ピッチングは好調? [投球論]
あぁ、もう、10月…
今回の台風にはけっこうビビったけれど、ここいらへんはたいした被害も無くすんで一安心です。台風一過、今日は日中は温かかったけれど、最近朝夕はめっきり寒いくらいになってまいりまして、先週から寝るときはトレーナーにスウェットパンツをはくようにしました。
秋を通り越して、いきなり冬の気配ですなぁ。
前回からかなり間が抜けてしまったが、色々とちょくちょく書き始めたりするんだけどなかなか忙しくて、記事をアップする前にその話題がかなり古臭くなっちゃうので削除の繰り返しになってしまっている。
甲子園の話題も二回ぐらい書き始めたんだけど、なにかと仕事が入って中断してしまうととてもアップできないくらい現状が進み過ぎてしまうのであります(^_^;)
加えて、次男の高校野球部の集合時間が何かと早くて、電車では始発でも間に合わない(つーか、始発の時間よりも早い朝5時集合とかされる…)ので、夜明け前に息子を高速使って自家用車で送っていかなければならなかったり、三男のボーイズチームのお手伝いで土日は朝6時に家を出て、練習試合の送迎、審判や倉庫の補修、グラウンド整備などなど、一日中ボランティアして家に帰ると夜の7時になってたりと、自分の時間なんて全く持てない状況もあるのだ。
まぁ、二度ほどボツ記事にしてしまったテーマの、今年の甲子園、本県代表チームにはもうちっと頑張ってほしかったけどねー。次男の高校を決勝で負かして(1対3でした。おしいぃ~っ)甲子園に行ったんだからなぁ。
とはいえ、三男が現在所属している中学硬式チームのOB君が、その甲子園出場チームのレギュラーとして頑張って出場していたので、ウチの三男君も、今回の甲子園は今までになく関心を高めて観ていた模様である。
“夢”を夢で終わらせず、“実現”させた先輩が自分のいるチームのOBにいる、ということは励みになったようであり、これは非常にありがたいことである。
漠然とした“夢のカタチ”を、はっきりと体現してくれている人が、自分の歩もうとしている道の先にいる。
夢はいつか目標にしていかなくちゃいけない、そして、その目標を達成するために努力していくことが大事なんだ、なんて、学童野球の指導者時代は子供達に常々言い聞かせてきたものだが、言葉で言うのは簡単だけど、実はめちゃくちゃ、難しい。
そういうおまえは、いくつの“夢”をあきらめてきたのさ………
【夢】は、ただ横になってごろごろしていても観ていられるけれど、【目標】とするからには、実際に行動しはじめる事を求められるのである。
この、「行動を具体的に実現する」、ということは、当然ながら相当な“気力”を必要とする。
この“気力”を湧きやすくさせてくれるのが、“あこがれの先輩”であったり、【好敵手(ライバル)】の存在であったり、するのでありましょう。
こいつに追い付けば、こいつよりうまくなれば、俺もエースになれる、4番を打てる、全国大会の選抜チームに入れるのだ!
これほどやる気にさせてくれる存在はいないでありましょう。
はてさて、それでは最近の息子君は…
バッティングではなかなかライバル君達を射程圏内に収めることができない、どころか、逆にバッティング好調のライバル君に、練習試合ではファーストの先発出場のポジションを最近奪われがちになってきた三男君だが(^_^;)ゞ かわりに(?)ピッチングにおいては首脳陣の信頼を、少しずつ勝ち取っているようであります?(^O^)/
三男の「売り」は、なんといっても「コントロール」
今のところ、四死球はゼロ、である。
もうかなり練習試合では投げさせてもらっており、おそらく40イニングス近くは投げさせてもらっているんじゃないかと想うんだが、未だ無四死球なのである。およそ5試合分以上は、無四球完投している計算に、なる?(^^ゞ
7人ほどいるピッチャー陣の中で、未だフォアボールを出していない、というのは、間違い無くウチの息子だけのハズである。
そのかわり、おそらく奪三振の数は一番少ないかもしれない(^_^;)ゞ
ウチの三男君、こうしてみると、今更ながら、打たせて獲る、省エネピッチング、まさしく【技巧派】という代名詞がぴったりくるようなピッチングスタイルの投手であるわなぁ。
イメージ的には、好調時の日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手を思い描いてみていただきたい?^m^ 私の中では、イメージは『桑田真澄』氏をお手本にアドバイスをしているつもりであるが…
たまたま、一番最近の試合結果を記載したスコアブックを預かるタイミングがあったので、そのスコアブックに載っている分だけの三男のピッチング成績の数字を抜き出してみたんだが
・登板数 8
・投球回 20
・投球数 180
・被安打数 14(うち二塁打4)
・奪三振 3
・失点、自責点ともに 4
…そして、四死球はなんと 0 、という、成績である。
20イニングも投げて奪三振3ちゅうのはさみしい感じがするが、それにしても四死球0とはたいしたもんじゃなかろうか?
