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ミズノ エアーフリッパー [インナーマッスル・トレーニング器具]

 次男と三男、息子が野球をやっているが、次男は学童時代から中学校までピッチャーをやり、三男は今中学野球までのつなぎの小6年生チームでキャッチャー志望で頑張っているが、学童時代はピッチャーであった。
 
 次男は一度肘を痛めたが、その時、野球肘を治すためにはどうすればよいかと
いろいろな野球指導書を読み漁って痛感したのが、「肩のインナーマッスル」の重要性である。

 肩のインナーマッスルをトレーニングするための器具が、これ。

ミズノ エアーフリッパー 28BT-91500

ミズノ エアーフリッパー 28BT-91500

  • 出版社/メーカー: ミズノ
  • メディア: その他

 しかし、野球による障害は、肘・肩に止まらない。

 腰、股関節、膝、果てはイップスなどの精神的な問題、熱中症などのコンディショニング的な管理能力の欠如…

 野球少年である息子達の障害予防を考えてきたら、つきつめると、「健康」であることが重要なんだ、ということを実感したのであります。

 健康でなければ、野球も楽しめない。

 逆に考えれば、野球というスポーツを「健全に」楽しめるようになれば、それが結局、普段の生活でも、「健康」で居られることにつながるのではないか、と。

 ので、私のこれまでの経験と実践が、少しでも日本中にいらっしゃる、野球少年達の親御さんの参考にでもなれば嬉しいと思い、このブログを立ちあげてみたのであります。

 よろしければ、読んでみて頂きたい。

 

 さて、肩のインナーマッスル。

 「肘」の痛みなのに、なんで「肩」?と思われる方がいらっしゃるかもしれないが、その理由についてはこれから説明していきますです。

  

 いろいろなトレーニングや“器具”を試してきたが、この「エアーフリッパー」は、今のところ「肩のインナーマッスル」を“調整する”という観点からすると、一番手間いらずでなおかつ有効だろうと思っているのである。

ミズノ エアーフリッパー 28BT-91500

ミズノ エアーフリッパー 28BT-91500

  • 出版社/メーカー: ミズノ
  • メディア: その他


 使い方は簡単、これを前腕に装着し、小さく前へならえするように構え、肘を支点にするようにして、上腕を動かさないように、大きなうちわで前方を扇ぐように左右に振るだけである。

 それだけで、肩のインナーマッスルの中でも特にスローイングに重要だろうと思われる、棘下筋肩甲下筋が同時に鍛えられる。

 この二つの筋肉は、肩甲骨をサンドイッチするように、上腕骨に付着している筋肉で、胸側に肩甲下筋、背中側が棘下筋である。

 最近は、肩コリ対策としても、肩のインナーマッスルを鍛えるトレーニングが紹介されているから、肩コリ、もしくは四十肩、五十肩に悩まされている方にもこのエアーフリッパーは間違いなく有効なはず。

 私めも、その効果を実感している1人でありますので…^^;

 それに、自分自身、このエアーフリッパーを使ってインナーマッスルトレーニングをしていると、なんとなくだがコントロールが良くなるような気がするのである。

 学童野球の指導者だった頃、バッティングピッチャーをやるわけだが、しかしこれがなかなかストライクが入らない。子供達の目もあるし、焦る、するとますます入らない。困る。

 でも、このエアーフリッパーを使ってトレーニングをしていると、コントロールが明らかに良くなっているのが実感できる。少なくとも、フォアボールを続けるような失態は子供達に見せずにすむ^^;

 私自身、競技野球経験が無いので、バッピをやるのも気が引けるのだが他に指導者の大人がいなければ自分でやるしかないので、このインナーマッスルトレーニングはかかせない。

 私と同じように、野球素人でありながら息子が学童野球部に所属するようになり、バッティングピッチャーをしなければいけないのだけれどコントロールに自信が無い、なんてお父さん、子供達の健全な打撃能力向上のためにも、インナーマッスルトレーニングをお勧めする。

