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なげる~ん [インナーマッスル・トレーニング器具]

 私は、タオルを使ってやるシャドーピッチングよりも、この【なげる~ん】を使ってやる“素振り”を断然お勧めする。

久保田スラッガー なげる~ん IB-1601

久保田スラッガー なげる~ん IB-1601

  • 出版社/メーカー: 久保田スラッガー
  • メディア: その他

 おそらく、この【なげる~ん】を使ったシャドーピッチングによって、私は息子二人をチームのエースにできたと想っております。

 その訳は?

 

 棒のような器具を使って、テニスのサーブの素振り練習の様にやるシャドーピッチングとは、「“重さ”という負荷をかけ」ながら、投げる動作とほぼ同じ動きで動くわけだから、普通に考えても、まぁ、投げるための“筋肉群”は、何も持たずにただやるより鍛えられるだろう、ということは誰でも想像が行く。

 しかし、この【なげる~ん】で得られる効果は、それだけではないのは間違いない。

 はてさて、【はげる~ん】とは、何か。

久保田スラッガー なげる~ん IB-1601

久保田スラッガー なげる~ん IB-1601

  • 出版社/メーカー: 久保田スラッガー
  • メディア: その他

 まずは、この器具に付属の使用解説書についている紹介文を抜粋しておきましょう。

 「イマトーメソッドスローイングマスター なげる~ん ってなに?」

 『 「疑問から始まった理論」

 … 141.7gもある硬球を毎日100球~200球と投げ込んでいる投手はいませんか?それがどれほど選手生命を縮める危険性があるか知っていますか?私は現役時代にそのことを知らないで「投げ込んで覚える」という指導を信じて、結局、故障に泣いた一人です。それをきっかけに過度な投げ込みが肩やヒジ、腰に大きな負担をかけ、故障の原因となることを長年の指導経験を経て、確信をもち、投球練習について独自に研究を始めたのです。

 特に投手の場合は投球過多を否定しながらも、スローイングの練習そのものは必要不可欠です。試行錯誤を繰り返し、指導する立場に身をおいてからは選手に「竹の棒」を使った効果的な練習を実践させてきました。しかし、これでは私自身不満足でした。

 “なげる~ん”は、シンプルな練習方法“クイックトレーニング”をとりいれ、無理なくスローイングがマスターでき、しかも短期間で効果を得ることが出来ます。投手、野手のみならず、腕を主体に使う、アスリートたちの日頃の練習におおいに役に立つと確信しています。 』

 以下、【「なげる~ん」の特徴】という項目を紹介する。

 『○実践に使い動作の練習ができる

 ・1人で練習ができる ・室内でできる ・自分でフォームのチェックができる

 ○適度な重さと太さ

 ・重すぎるとヒジと肩に負担がかかり

 ・軽すぎると肩が抜けるような感覚になる

 ○比較

 △タオルの場合 

 ・軽くて、垂れるのでトップのチェックが出来ない

 ・リリースの瞬間の音が鈍い

 ・リリース時に外旋してしまう(つまり、小指が上を向きにくい)

 △竹の棒は指導経験から 

 ・しなりが不十分

 ・軽すぎるので肩が抜けるような感覚

 ・手からすっぽ抜けやすい

 ○ “なげる~ん”のしなりを借りて、レベルアップできる

 動作は足の裏からはじまり、リリースの瞬間にはボールに全体重を乗せて、エネルギーを爆発させることが理想である。そのためには、体全体のしなりと、腕のしなり、そして“なげる~ん”のしなりを連動させ、そのしなりの助けを借りて振り込むと、一層のキレ、スピードを生み、筋肉がアップし、コントロールも安定する。

 …そうで、ある。

 まぁ、解説書の謳い文句はそりゃ良い事しか書いてないもんだと想うが、最後のコントロールも安定するかどうかは、本人の能力次第だとは想う。けれども、少なくともリリースポイントは間違いなく安定するはずで、結果、コントロールが改善されるだろうことは当然予測される。

 私は、「コントロール」とは何かと言えば、“大きく分け”れば、「体の向き」と、ボールを離すタイミング~つまり、「指先の感覚」だと想っている。

 「指先の感覚」というと、いかにも「小手先」という感覚に陥りがちだが、ではなくて、身体全体で、指先からボールが離れる瞬間を感じるというか、指先から得てきた、脳の中に蓄積された膨大な“ボールリリースの瞬間の触感”を、思ったところに投げ込めたときの記憶だけ、正確に今度は指先にフィードバックさせて伝えてあげる事ができるかどうか、という、感覚なんだが… ピッチングフォームの中での“タイミング”  …うまく、伝わるでありましょうや??