1イニングス当たりの投球数が9球、ってのも、けっこうすごいと想うんだけど…親のひいき目なしに…(^_^;)ゞ 平均3球で1アウト獲れるんだからなぁ?
息子の場合、自分の投球能力で相手打線をねじ伏せる…、というよりも、“手玉に取る”という表現の方がしっくりくる、かな?
私の持論として(つーか、野村監督の受け売りなんだけどさ)、投手に大事なモノは
『スピードよりコントロール』である、のは、これは間違いないのだろう。
いくら中学生で時速130キロの速球が投げられたとしても、ストライクが入らなければ試合は作れない。フォアボールでは、野手も動けず、リズムが崩れる、ような感じはする。
逆に、時速100キロそこそこでも、相手打線がよほど次元の違うほど高いレベルのチームではない、という前提は必要だと想うが、フォアボールを出さなければ、「連打」はそうそう出るものではないはずで、エラーさえなければ大量失点のイニングは滅多に無いものである。
学童野球の指導者時代も、3点、4点と点が入ってしまうイニングのスコアブックには、E(エラー)やB(フォアボール)の記号のオンパレードである。
ウチの三男が失点したイニングは、3点獲られたのは一度だけで(今回データを取ったスコアブックには載っていない時の試合でした)、他の失点したイニングは、「全て1点」である。一度1イニング3点取られた以外は2点以上まとめて失点したイニングは無いっつーのも、けっこう、大したもんじゃない??かなぁ?
私の【仮説】のひとつとして、
『腕を置きにいった時速140kmのストレートより、腕を振り切って投げた、時速130kmの速球の方が打者にとってはタイミングが取りにくく、打ちにくい』
はずだ、というものがある。ウチの三男君、マックススピードは未だ時速100kmを越えていないけれども、全てのピッチャーの成績を出してもらえれば、きっと、防御率はウチの三男が一番良いんじゃないかなぁ、と想うんだけどな~(?▽?;)ゞ ウヌボレスギ?…
ウチの三男、コントロールに自信があるから「腕を振って」投げ込める。逆に、コントロールに自信の無いピッチャーは、フォアボールが続くと、どうしても「腕を置きに」いってしまう。おそらく、そうすると“腕の振りのスピード”と、バッターがイメージする“ボールのスピード”が「いち、にぃの、さんっ!」、で、ばっちり合ってしまって、痛打を喰らう、という結果になってしまうのではなかろうかと想うのだ。
バッターに「投球モーション」の動き始めから「いち、にぃの、さん」、で、タイミングを合わされることがないように、“脱力した”腕を“最後まで”振り切って投げ込んだストレートで、なおかつ、甘いコースにいかないように、という事の方が、スピード云々よりも大事なのではないか、という私の仮説を、ウチの三男君が証明してくれている様な気がしておる今日この頃。
…しかし、やはり、どうしても最初は身長、ガタイ、そして速球のスピードに目が行ってしまうのは仕方がないのかなぁ。
そりゃ、コントロールの精度が同じレベルなら、球速は時速1kmでも2kmでも速い方が有利なのは当然だってことはわかる。
しかし、本格派投手と技巧派投手、スピード(勢い)とコントロール(安定性)を秤にかけて、スコアブック上の成績はトータルでほぼイーブンであったとするならば、いったいどちらを重視するのか、と問われた場合、あなたならどうする?