 インナーマッスルトレーニングとコントロールの関係の話をするとまた一記事書ける文量になるのでまたの機会にするが、ウチの息子達も球威は無いがコントロールは良く、次男は中学野球部で、四球数は1試合当たり平均1個、三男も学童時代は1試合当たり1.5個のピッチャーでありました。

 ところで、次男が野球肘になったところに話を戻します。

 次男が小学校の時、学童軟式野球でピッチャーを任され始めた頃の話。

 ちょうど、誕生日が近づいていた時期でもあったので、たまたま「誕生日のプレゼントなにが欲しい?」と聞いたところ、「スピードガンが欲しい!」という。

 ので、早速購入し、次男の球速を測ってやった。

 嬉しかったのだろう。どんどん全力で投げ込んでくる。

 ピッチング練習に付き合うたび、測ってやると、じりじりスピードがあがってくる。

 そうなると、こちらも嬉しくなってくる。で、どんどん投げさせる。

 今思えば、馬鹿な親であった。

 その日も、庭に作ってやったブルペンで、キャッチャーミットを左手にはめ、右手にスピードガンを構え、息子の球速を測ってやっていた。

 80キロ、81キロ、おぉ、新記録だ! もっと出るかなぁ?なんておだてながらやらせていたら、急に、球速が70キロ、65キロ、と落ちてくる。

 「どうしたぁ?」と聞けば、「なんか…、肘、痛い…」

 があぁ~ん!

 馬鹿だった…! 小学4年生に、こんなに全力投球させ続けていたら、そら、身体を痛めかねないじゃないかいな。

 私は、野球経験が無い。ので、野球肘、野球肩、という、野球というスポーツ特有の運動障害の言葉は一応“頭では”知ってはいたものの、何がどの程度やり過ぎると肘や肩を痛めてしまうのか、ということが実際的な感覚としてはわからない。

 小学生時代はそら、当時の子供達のたしなみとして草野球は毎日毎日やっていたし、兄貴とおそらく一時間以上もキャッチボールをして遊んだものだ。

 兄を座らせ、延々とピッチング練習を繰り返す。

 テレビゲームもない時代、ただ、それだけで無性に楽しかった。

 手前みそだが、けっこう、いいボールを投げていたはずだ。

 中学生の私と、高校生の兄がピッチング練習を始めると、通りすがりのユニフォームを着た野球少年達が人だかりになり、「おぉー」「すげー」などと呟かれ、良い気分になって投げ込んでいたのを覚えている(ちなみに私はバドミントン部)。

 今考えれば、多分、一回当たり、200球以上は投げ込んでいたんじゃなかろうか。

 それでも、肩が痛くなったり、肘が痛くなったりした事は一度もなかった。

 しかしそれはあくまで「遊び」。

 「競技」として練習で行う投げ込みは、体調が悪かろうが気分が乗らなかろうが、前の投球練習の疲れが残っていようが、やらなければならない。

 しかも、コントロールを気にして、スピードもマックスで、腕をしっかり振りきって… と、遊びでやる野球とは違って、身体にも神経にも“ストレス”がかかった状態で行わなければいけない。

 ので、故障につながりやすいのだろう。

 私は、“野球部”経験は無いが、水島新司氏の野球漫画が大好きで、ドカベン、球道くん、一球さん、野球狂の詩、あぶさん、光の小次郎などなどなど…読み漁っていたものである。

 そのなかで今でも記憶に残っている言葉で印象的なのが、「ドカベン」という漫画で、主人公の山田太郎君が2年生になって、新入部員として渚というピッチャーが入ってきた時、しごきとも言えるような“投げ込み”と呼ばれるピッチング練習をさせるわけだが、その時に確か取材に来ていた新聞記者かなにかだと覚えているが、「練習で投げる300球なんて、実戦になったら100球分だよ」つまり実戦での投球数は、練習の時の球数の3倍ぐらい投げたのと同じくらいに疲れるんだよ、というようなセリフがあって、なるほどなぁ、と1人頷いていたのを覚えていたのである(記憶違いならごめんなさい)。