 それを、“小手先”だけで調整してしまおうとするから、ヒジ、肩に負担がかかり、故障につながると想っているのだ。だから、リリースポイントが安定しないと、そのたびに“小手先”調整を繰り返し、ヒジが下がり始め、結果、野球肘・野球肩の症状が現れ始めるのではなかろうか。

 上肢が最低限のストレスだけで腕を振れる軌道を動くようにするためには、おそらく「0ポジション」と呼ばれる位置を通る必要があるのだろう。そのために、「0ポジションだけ」で腕が振ることができるように、シャドーピッチングでフォームを固めていく必要があるのではなかろうか。

 となると、たぶん、どこが「0ポジション」なんだ?と不安になってくるだろうが、私の持論としては、きっと、「コントロールを気にせずに」シャドーピッチングをしていれば、そこがストレスなく腕を振れる軌道になっているのではなかろうか? と、感じているのであります。… タブン… (拙記「コントロール」参照)。

 前回、「シャドーピッチング」でも書いたけど、シャドーピッチングの良いところは、コントロールを気にせずできることで、コントロールを気にしなければ「腕が気持ちよく振り抜けて」なおかつ、一番肩・肘にストレスのかからない軌道を身体の方が“勝手に”察知してくれるはずだ。ここで余計な指導が入ってしまうと、考えすぎてしまって、いわゆる「ヘタを固める」という最悪の事態に陥ってしまいがちなのではなかろうか。

 大事なのは、自分の身体から脳細胞にフィードバックされる感覚であるハズだ。“違和感”なく、“自然”に、“気持ち良く”腕が振れるや否や?

 自分の感覚を信じましょう。おそらく、「最高のコーチ」とは、自分の肉体が発する信号であるのだ。

 野茂英雄氏にしろ、イチロー選手にしろ、我が道を行くというか、「自分の感覚」を信じて自分のフォームで勝負する選手が、結局、本当に活躍している選手になっているのではないか。

 心行くまでシャドーピッチングを繰り返し、何のストレスもなく、ひっかかるような違和感もなく、最もスムーズに身体を動かせるフォームの中で「究極のリリース軌道」を探し続けるのだ!

 だから、シャドーピッチングは、決して雨の日や、夜、室内練習場が無いのでプルペンでピッチング練習ができなから“仕方なく”やるものではなくて、フォームが固まっていない初心者のうちは、かえって『メインのピッチング練習』として“積極的”に取り組むべきエクササイズなのだ、と、今では想っている。

 ところで、紹介文を書いている人は、題目に「イマトーメソッド…」なんてあるように、今任靖之(イマトウヤスユキ)さんという方であるのだが、どういう方かというと

 「左腕投手として、’62年夏、佐賀商業2年で甲子園出場。明大では高田繁(元ジャイアンツ・日ハムGM)と同期であり、星野仙一(現楽天監督)さんの1年先輩にあたる。社会人の鷺宮製作所に入り、都市対抗2度出場。’81年、福岡・武蔵台高に監督初就任。’85年、福岡第一高野球部監督。’88年、同校を春夏連続甲子園に進め、夏は準優勝。このときのエース、前田幸長(ロッテ~中日~巨人)、古里泰隆(元阪神)らを育て、指導を通じて岩村明憲・宮出隆自(ヤクルト)、桑田真澄・久保裕也(巨人)、和田毅・岡本克道・吉田修司(ソフトバンク)らとも親交が深い。…」

 また高校野球界でも、甲子園出場高校から数多くのチームの臨時コーチを要請されているなど、引っ張りだこの投手育成コーチさんでもあるらしい。それどころか、メジャーリーグのシアトルマリナーズの「ピッチングコーチの指導」にもあたられた経験があるんだそうだ。

 この方、本も出版されていて

投手革命―新世紀の投手を育てるPITCHING METHOD

投手革命―新世紀の投手を育てるPITCHING METHOD

  • 作者: 今任 靖之
  • 出版社/メーカー: 報知新聞社
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 大型本