もし私が指導者だとしたら、きっと、コントロールの良い安定したピッチャーを取ると想う。リーグ戦ならまだしも、一発勝負のトーナメントであるなら、良い時と悪い時がはっきりしてしまう投手より、ある程度失点を計算できる投手の方が対応しやすいと想われる。
しかし、やはり、体のでかい、スピードボールを投げられるピッチャーの方が“見栄え”は良い。相手に与えるプレッシャーも強いものがあるんだろう…ネ(-.-)
「コントロールが良いのも“センス”なのである」とおっしゃってくださる野球解説者もいるけど、でもなぁ、やっぱ、「スピード」ってのは持って生まれた「肉体の強さ」というものが無いと出せないしなぁ、それこそ“天性”だもんなぁ。立派なガタイ、うなる剛球の持ち主なら、努力でコントロールを向上させればまさしく「鬼に金棒」
県下でも有力な強豪校の野球部に進んだ次男君は、正直その体格の“見栄え”でピッチャー候補から外された部分もあったんじゃないのかなぁ。身長はそこそこ、チーム平均なみにはあるらしいが、体重が……
最近はそら中学時代とは比較にならないほど筋肉質な身体になってきたとは思うが、高校の制服を着た姿を観るとついつい「おーい、針金君」と皮肉を投げかけてしまい、「もっと米を食わんかい!」と、食事時はいつもいつも親子喧嘩をし始めてしまう、のであるf(;一_一)イカンナートオモイナガラモツイツイ……
ブルペンには、たった一度だけ呼ばれただけで、すぐに外野の方にまわされたらしい(^_^;)ゞ
まぁ、1年生の「ピッチャー候補生だけで11人」もいるような、部員数県下最多の強豪高校である。「総部員数11名」の、野球どころかスポーツ部経験の無い先生が顧問の中学軟式野球あがりでは、とてもお眼鏡にかなうようなパフォーマンスを発揮するのは厳しいわなぁ。
逆に、最初はおそらくピッチャーとしてはほとんど期待されていなかったはずの、中学硬式クラブチームにすすんだ三男君、近頃は練習試合では先発も任される様になってきました。
最初の練習試合では第二試合の一番最後に1イニングぐらい投げさせてもらっていただけのようなスタートでありました。たぶん6,7番手ぐらいのポジショニングじゃなかったのかなぁ。1日三試合も練習試合が組まれているのに、全く登板させてもらえない時もあったぐらいなのであるf(;一_一)
が、時折投げさせてもらえる時、打たれはするんだけど不思議に無得点に抑える試合が続き、フォアボールも出さないことから監督さんからも「コントロールが良い」との評価をいただき、徐々に、本当にじわじわと登板機会が増えてきたのであります。
夏休み頃から、エース君が日本代表で不在、準エース君が故障で投げられない時期、練習試合で先発も任されるようになり、好投を続け、コントロールだけならチーム№1、の評価が定着したようでありやんす(^O^)/
そんで、最近では、監督さんから「今日は誰々を試しに投げさせてみるから、もしもそいつが崩れたら、リリーフ頼む」などと、「困った時の最後の砦」的な使われ方をしているようであります? ソンナコトイワナイデ、サイショカラツカッテヨ…ト、オヤハオモッテシマウモノ…
土日の一日練習では、最初の頃は一度もブルペンにも呼ばれないこともけっこうあったのに、今では二番目か三番目ぐらいには呼ばれるようになり、時には一番最初にブルペン入りする日もあるようになりました。
親としては、まさしく、崖っぷちからの大逆転、という感覚でございます。
昨日の練習試合でも第一試合の二番手として登板。先発君が4回5失点と崩れた後を受けてのリリーフであったが、なんと5・6・7回の3イニングを、三振一個を含む全て三者凡退のパーフェクトリリーフ! 投球数もたったの22球である。1イニング7球程度で押さえきった。
内容的には、5回の先頭打者はサードゴロ、次打者をショートゴロ、三人目はセカンドゴロ、と、内野手全員にゴロの守備機会を献上。6回は三振、セカンドゴロ、サードフライ。で、7回はショートフライ、サードゴロ、最後は自分へのけっこう強めのピッチャーゴロをしっかりとさばき、3イニングながらパーフェクト・ピッチングとなったのであります(^O^)/
アウト9個のうち、ゴロアウトは6個である。この日のピッチングは練習試合に同行した他の保護者の方々からも称賛をいただけるほどの完ぺきなピッチングであった。
ただし、本人は「なんで俺みたいな遅い球が打てないんかな?」と不思議がっているのである(;一_一)?オーイ…
確かに、先発君の方がスピードは段違いにあったけどなぁ、ストライクが入らにゃ、試合は作れないのだよ。息子よ、野村楽天名誉監督のいう、「ピッチャーはスピードよりコントロールよ」という“格言”に間違いは無いのだ、きっと…。
生まれつき豪速球を投げられるポテンシャルが備わっていないピッチャーであるとしても、私は絶対、「コントロールを犠牲にしてまでスピードアップを図る必要は全く無い」と断言できる。
まずは、コントロールを磨け!