 そんな言葉が頭の隅にあり、次男にもついつい「投げ込み」というものをさせ過ぎてしまった。

 やはり、親、息子が試合でぽかぽか打ちこまれるシーンは見たくないのである。

 活躍して欲しい、ので、練習を強いてしまう。

 投げ込みについての功罪は、これまた別の機会に言及してみたいと思っているのであるが、今回は、いわゆる「投球障害」をいかに予防するか、という観点から話を進めていきたいのでございます。

 はて、肘を痛めてしまった次男君、我ながら研究熱心な親だと自負していたので、この時も野球障害関係の本はもちろん、DVD、果ては子供の運動障害関係なら野球というスポーツジャンルに囚われず、手当たり次第に買いあさり、読みまくった。

 その中で、ある日、手塚一志氏の「肩(ショルダーズ)・バイブル」という本に出会った。

手塚一志の肩(ショルダーズ)バイブル

手塚一志の肩(ショルダーズ)バイブル

  • 作者: 手塚 一志
  • 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
  • 発売日: 1995/11
  • メディア: 単行本

 これだ! と思った。

 障害が発生した部分は“肘”だけれども、もともとの原因は、“肩”にあるのではなかろうか。

 そう考えた理由は、肘を痛める原因として、最も注意点として指摘されている、「肘が下がる」という現象である。

 なぜ「肘が下がる」のか?

 私は、「“肩の力”が弱いから」なんじゃないかなぁ、と漠然と想像した。

 肩の力が弱いから、肘…というか、腕の位置を高く保てないんじゃなかろうか、と。

 だから、肩の力を鍛えれば、肘が下がることが無くなり、結果、肘痛も予防できるんじゃないのかな?と。

 しかし、ピッチングは、重さ1キログラムの鉄球を投げるわけではない。

 5キロや10キロのダンベルでガンガン三角筋や僧帽筋を鍛えたって、あまり意味は無い、野球というスポーツにおいて重要なのは、外側の筋肉、アウターマッスルでは無くて、内側に付いている微小な筋肉群、つまり、「インナーマッスル」の方がとっても重要なんだよ、と、先程の「ショルダーズ・バイブル」という本で教わったのであります。

 この本にはビデオ版も出てます。かなり前のものですが、今見直しても充分参考になる内容だと思います。

ショルダーズバイブル 1[ビデオ]

ショルダーズバイブル 1[ビデオ]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
  • 発売日: 1996/06
  • メディア: -

 この本とビデオの中では、ゴムチューブを使ったトレーニングが紹介されていたのであるが、ベースボールマガジン社から出ている、「コーチング・クリニック」2006年1月号で、肩のインナーマッスルの重要性を説明する特集記事(「久垣病院ミニキャンプでのインナーマッスル訓練メソッド」)が載っていて、その中でこの「ミズノ エアーフリッパー」という器具を使ったインナーマッスルトレーニングが紹介されていたのである。

 興味をもったが、どうすれば手に入るのかな…と考えていたところ、たまたま訪れたスポーツ用品店にポン、と一個置いてあったので、なにか、“運命的な出会い”を感じてしまい、即、購入、早速息子達に使用させたのである。

 手塚一志氏の「ショルダーズ・バイブル」という書籍の中に書いてあることは、投球という動作において最も重要なのは、0(ゼロ)ポジション、という、上腕骨と、その上腕骨の身体よりの骨頭部を受け止めている肩甲骨のくぼみ・関節窩の中で、一番ストレスがかからない位置を通るように腕を振ることだと私は解釈している。

 なにか良いプレイをした時に、自然とガッツポーズをしてしまうと思うが(小さく胸の前でやるようなやつじゃなくて、肘が耳の高さ近くまであがるような感じのやつ)、その、ガッツポーズをしている時の腕の角度と肩甲骨側の関節窩の位置関係が、およそ「0ポジション」だと考えてくれれば良い。