 という本がある。内容的には、まぁ、かなり詳しい一般的な投手育成指導本、といったところで、特に「これは!目からウロコ!」というトレーニング方法が紹介されているわけではないのだが、なにより私が感心したのが、平成13年(2001年)時点で、現在「ゆる体操」で超有名人である、高岡英夫氏の理論を「特別寄稿」という形で4Pに渡って載せていることだ。大型本(A4用紙サイズ)で、字も細かいので、4Pとはいえ、かなりの文量になっている。

 この時点ですでに「ゆる体操」の“意識”が、野球指導にも非常に有効だとして取り入れていらっしゃるわけだ。ここからも、この方の指導知識が非常に勤勉なモノである、ということがうかがい知れる。

 

 では、取扱説明書に書いてある、「なげる~ん」の効果を、自分の体験をもとに“解説”していきましょう。

 1.投球練習をすることなく、フォームを作ることができる。

 毎日、100球~200球の投球練習は、肩やヒジに負担がかかる。“なげる~ん”は、毎日200~500回の投球動作を行っても、肩やヒジに負担をかけることなくフォーム作りができる。

 まさしく、そのままでしょう。ただ、いくら肩肘に負担がかからんと言っても、シャドーピッチングだけ500回も延々とやり続けるだけの精神力は、なかなか… 難しいと想います。自分でやってみましたが、100回もやるとやはり、飽きます(^_^;)ゞ

 でも、50回以上の回数になってくるあたりから、体も温まり、肩やヒジの動きもしなやかになってきて、余分な力が抜けて、良いフォームになってくるような気がするので、できれば1セットあたり、100回は最低続けて行うほうが効果があるような?気がするんですが。ランナーズ・ハイのような気分になってくるんでしょうか。調子が乗ってきたら、そのまま200回でも300回でも時間が許す限りやれれば最高でありましょう。

 まぁ、桑田真澄氏の様に、毎日“必ず”実行する、という硬い意思があるのならば、50回でもすぐに腕の振りの感覚はもどせるのかもしれません。

 2.“なげる~ん”を振る運動は、低負荷の運動の為、インナーマッスルを鍛えるにも効果的である。

 インナーマッスルとは、三角筋(アウターマッスル)などを支えている棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋である。車で言うならば、アウターマッスルは、タイヤやシャフトやエンジンであり、インナーマッスルは、それぞれをとめているナットやビスである。インナーマッスルは、肩が回転する時、関節の安定保持の役割があるが、意識しにくいので、低負荷の運動による刺激が、強化につながる。

 コムのチューブや空気抵抗を利用するインナーマッスルのトレーニングもこの理論からです。“なげる~ん”を振ると、これらと同様に低負荷運動として、インナーマッスルを鍛えるのに有効な手段である。

 それは、投げる、という動作とほとんど同じ動きをするわけだから、当然、投げる時に使われるインナーマッスルも使用されているとは想いますが、私は、あくまでインナーマッスルは、「インナーマッスル専用のトレーニング」をまた別に積まれた方が、“分散された多方面からの筋肉刺激”をほどよく与えることにもつながると想うので、なげる~んを使用しているからインナーマッスル・トレーニングは終了、とするのはチト無理があるではないかと想います。【なげる~ん】を振って鍛えられるインナーマッスルは、つまり、通常のボールを使ったピッチング練習でも同様に使用されていると想うのです。

 ただ、コントロールを気にせずピッチング動作を行えば、いらない緊張をせずできるでしょうから、心地よく行えれば、上肢も自然と0ポジションを通過し、通常の「ボールを投げる動作」よりも肩関節周りの筋肉群も脱力されていて、「ほどよく」鍛えられるような感じはしますし、ボールを投げた時にはたぶんフィードバックされない、適度な“しなり感”の反動があるので、その分のインナーマッスルに対する刺激はあるでしょう。

 ので、この【なげる~ん】も、インナーマッスル・トレーニング器具のカテゴリーで紹介したわけであります。

 ただ、インナーマッスルは「調整」するもので、「鍛える」という感覚を持ってしまうと、どうしてもアウターマッスルの方に効いてしまう、というエクササイズになりがちな感じがするので、これは手塚一志氏の受け売りなんですが、インナーマッスルを“鍛える”という表現は使わないで、『調整する』という感覚を持った方が無難だと想います。

