参観とか行くと、イライラするほど子供達の姿勢が悪く、だらしないカッコで授業を受けているので、がっかりしてしまうのである。

 先生方、頑張れよ。PTAがうるさかろうが、教育委員会の視線が痛かろうが、子供達の「姿勢」について厳しく叱る。それが実は、子供達の運動能力の向上に役立っているのかもしれないですよ。

 


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