スピードアップというか、球威をつけるトレーニングは、コントロールを磨く練習に、少しずつ“付け足して”いく程度の感覚で取り組むのが良いはずだ、と、私は信じております。私は、三男の力投を観て、息子から逆に「親父の指導は間違っちゃいなかったんだぜ」と勇気づけられてもらったような気がしておるのでございまするよ(^_^;)ゞ
…でも本人は、「いじめられた覚えはあるが、親父なんぞに“指導”を受けた覚えは無い!」と悪態をついております…が。…ね… ソノ“イジメ”ニカンジタモノガ、ジツハオレノアイジョウノ“ゴシドウ”ダッタノダゾ、ムスコヨ……
とはいえ、ただフォアボールを出さない、というだけで、いつまでもバッターを打ち取り続けることができるというモノではないとは思います。おそらく、“コントロールが良い”という能力だけでは、「高校野球の県大会」ぐらいまでしか通用しないのではないでしょうか。それより「上」を目指すのならば、やはり最低限のMaxスピード(私の感覚では、時速133km以上?)は必要でしょうし、コントロールも、それこそ“針の穴を通す”ような精度が求められてくるでしょうし、加えて、ストレートのスピードを速く見せるためのテクニック、なんてのも必要になってくるんでありましょう。
まぁ、それはまだまだ先のお話。今は、とにかくコントロールを更に磨き、もう少し低めに球を集められるようにしなければ、打撃の良いチームには通用しないでありましょう。
コントロールを良くするために息子にやらせてみたことは、『コントロール』という記事に書いてみましたので、そちらもご一読いただきたいが、次男を通じて高校野球を見、三男を通じて中学硬式野球を経験してみて、今では、ピッチャーはコントロールだけではない、とはいえ、それこそスピードだけでも無い、【総合力】とでも言うべきか、もう少し違う観点からピッチャーの能力について論じてみたいので、次の記事くらいから展開してみようかな?
…はてさて、その次がいつになることやら…… 記事を更新しないのに、最近、じわじわ読者の方が増えているので、ちょっと不思議な感覚なのだが、まぁ、あまり期待しないで待っていて下さいまし~ m(__)m
こんにちは^^
悩み多き日々に終わりは来ないって感じですね、お互い^^;
こちらはアドバイスいただいたキャッチボールですが、どうもテイクバックのときに胸を張るというか、肩甲骨を縮めるというか、それがきちんとできれば、そこそこちゃんと投げられそうな気配が見えてきました^^
見えてきたところで、予想外につき指で右手中指を剥離骨折(T_T) 4週間お預けになってしまいました…。
by pega (2012-10-06 21:13)
死ぬまで悩みっぱなしかもね?
でもまぁ、やりたいことなんとかしたいことがある人生って、考えようによっては充実しているのかもしれません^^;
怪我にはくれぐれもご注意を…m(__)m
by 健康野球オタク (2012-10-08 23:29)
お世話になります。とても良い記事ですね。
by ルイヴィトン 財布 (2013-03-15 14:40)