手塚一志の肩(ショルダーズ)バイブル

手塚一志の肩(ショルダーズ)バイブル

  • 作者: 手塚 一志
  • 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
  • 発売日: 1995/11
  • メディア: 単行本

 3.“なげる~ん”を振ると、肩の筋肉だけでなく、下半身の筋肉が強くなる。

 “なげる~ん”のクイックトレーニングによってインナーマッスル・アウターマッスルを鍛える大きな効果があるが、同時に下半身の筋肉がつくので、球威・制球力が増す。

 …というのも、わざわざ謳い文句にするには無理があると想うが(^_^;)、当然、投げる時とほぼ同じ動きをするわけだから、足腰の筋肉も、ピッチング時と同じ使われ方をするわけで、100回振れば100球投げたと同じだけの“筋トレ”をしたことになり、つまりは筋持久力の鍛錬にもなる。それと同じく、ピッチングと同じように足を上げて行えば、バランスを保持するためのトレーニングにもなるわけです。

 これは、【なげる~ん】の特徴、というよりも、“シャドーピッチングの効用”としておくべき。ただ、バッティングのおける素振りでも、長いホウキなどを使用した素振りをして軸のトレーニングをしたりするように、長さ50cmのなげる~んを使ってやる方が負荷がかかり、軸がしっかりする、足腰も鍛えられる、という事はあるかもしれません。

 夏の大会で連戦連戦と投げ抜かなければならないエース君は、しっかりと「投げるために必要な筋肉の持久力」をたっぷりと鍛えておきましょう。

 ただ、当然、ランニングやら、下半身トレーニングはこれまた別にもすべきであるはずです。

 4.スピードボールをなげること=腕を速く振ることである。

 腕を速く振ることは、ボールに強いスピードを与えることですが、単に腕を速く振っても、ボールに強いパワーを与えられません。パワーを生む運動は、伸ばした筋肉を縮めたり、捻った筋肉を戻す運動です。

 “なげる~ん”を正しく振ることは、この筋肉の動きを正しく覚えることができる。

 手のひらを外側に向けて(内廻旋)トップまで持って行き、トップ~リリースまでは、手のひらは内側にひねり(外廻旋)、再びリリースの時、手のひらを外側に向け(内廻旋)フォロースルーする。テニスもバドミントンもアメリカンフットボールもすべて共通している。

 これは、言える。

 タオルとかだと、リリース後に小指側が上を向く様な上肢のローテーションは意識しないとなかなか出来ないような気がするが、【なげる~ん】は適度なしなり感があり、自然とスナップを利かせながら上肢が「内旋・外旋・内旋」という、テイクバック、トップからリリース・フィニッシュまでの腕のローテーションを自然とできるようになる。これは、おそらくタオルシャドーではうまくいかない重要なポイントだと想います。

 私は、この点が、【なげる~ん】を使ってやるシャドーピッチングの一番良いところではないかと想うのです。

 【なげる~ん】のヘッドの軌道としなりを意識しながらシャドーピッチングさせると、おそらく、手塚一志氏がいう、スクラッチモーションを身に付けさせやすくなるのではないでしょうか?タオルを使ったシャドーでは、上手なヒジの使い方は、よほどの“上級者”でないと絶対再現しにくいはずであります。

 でも、何も意識しないでやっちゃうと、いくら【なげる~ん】を使っても、ウチワで大きく扇ぐようなアーム投げ、ハエ叩きの様な小手先投げ・ダーツ投げのようになってしまいますから、最低限の注意は与えてやらせるべきでありましょう。

 イメージは、「最初は小さく(頭の上でループを描くように)、最後は大きく、背中まで当たるように振りきる」という事。私は、この言葉を復唱させてから、シャドーピッチングをさせておりました。

 さて、残りの文言は、まぁ、当然の事であるので、ノーコメントで抜粋だけしておきます。

 5.日常的に振ることが大切

 草野球など、時々ボールを投げたりすると、筋や筋肉を痛めたり、身体がはったりするが、日頃から“なげる~ん”を振っていると、最初からボールは走り、終わっても疲労感が少ない。