 その腕の位置が、上腕骨につながる筋肉群が最も均等に使用される状態であり、そこでボールも投げられれば、それが一番ストレスのかからない状態であるらしい。

 当然、肘も非常に高い位置になる。つまり、0(ゼロ)ポジションを使えば、自然と肘関節にかかるストレスも最小限になるのではなかろうか、というのが私の推測。

 良く、両肩を結んだ直線の位置に肘がくれば良い、と指導されていると思うが、それはあくまで「トップ」の位置であり、そこから加速相、アクセラレーション期に入る時には、私は両肩を結んだ線よりも肘関節一個分ぐらい、上の位置に肘が無いとかなりストレスが肘関節周辺にかかっているような気がする。

 学童野球の指導者だった頃、「肘を上げる感覚」を掴ませるために、校庭においてあるジャングルジムのところにいき、横になっている鉄棒と、縦になっている鉄棒を交互に掴ませ、ちょうどピッチングのアクセラレーション期(トップからボールリリースまでの途中の状態)を作って、思い切り鉄棒を引っ張らせる。

 横の鉄棒を手のひらを空を向かせて掴ませ、思いっ切り引っ張らせる時と、縦の鉄棒を手のひらを自分の頭側、右ピッチャーなら、ファースト方向を向く位置で掴ませ、思いっ切り引っ張らせた場合に、どっちが肘・肩が痛くなるかを確認させるのである(握らせる鉄棒の高さは、頭頂よりも低い位置にあるものを)。

 当然、横の鉄棒を手のひらを空を向けて引っ張らせた方が肘や肩にかかるストレスは非常に大きい。たまに、肘を伸ばしたままで上体をのけぞらせるように鉄棒を引っ張ろうとする子がいるが、これはまさしく「アーム投げ」という腕の使い方でもあると思う。

 「だから、肘を上げてボールを投げないといけないんだよ、“肘を下げ”ちゃ、いけないんだよ」と教えると、そら、すぐに治るわけでもないが、“理屈”はうっすらと掴んでくれているようである。

 息子達には、この器具を使った練習以外に、軽いダンベルを使った運動、ストレッチなどもやらせているので、こういう器具の有効性をはっきりさせるのが難しい。

 「やらせなかった時」は、どういう状態になっているかを証明することが出来ないからである。

 ので、その後の状況で判断して頂くしかないのだが、小4に肘を痛めた次男君、3週間で肘痛は収まり、その後インナーマッスルトレーニングを続けさせ、学童終了後、中学野球でも先輩がいるウチから二番手ピッチャーとして活躍、最上級生になってからは一度もエースナンバーを返上することなくマウンドを守り続け、中3春の大会では2試合連続で延長戦を投げ切り、部員数50名の強豪中も1失点に抑え勝利し、11名の弱小野球部を県大会まで導いている。

 中学校になると使用球も軟式B球になり、距離も伸びるわけだが、同級生が他全員肘を痛めたにもかかわらず、ウチの次男は中学入学後も一度も肘痛を再発させること無く、バッティングピッチャーで300球ぐらい投げても“筋肉痛”になるぐらいで、肘・肩の関節には一度も痛みを感じることのない、タフな投手になりました。

 このエアーフリッパーを使って、インナーマッスルトレーニングをしているから、全く故障しなくなったのか、その他の要因があるのかは証明しようがありませんが、間違いなく、予防に一役買ってくれているはずです。

 次男と三男、風呂上がりに左右50回ずつ、扇がせております。

 最近、「Get Sports」 というテレビのスポーツ番組の中で、球界最年長投手で、現在は浪人中の工藤公康氏のトレーニング風景を移した映像の中で使用されているのを見かけました。

 また、野球に限らず、バレーのスパイク、テニスのサーブ、バドミントンでもスマッシュを打つとか、オーバーハンドの腕の振りを強いられるスポーツ全般に有効なはずです。

 手軽さと効果を考えると、超、お勧めです。お試しあれ。


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