 6.振ることを主体とするスポーツには特に効果的である。

 野球以外にも、ソフトボール・テニス・スカッシュ・バドミントン・バレーボール・バスケットボール・ハンドボール・アメリカンフットボールなど等。

 7.リハビリに役立つ

 故障をすると、練習ができなくなるが、その間もリハビリと平行して“なげる~ん”を振ると、筋力維持ができる。40肩、50肩のリハビリにも役立ちます

 と、言う事だが、最後のリハビリに役立つ、という点だけは、あくまで「痛みが出ない場合は」という時に限定すべきである。ちなみにウチの次男がヒジを痛めていた時は、なげる~んでシャドーピッチングをしても、やはり痛いというのでやらせませんでした。

 肘痛・肩痛のリハビリとしては、「真下投げ」が有効だと想うので、拙記「真下投げ」を参照してください。

 【なげる~ん】に付属のマニュアルでは、その後にトレーニングスケジュールの参考例が出ていたが、1日当たり、小学生で200回、中学生で500回、高校生以上で1,000回なんて出ていたけど、すごい量だな…(-_-;)ゞ

 これらはあくまで参考なので、私の実感としては、『ボールを使用したピッチング練習』の“球数”×2倍ぐらい振れば良いのではないかなぁ、と想います。

 ブルペンで100球投げ込んだら、練習終了後、夜、200回、シャドーピッチングで、フォームのバランスを確認し、調整していく。シャドーピッチングは、室内練習場が無いので、夜間、仕方なくピッチング練習の代わりにやるものではない、といいながら夜にやろうとするのは、暗い中でやると、風景などの余計な視覚情報が少なくなるため、より“内省的”にフォーム・バランスをチェックしながらできるような気がするからであります。

 この【なげる~ん】は通常4本セットで販売しておりますが、1本ずつでも購入は出来ます。が、結局、最後は4本全部使いたくなってくるはずなので、最初からセットで購入する方がお得でありましょう。セット内容は、ヘッドの重さが一番重いX(エクストラ)が25g、P(プロ)が10g、M(マスター)が5g、S(スタンダード)が2g、となっており、長さは全て50cmで、1本全体の重さが120g~145gと、一番重いXが硬球よりもちょっと重い負荷になるようであります。Xはアップ、クールダウンに使用して、メインのシャドーピッチングに使うのは、高校生以上ならP、中学生以下ならMをメインに使用するのが良いようです。

 となると一番軽いSは必要なさそうですが、ウチは、最後に10回だけ、最速スピードでSを振らせて、「腕を速く振る」という感覚を身体に残して終了させるようにしておりました。ただ、いきなり軽いのを振らせるといわゆる「肩が抜け」ないとも限らないので、最速で振らせる前に9割ぐらいの力で10回しっかりとフォームを作って振らせてからやらせておきました。

 また、通常はアップ・クールダウンように使用する、一番重いXで週に1回ぐらい100回ぐらい延々と振らせて、筋力&筋持久力UPトレーニングをさせてみたりしました。

 また、このシリーズにはスーパーロングという種類もあって、Ⅰが1000㎜、Ⅱが750㎜という長さですが、はっきり言って、購入するとすれば750㎜で充分だと想います。1000㎜は、専用の台がないと先が地面に激突してしまうので、「まいお~るT」という、背もたれの無いベンチの様な専用スタンドが無いと使いにくいと想います。

 長いので、ゆったりとしたフォームを作りたいピッチャーに良いのかも?750㎜のⅡの方を購入しましたが、突っ込むような癖のあるフォームのピッチャーなら、“タメ”また、“軸”を作るには良いと想いました。

 また、変化球練習用のイマトニックボール、なんていうなげる~んを短くして丸い球をつけたようなのもあるんですが、これはamazonさんでは扱っていない様で写真がありません…けど、う~ん、これは効果があったかな? カーブがうまく曲げられない、というピッチャーなら、カーブを投げるイメージトレーニングには非常に効果的だったと想います。

 ウチの次男はけっこう、カーブを決め球に使ってました。

 いろいろな“派生商品”はありますが、とにかく、本家本元、【なげる~ん】の4本セットは、これはピッチャーに取っては三種の神器の一つと言っても良いはずだと私は想っております。

 タオルを使ったシャドーピッチングより、絶対に、効果的なエクササイズができます。

久保田スラッガー なげる~ん IB-1601

久保田スラッガー なげる~ん IB-1601

  • 出版社/メーカー: 久保田スラッガー
  • メディア: その他

 

 お勧め。


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